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帝人、米社買収 株価横ばいも市場は評価 証券部 浅松和海

2016年09月15日 20時42分53秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO07235980U6A910C1000000/

帝人、米社買収 株価横ばいも市場は評価
証券部 浅松和海
2016/9/15 5:00日本経済新聞 電子版

 帝人は13日、米自動車部品大手コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックスを買収すると発表した。12月に全株式を取得し完全子会社とする計画だ。買収額は8億2500万ドル(約840億円)と帝人の企業買収として過去最大になった。発表を受けた14日の株価は前日比1円(0.3%)高の393円とほぼ横ばいで終わったが、市場では長期的な成長力の強化につながると前向きに評価する声が多い。

帝人は過去最大の買収に踏み切った(13日、記者会見する鈴木社長)

 コンチネンタル社は自動車のボディーに使われるガラス繊維複合材料の加工に強みを持つ。米自動車大手3社に納入しており、完成車メーカーと直接取引する1次サプライヤーになる。2015年12月期の売上高は6億3400万ドル(約640億円)だ。

 帝人が狙うのは炭素繊維強化プラスチック事業との相乗効果だ。コンチネンタル社の技術と共通点が多く、自動車での採用拡大も狙っている。14年に世界で6万トンだった炭素繊維の需要は20年に14万トンまで膨らむと見られている。世界各国で環境規制が強化されるなか自動車の車体軽量化の流れは強くなると見て、今回の買収に踏み切った。

 14日の株価は朝方に大きく売り込まれた後に買い戻され、終値はほぼ横ばいだ。みずほ証券は今回の買収について「実際にどの程度収益拡大に貢献するかについては未知数」としたリポートを配信した。市場は買収の評価を決めかねているように見える。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の仲田育弘シニアアナリストは「米国の自動車大手向けの提案力が高まる」と前向きに評価する。1次サプライヤーの地位を確保できれば、米ビッグスリーへの営業上、大きなメリットになる。米ボーイングとの共同開発で収益を拡大する東レに比べ、帝人は外部との提携戦略で後れを取っていた。「足りなかったピースがこれで埋まる」と仲田氏は話す。

 帝人は買収に伴い新規の株式発行などはせず、手元資金と借り入れで資金を賄うと説明する。現預金などの手元資金は今年6月末時点で約1000億円と1年前(567億円)と比べて8割増えた。16年3月期は原油安を背景に樹脂製品の原料価格が下がり、期中に業績の見通しを3度も引きあげるなど好調だった。この間に増えた手元資金をM&A(合併・買収)へと振り向ける。

 14日の株価が横ばいに終わった理由について「増資による資金調達の懸念も無いわけではない」(外資系証券)との指摘もある。今回の買収は手元資金で賄っても、会社側は今後のM&Aについて「必要があればためらわない」(鈴木純社長)としている。新たな買収案件が発生すれば、エクイティファイナンスが選択肢の1つに浮上する可能性はある。

 それでも買収によって帝人が描く成長戦略は分かりやすくなった。シティグループ証券の池田篤アナリストは「今回は短期的な値動きの材料にはならなかったが、長期的には好材料として織り込まれていくだろう」と話す。帝人は来年初頭に中期経営計画の発表を予定している。買収の効果を織り込んだ中計を確認したいとする市場関係者は多い。社運をかけた大型買収で成長力を取り戻せるか、市場は期待を込めて見守っている。
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