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実は外国人より好成績だった個人の積立投資 編集委員 田村正之

2017年03月13日 09時12分11秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO13924890Q7A310C1000000/?n_cid=DSTPCS007

実は外国人より好成績だった個人の積立投資
編集委員 田村正之
2017/3/13 5:30日本経済新聞 電子版

 今週は国内外で大きなイベントが山盛り。14~15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、15日のオランダ総選挙や米連邦債務の上限引き上げ期限、15~16日の日銀政策決定会合などだ。日本株を左右するポイントとして注目されるのは、3月3日まで3週連続で売り越しが続いた外国人投資家の姿勢が、こうしたイベントをこなしつつどう変化するかだ。

 そうした方向性を事前に当てて先回りするのは当然ながら難しい。しかし、それができなくても個人投資家は好成績をあげられるといううれしい分析を最近まとめたのが、資産運用に詳しい龍谷大学の竹中正治教授だ。その結論は、個人投資家が単に定額積立投資を続けただけで、過去の成績は実は外国人の成績を上回っていたというものだ。

 外国人投資家の特性は株価の上げ下げのトレンドに乗る典型的な「順張り」と言われてきた。実際にそうなっているのか、竹中教授はまずデータで検証した(グラフA)。縦軸の東証株価指数(TOPIX)の騰落率と横軸の外国人の売買差額の関係は右肩上がりの関係にある。株価の上昇局面と外国人の買い越しは確かに連動している。

 一般的にはこうした投資行動をとる外国人の投資成績は優れていると思われているが、実際にはどうなのか。2000年1月以降の成績がグラフBの赤実線だ。これは各時点での保有資産の時価総額を、それまでの累積投資額で割った数字。1を上回っていれば、保有資産の時価総額が累積投資額を上回っている、つまり勝っていることを表す。

 外国人の場合、17年1月時点では1.24倍なので、00年以降では合計24%の利益を上げたことになる。外国人の順張りは、報われてきたということだ。

 ちなみに投資額については、ある月の外国人の日本株の売買が5000億円の買い越しなら、その月のTOPIXの高値・安値の平均値で5000億円を買い越したとして計算している。一方の時価総額は、各月の売買単位(枚数)の累計に、それぞれの時点のTOPIXの平均値をかけて算出している。

 竹中教授は同じ手法で、同期間に個人が積立投資をしていたらどうだったかも計算した。それがグラフBの青線だ。17年1月時点で累計投資額の1.38倍、つまり38%の利益を上げられていた。「定額積み立てを続けていた場合、明らかに外国人の投資成績を上回っている」(竹中教授)

 これは17年1月時点だけの現象ではない。投資開始直後は積み立ての成績は外国人に勝ったり負けたりしているが、時間がたつにつれて優位性が向上している。09年から12年までの安値圏でも一貫して定額積み立ての成績がいい。その差は12年末以降のアベノミクス開始による上昇局面やトランプ相場のなかでも維持されている。

 「つまり外国人は定額積立投資に比べて、安値圏で売って、高値圏で買っている部分があり、その分だけ投資パフォーマンスが劣後している」(竹中教授)

 最近、積立投資に関する注目は高まりつつある。今年から現役世代の全員に広がった個人型確定拠出年金(イデコ)など確定拠出年金(DC)は毎月掛け金を拠出する積立投資だし、金融庁の音頭取りで来年からは積み立てNISA(少額投資非課税制度)も始まる。

 定額積立投資がタイミングを計る投資に比べて優位かどうかはもちろん一概に言えない。しかし高値で買って安値で売る心理のワナにとらわれず、安値圏でたくさんの量を買えるというという利点から、結果的にはタイミング投資よりも好成績を残すことが多いという指摘は国内外で増えている。

 一般に好成績だと思われている外国人の投資成績を上回っているという竹中教授の分析は、積立投資の効用を再認識させる結果になっている。
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