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住商を辞め、80万円、30歳でビジネススクールを起業 堀義人・グロービス経営大学院学長に聞く(下)

2016年09月19日 15時04分17秒 | 市場動向チェックメモ
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住商を辞め、80万円、30歳でビジネススクールを起業
堀義人・グロービス経営大学院学長に聞く(下)
 
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 日本有数のビジネススクールをゼロから立ち上げた、グロービス経営大学院の堀義人学長(54)の経営学修士(MBA)物語。前半では、ハーバード・ビジネススクール(HBS)在学中にグロービス設立のアイデアを思いついた経緯を語った。後半では、構想を具体化するため、行動を開始。そして、おそらく日本で初めての、MBAホルダーによるベンチャー企業の誕生へとつながっていく。

■帰国後しばらくして住友商事を退職し、グロービスを立ち上げた。

 最初は社内の新規事業としてビジネススクールの設立を企画しましたが、結局、却下。それなら自分でやるしかないと思い、1992年の夏に退職し、グロービスを立ち上げました。ちょうど30歳の時でした。

 今でこそ、日本でも起業家が持てはやされていますが、当時はベンチャーをやるというと、「何でそんなことやるの」という雰囲気でした。MBAホルダーも、外資系企業に転職し、キャリアアップを目指すのが王道。私の知る限り、日本人のMBAホルダーでベンチャー起業家になったのは、私が初めてだと思います。それくらいMBAホルダーの起業は稀(まれ)でした。

 資本金は、友人から5万円ずつ集めて80万円でスタート。授業は、東京・渋谷の貸し教室で、HBSで1年先輩の藻谷俊介氏に講師をお願いし、マーケティングのコースから始めました。最初の受講生は20人でした。

 教材はHBSのものを使い、授業もケーススタディー方式にするなど、基本的に私のHBSでの経験を生かしました。地道な努力と多くの方々の協力のおかげで、評判が口コミで広がり、受講生はどんどん増えていきました。

 2003年には、経営知識を網羅的に教えるMBAプログラムをスタート。ただし、文部科学省の認可を得たものではなかったので、正式なMBAは授与できませんでした。

 しかし、間もなく追い風が吹き始めました。小泉内閣の「構造改革」で、「株式会社立大学院」が認められるようになったのです。グロービスにも認可が下り、2006年、グロービス経営大学院が発足。その2年後の2008年には学校法人に移行し、今に至っています。

■MBAは役に立たないとするMBA不要論が台頭する中、矢継ぎ早に改革を打ち出している。

「このままではMBAは不要だといわれるようになる」と危機感を募らせる
 私自身もいろいろな場で、「このままでは社会から、MBAは不要だと言われるようになる」と警告を発してきました。

 一言で言えば、ビジネススクールの多くは、時代の変化に取り残されています。最近の代表的なイノベーションは、アイフォーン、グーグル、アマゾン、ウーバー、テスラなど、ほぼすべてテクノロジー関連。マーケティングや経営戦略、ファイナンスの知識が経営に必要なことに変わりはありませんが、今は、それらに加えてテクノロジーを理解できないと、経営ができない時代になっています。

 メディアや教育産業など、一見テクノロジーとは無関係な業界ですら、今やテクノロジーなしには事業の成功はおぼつかなくなっている。国内であれ海外であれ、そうした時代のニーズに多くのビジネススクールが対応できていないことが、MBA不要論の本質だと私は思っています。

 時代の新たなニーズに対応するため、グロービスは今年度から、テクノロジー関係の授業をそろえたカリキュラム「テクノベートMBA」を導入しました。

 同カリキュラムでは、プログラミングやアルゴリズムを学んだり、AI(人工知能)やロボットを経営に取り込む方法論を学んだりします。また、今のビジネスリーダーは、情報発信するのにも、人前でのスピーチだけではなく、ユーチューブやSNSを駆使して情報発信できる能力が必要になっています。そうした新しいコミュニケーションのあり方についても学ぶことができます。

■創立30周年を迎える2022年までに、アジア・ナンバー1のビジネススクールになる目標を掲げる。

 2012年度には、授業をすべて英語で行う全日制のMBAコースを立ち上げました。現在、グロービスでは世界30カ国の学生が学んでいます。その中には、グロービスのプログラムを評価し、海外の有名なビジネススクールを蹴って来ている人も結構います。ビジネススクールも、国で選ぶのではなく、個々の学校で選ぶ時代になっているのです。それは逆に言えば、学校側が経営努力を怠れば淘汰されることを意味しています。

 私自身がそうであったように、すばらしい方針やプログラムを持ったビジネススクールで学べば、有り余るほどのものを得ることができると思います。

 私にとってHBSの2年間は、一言で言うと、人生の転機でした。経営学全般に関する知見が高まり、思考力やコミュニケーション能力も磨かれ、視野や人的ネットワークも広がり、自分が本当にやりたいこと、自分の使命まで見つけることができました。可能性を信じることの大切さを学んだのもHBSでした。それらすべてが、HBSに行っていなかったら起こり得なかったことです。私のキャリアにとって、とてつもなく大きな2年間でした。

 グロービスは優秀なビジネスリーダーの輩出を通じ、社会に貢献できると考えています。グロービスの卒業生が立ち上げたベンチャー企業の中から、未来のソニーやホンダが必ず生まれ、日本を大きく変える力となってくれる。その可能性を私は信じています。

インタビュー/構成 猪瀬聖(ライター)

 前回掲載「ハーバード式ケースメソッドに悪戦苦闘」では、留学先での苦労や起業を決意するまでの経緯を語ってもらいました。
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