インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

オリンピックで勝つこと

2012-08-06 09:40:53 | Weblog
ロンドンオリンピック、日本は素晴らしい活躍をしているが金メダルの数が少ない。いまのところ2個。順位で並べると十数位になってしまう。
銀と銅は多いからトータルメダル数は5番目くらいだ。
だけど数で競うことの意味はどうなのかな?
たとえば自分でマラソン走るから思うけど、42キロを走りきることで自分の内面に築き上げられるものに価値を感じるんじゃないかな。

日経の私の履歴書に君原健二さんの連載がのっている。オリンピックのメダリストでありながら、幼少の頃は出来が悪くて劣等感の塊だった。
通知表では、1年の時、「真面目であるが、あまり向上しない。内気にして意志弱し。積極的に発表すること無し」、3年生では、「人と親しまず、自制心が乏しく、常に争いがある。何をやるにもぼんやり外を眺めながらやるので、でたらめになることが多い」、5年生では、「積極的に努力する気が少しも見られず、態度に明るさが無い」

これはちょっとした驚きだ。こう見ると、人の人生はどこでどう開花するか、わからない。わかったような言葉の羅列(努力とか、夢はかなう、とか)は何かむなしく感じてしまう。

君原さんもオリンピックの夢を抱いたわけでもなく、使命感から徐々に生きがいを感じて走るようになってきた。薄い紙を重ねるような努力を重ねている。

そのころ抱いたのは、走ることで「ランナーという作品」をつくろうという思いだった。苦しい練習の場はいわばアトリエであり、大会は作品を披露する展覧会ではないか。そう考えると、走る喜びが湧いてきた。こつことと作品をつくりあげていく喜びを感じながら、走れるようになっていた。