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半導体売却、誤算と不信の連鎖 東芝・WD交渉

2017年05月15日 20時44分05秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15HNT_V10C17A5000000/?dg=1

半導体売却、誤算と不信の連鎖 東芝・WD交渉
2017/5/15 16:18日本経済新聞 電子版

 東芝の半導体メモリー事業の売却を巡って、協業先の米ウエスタンデジタル(WD)が米国時間14日、売却差し止めを求めて国際商業会議所(ICC)国際仲裁裁判所に仲裁申立書を提出した。両社が5月10日に開いたトップ会談ではメモリー売却を巡る議論はほとんどなく物別れに終わっていた。WD側には「一体誰と交渉していいのか」という不満が蓄積され、強硬手段に打って出た事情もある。

2016年7月に記者会見した東芝の綱川社長(中)とウエスタンデジタルのスティーブ・ミリガンCEO(左)(三重県四日市市)

 「何も聞かされていない。これでは対等なパートナーシップは築けない」――。米原発事業の巨額損失を発表した2016年末、半導体メモリー事業の過半売却に踏み切った2月14日、東芝の重要な経営判断のたびに米国のWD幹部は何度となく周囲に不満を漏らしてきた。

 東芝側にも言い分がある。1999年から四日市工場(三重県四日市市)を共同運営してきたのは米サンディスク。WDが16年5月にサンディスクを買収したことで、東芝の共同運営先がWDに置き換わった格好だ。現時点で東芝とサンディスクの合弁契約は継続しているものの、東芝とWDの契約は未締結。両社で契約交渉をしていたさなかに、米原発事業の巨額損失が表面化し、交渉が棚上げされた経緯がある。東芝幹部は「サンディスクとは良好な関係を築けていたのに」と打ち明ける。

 ハードディスク駆動装置(HDD)世界最大手のWDはサンディスクを170億ドル(約2兆円)で買収した。パソコンやデータセンターの記憶装置がHDDから半導体メモリーに急速に切り替わる産業構造の転換を、サンディスク買収で乗り越えようとしたのだ。その矢先に四日市工場を共同運営する東芝が経営危機に陥ったことで、サンディスク買収後の経営戦略が大きく狂う見通しとなったことがWD側の焦燥の背景にある。

 両社の対立が決定的になったのが主取引銀行に対して東芝が分社した東芝メモリ株を担保に設定すると決めたことだ。東芝側も「あの決定はまずかった」(幹部)と振り返るほどの明確な契約違反に対して、WD側の不信感は一気に高まった。事態を打開しようと、WDのスティーブ・ミリガン最高経営責任者(CEO)は何度も来日し、綱川智社長と年明け以降に少なくとも3回は面会している。

 5月10日は英語が得意な綱川社長とミリガンCEOの二人きりで東芝本社内で協議したものの、綱川社長はメモリー売却についての話題を避け、実質的に議論は深まらなかったもようだ。綱川社長は15日の記者会見で「ミリガン氏と引き続き話し合いを続けていきたい」と語ったが、WD側は「銀行主導で売却を進めており、東芝に当事者能力がない」(幹部)とみる。そのためWDは取引銀行や経産省などのステークホルダーとの協議も同時並行で進めている。

 メモリー事業の売却で早期の債務超過脱却を狙う東芝と、巨額費用を投じて得た四日市工場の枠組み存続を望むWD。さらに取引銀行や経産省など多くの利害関係者の思惑が交錯する東芝メモリを巡っての着地点は一向に見えないままだ。

(細川幸太郎)
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