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クロネコの悲鳴が示す「官製春闘の先」

2017年03月15日 16時23分52秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15H8N_V10C17A3000000/?dg=1

クロネコの悲鳴が示す「官製春闘の先」
2017/3/15 13:01日本経済新聞 電子版

 2017年の春季労使交渉が15日、集中回答日を迎えた。自動車や電機などの主要企業でベースアップ(ベア)額の前年割れが相次ぎ、4年目の官製春闘は勢いに陰りが見える。賃上げは続くのか。連合首脳の1人は、ある企業の「もう一つの交渉」の行方を見守っている。

■賃上げへのリトマス試験紙

労使交渉の回答状況をボードに書き込む金属労協の職員(15日午後、東京都中央区)

 「賃上げも、値上げもすべきじゃないですか」。自動車などの賃金交渉が佳境に入った3月上旬、この連合首脳は、ヤマト運輸の宅配料金引き上げ交渉の行方への関心を隠さなかった。

 例年、ヤマトの労使交渉は自動車など大手製造業に続いて決着する。今年はあす16日が回答日の見通し。決して「春闘相場」を引っ張ることはないが、今年は特別だ。労働組合がベア実施など賃上げとともに、荷受けの総量抑制を求めたからだ。

 ネット通販の急拡大は、「クロネコ」のマークでおなじみのドライバーたちを以前にも増して忙しくさせている。ヤマトは未払い残業代の問題も抱え、長時間労働の是正も待ったなし。噴出した問題をきっかけに経営側はアマゾンジャパン(東京・目黒)など大口顧客と値上げなどの取引見直し交渉に臨んでいる。

 ネット通販なら送料は無料――。こうしたコスト度外視の価格に慣れたのは、消費者だけではない。企業経営者にはデフレ心理がこびりつき、「値上げ」は一種の禁句となっていたように思える。

 値上げが顧客に浸透していけば、ドライバーたちの賃上げなど待遇改善につながっていくだろう。その点、ヤマトの労使交渉は、一種のリトマス試験紙になる。

■「パイの分配」の知恵から経営改革へ

 今年の労使交渉で自動車や電機の大手製造業の回答は渋かった。トヨタ自動車が育児中の社員を対象に手当を厚くしたり、大成建設が若手社員に絞ってベアを出したりするなど、分配手法で工夫を凝らした。

 正社員と非正規社員の待遇格差を縮める制度づくり、長時間労働の是正につながるルールづくりでも一定の前進はあったようだ。しかし、これらだけでは、経済全体を押し上げる賃上げサイクルを回していくには力不足。やはり、「分配するパイ」を増やす企業の成長こそ不可欠だ。

 国内市場に限れば、少子高齢化で「量」は増えない。同じ商品やサービスの値段を高くしても、顧客にそっぽを向かれるだけだ。値上げを受け入れてもらえるような知恵が必要になる。

 ヤマトの場合、たくさんのハードルがある。ネット通販会社など大口顧客とともに、より効率的な物流システムを築けるか。顧客が値上げを納得できるような料金体系や新サービスをつくれるか。それらを越えられなければ、山積みの経営課題は解決できない。

 クロネコの悲鳴は消えるのか。そして、官製春闘はどこへ向かうのか。企業が問いかけられているのは、単なる賃上げでも働き方改革でもない。成長力を生み出す経営改革そのものだ。

(武類雅典)
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