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アマゾンに群がる投資家、手詰まり映す 米州総局 山下晃

2017年05月16日 08時24分31秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN16H01_W7A510C1000000/?dg=1&nf=1

アマゾンに群がる投資家、手詰まり映す
米州総局 山下晃
2017/5/16 5:53日本経済新聞 電子版

 15日の米株式市場は話題が多かった。産油国の協調減産の延期が効いた米原油先物の上昇を受け、ダウ工業株30種平均は前週末比85ドル高と買いが優勢。週末から続いた大規模なサイバー攻撃も話題をさらった。そして米株相場のけん引役の一角であるアマゾン・ドット・コムも15日に上場20周年を迎えた。

 サイバーセキュリティー株は朝からにぎわった。サイバー攻撃では世界で20万件以上の被害が伝えられたが米国では大きな混乱はなくセキュリティーソフト大手シマンテックの最高経営責任者(CEO)は「我々の顧客は守られている」と自信満々の様子。

 同分野の株で構成される株価指数連動型上場投資信託(ETF)の「HACK」はこの日3%超上昇。サイバーセキュリティー株の盛り上がりも支えにナスダック総合株価指数はこの日も史上最高値を更新した。

 ナスダック指数のけん引役であるアマゾン株。15日も午前に963ドルをつけ史上最高値を更新。20年前には2ドルに満たなかった(配当分割調整後)株価は1000ドルが目前に迫っている。

 45社の証券会社の投資判断の8割が「買い」と強気一色。目標株価の平均は1080ドル付近だ。BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、ダニエル・ソロモン氏は「ネット小売りの有料会員の伸びとクラウドビジネスの拡大傾向は続く」と目標株価を1200ドルに設定する。

 「後悔はしていない」。ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイの株主総会では盟友チャーリー・マンガー副会長はアマゾン株を保有していなかったことに関してこう言い切った。強がりとも取れるが、確かにアマゾン株はバークシャーが求める安定的な長期成長からはほど遠かった。

 バフェット氏が投資機会を逃したと残念がったのもアマゾンのネット小売革命を見抜けなかったことよりも、クラウド事業が安定的な黒字を計上できるようになってきた局面で投資できなかったことへの悔しさだろう。オマハの賢人が不安定な2ドルのアマゾン株に投資したかったとは思えない。

 年間数十億ドル規模の最終黒字を安定的に計上できるようになったのはここ数年。しかし成長性も高い。BMOのソロモン氏は2018年12月期の北米事業とクラウド事業の年間営業利益はともに今期比4~6割増となりそれぞれが60億ドル台の利益を出すと予想する。投資家も安心して資金を投じる。

 ベンチャー起業家のアレクサンダー・モアゼド氏は著書「モダン・モノポリー」で、ネット社会では寡占状態は消費者にとって便利で抵抗感が少ないと論じる。プラットフォームを抑えた一部の企業が利益を独占しやすい構図につながる。

 歴史的な低水準が続く米株相場の先行き変動率を示すVIX指数。15日も小動きにとどまり、指数は約10で取引を終えた。米クオンツファンドは「VIX指数の売り手口がうまく稼げており、同様のポジションが増えているようだ」と証言する。

 通称「恐怖指数」のVIX指数。「恐怖がない」ことを見越した投資行動がさらに「恐怖」を押し下げる連鎖を生んでいる。ひとたび逆回転するとこれほど低位では安定できない。

 アマゾン株への群がりやVIX指数の空売りへの偏重。ネットセキュリティー株の話題に飛びつく投資家。穏やかな適温相場が続く退屈な市場環境で収益機会を探す結果、同じところに行き着く。市場の今の手詰まり感を反映しているようだ。(ニューヨーク=山下晃)
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