彷徨う普代村民

普代村の一村民、
彷徨う村からの貧民の呻き声

県立久慈病院のSOS!

2010年11月28日 | Weblog
11月26日、久慈地区市町村議会連絡協議会 研修会が開催された。
久慈病院の安部院長ほか6名の医師が参加され、安部院長、下沖副院長、新山研修医の3名が
久慈病院の現状について講演した。久慈病院では、地域の人が県立病院の現状を知らないのではないかと
いろんなところで説明する努力をしているという。


<救急センターの現状>
新山医師が「研修医のある一日」として講演した。
(研修医:医師が2年間久慈病院で研修し即戦力となって大学病院等へ戻っていく。インターンではない)

7:50 病院着
8:00 回診
9:30 透析回診
10:30 病棟回診、病状説明、外来手伝い
13:30 透析回診
14:30 手術    この日は昼食を摂る暇なし
17:15 救急外来当直のため手術途中退出
翌2:00~3:30 入院患者急変で病棟へ (一睡もせず朝迎える)
翌朝8:30 通常業務に戻る ~20:00


時には救急車が8台ぐらい入ることもあるという。「こんなときは泣きたくなります」(会場、笑)

◎帰宅は8時~10時。当直でも通常業務。日直、当直以外でも呼び出される。患者、その家族からの不平不満も言われる。
 こんな状態で勤務医が辞めていく。

 【久慈病院の医師数】      
      勤務医   研修医   総数
15年度   42     0     42
19年度   31     8     39
21年度   31     13     44 
22年度   29     10 39
※久慈地域は開業医も含めて県内最低の医師数。

勤務医の8名ぐらいが単身赴任。中々家族とコミュニケーションがとれない。
疲れて勤務している中で救われるのが、患者さんの「ありがとう」という言葉だそうです。
診察の時「ありがとう」。終わって帰り際に「ありがとう」。2回の「ありがとう」で元気がでると言っていました(笑)



<救急センター受診の理由>

●日中のように待たなくていいから●昼は忙しくて来れないから●薬が切れて昼のように待たされないから・・・そして医療費を払わない人が多い。
◎本当に救急医療が必要な患者は少ないという。医療費は割高になるし、専門医に診てもらえない。

 本当の救急患者が手当が遅くなるということもあり得る。
電話での相談も受け付けているので、救急でない場合はそれからでも遅くない。
久慈病院を守っていくために協力を呼びかけています。


地域の医療を守るために、他町村から来た医師も必死になっていることを思えば、もっと我々地域住民も理解し、協力しなければならないと痛感した。

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