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2020年に5G通信爆誕 花開く63兆円市場

2017年04月24日 06時31分59秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO15455150Y7A410C1X11000/?dg=1

2020年に5G通信爆誕 花開く63兆円市場
(1/2ページ)2017/4/19付日本経済新聞 電子版

 次世代通信規格「第5世代(5G)」が年内にも固まり2020年から商用サービスが本格的に始まる。携帯電話がデジタル化されてから四半世紀、スマートフォン(スマホ)の登場などで通信は便利になった。だが、5Gはさらなる進化を遂げる。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を普及させ、医療などでも革新を生む。21世紀の暮らしを変貌させる起爆剤となりそうだ。

 今年2月末にスペイン・バルセロナ市で開かれた携帯機器の見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で異彩を放っていたのが、通信設備の世界大手であるスウェーデンのエリクソンの展示ブースだ。特に大きな人だかりができたのは大画面のディスプレーに走行コースを映し出し、自動車を遠隔操作するデモ装置の前だった。同社の技術担当者は「50キロメートル離れたスペインの試験走行の道路を、ここから運転できるんですよ」と説明した。

■伝わる走行振動

 デモ装置では画面の前の運転席に乗り込みハンドルを握ると、道路の小さな凹凸を乗り越えた際の微妙な振動を感じられる。ジグザグ走行するために置いたポールにぶつかれば、「がっつん」という音が聞こえたり、衝突した感覚も本物の車を運転しているように瞬時に得られる。

 これこそがほとんど遅れることなく通信できる5Gの重要な特徴を生かしたものだ。現在主流の第4世代(4G)では通信が始まるまでの遅れの時間が0.01秒だ。5Gはわずか0.001秒と、4Gと比べれば10分の1になる。

 自動運転では車どうしがデータを瞬時にやりとりし、衝突などを避けられたり、障害物の存在を瞬時に後ろを走る車に伝えたりできる。世界の自動車大手や米IT大手などが実用化でしのぎを削る自動運転には5Gのネットワークが役立つ。

 5Gは超高速・大容量の通信性能も飛躍的に高まる。4Gと比べて一挙に20倍の最大20ギガビットになる。これはハイビジョン映像で通常2時間程度の映画であれば1.5秒でダウンロードできる。4Gで本格化した動画配信サービスが世界で一挙に拡大し、VR(仮想現実)を使った新たなコンテンツの提供などメディアビジネスを大きく変えそうだ。

 3つ目の特徴は1つの通信基地局から同時に接続できる端末の数が1平方キロメートル当たり100万に増えることだ。これも4Gと比べて10倍だ。産業機器などあらゆる設備がお互いに情報をやりとりするIoTで欠かせない技術で、スマホを使い外出先でドアから家電まで様々な製品を確認したり、制御したりできるようになる。

■触れた感覚送る

 移動通信の業界団体であり、世界の通信事業者や通信機器・端末メーカーの多くが参加する英GSMアソシエーション(GSMA)のマッツ・グランルッド事務局長は「これまでの通信規格と違って、5Gはエコシステムのようになる」と指摘する。エコシステムとは5Gのネットワークを活用して、自動車のような異業種で様々な新サービスが次々に生まれるという意味だ。

 医療分野でも革新が起きる。5Gの通信を使って遠隔地から患者の触診などが可能になる。

 例えば、患者の自宅に携帯型装置を持ち込み、遠く離れた病院の医師が円筒状の装置の中に専用の手袋をはめた手を入れ、患者の身体を触診できる。5Gの通信性能なら触感すら送れる。

 将来的には世界的な名医が遠隔地から手術ロボを使い、がんなどの切除も可能になる。5Gでは超高精細な動画を見られ、瞬時に手術ロボのメスなどを動かすことも考えられる。

 エリクソンと米コンサルティング大手のアーサー・D・リトルによると、26年には全世界における5G関連ビジネスの収益は日本円で約63兆円になると試算する。多くは従来の携帯電話サービス以外になるという。

■5G、異業種巻き込み

 ただ、携帯電話サービス以外の用途で、どのような収益モデルを築いていくかが、業界全体が直面する課題だ。NTTドコモの先進技術研究所の岸山祥久主任研究員は「(商用サービスが始まる)20年を待つのではなくサービスの種を開発することが重要だ」と言う。

 NTTドコモはディー・エヌ・エー(DeNA)や綜合警備保障(ALSOK)、東武鉄道といった企業と、5Gの新サービスを目指した実証実験を始めている。

 世界通信機器大手、中国の華為技術(ファーウェイ)で5G通信設備部門のトップであるヤン・チャオビン氏は「初期段階から様々な産業界と議論していくことで、通信業界全体で新たな成長のチャンスをつかめる」と指摘する。

 実際、華為技術は昨年9月、ダイムラーなど独自動車大手3社、エリクソンやノキアとともに異業種連合「5Gオートモーティブ・アソシエーション」を設立した。5G技術を自動運転などにどのように活用していくか協議を進めている。

 世界通信大手の米ベライゾンは5Gを協議する標準化団体「3GPP」の規格化を待たず、18年から独自の5G規格で動画配信サービスを展開する方針だ。世界のライバルに先行する狙いだ。5Gの通信性能が非常に高いだけに、動画配信では4G以上に顧客に魅力を訴えられる。そこでインフラ投資を回収し他社に先駆けてネットワークを整備していけば、その後の自動車向けなど通信以外の事業でも有利になる可能性がある。

 ベライゾンなどの動きもあり、NTTドコモやKDDIなど22社が5Gの標準化を前倒して推進することで合意した。NTTドコモの吉沢和弘社長は「19年に本格的に5Gの投資を開始する」と語る。

 日本の通信業界も5G時代には動画配信など通信サービスで収益を稼ぐことは可能だ。ただ、5Gが切り開く新たな分野で存在感を発揮できるのか。幅広い産業を巻き込んだ取り組みがカギを握る。

(大西綾、堀越功)
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