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「日銀vs三菱」戦争収束? 「赤組」2人の審議委員で臆測

2017年04月19日 00時57分41秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGC18H0A_Y7A410C1000000/?dg=1

「日銀vs三菱」戦争収束? 「赤組」2人の審議委員で臆測
2017/4/18 17:18日本経済新聞 電子版

 「三菱系2人は衝撃だ」。政府が日銀の審議委員人事を提示した18日午前、あるメガバンク系証券の役員は驚きの声を上げた。提示されたのは三菱東京UFJ銀行の鈴木人司氏と三菱UFJリサーチ&コンサルティングの片岡剛士氏。片岡氏はいわゆる銀行枠ではないが、三菱が2つ重なるのは異例だ。金融業界では臆測が飛び交っている。

三菱東京UFJ銀行取締役常勤監査等委員の鈴木人司氏=共同

 鈴木氏は以前から「銀行OB枠」の本命候補だった。銀行出身の審議委員は中原真氏(2001~06年、元東京三菱銀行副頭取)、野田忠男氏(06~11年、元みずほフィナンシャルグループ副社長)、石田浩二氏(11~16年、元三井住友フィナンシャルグループ専務)と、銀行のイメージカラーで言えば赤→青→緑の順に交代してきた。“赤組”が次に来るのは順当という訳だ。

 それでも日銀の審議委員に三菱UFJの出身者が2人同時に入ることには特別な勘繰りをする向きが多い。それは16年2月にマイナス金利政策を導入して以降、日銀と三菱UFJが鋭く対立する構図で見られていたためだ。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング上席主任研究員の片岡剛士氏

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の平野信行社長は講演などで政策効果に懐疑的な見方を表明。三菱東京UFJ銀は国債入札の特別参加者(プライマリーディーラー)の資格を返上した。銀行業界のなかで収益基盤を奪われる苦しい立場をもっとも強く訴えていたのが三菱UFJだった。

 「ぎくしゃくしていると思ったら、急速に距離を縮めている印象だ」。ほかのメガバンク系金融機関からはこんな声も聞かれる。三菱UFJの内部からは「三菱系が2人というのは偶然」と勘繰りを嫌がる声も漏れるが、もし今回の人事が日銀と民間銀行の対立から融和への動きを象徴しているのであれば、その意義は大きい。

 金融緩和は金利の低下を通して一時的に銀行の収益を圧迫するが、銀行が弱りすぎると日銀の緩和効果を融資拡大を通して実体経済に伝える本来の役割も果たしにくくなる。金融政策の出口では日銀が抱える大量の国債を民間銀行にどうスムーズに移管するかが課題だ。国内最大のメガバンクとの“握手”は、いずれにしても日銀にとって必要なステップだったのだろう。

(高見浩輔、中村結)
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