倉野立人のブログです。

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時代に則した抜本的な支援を ~ マリッジ ・ マッチング ~

2016-10-19 | ブログ

とある日、ムラの おばあちゃん達と 「お茶」 する機会があり、その際 一人の方 (仮名:Aサン) が困り顔で述懐されました。

くだんのおばあちゃん達は、いわゆる 「気のおけない仲間」 だそうで、いわゆる 「他人様(ひとさま)」 に言いにくい内容でも 何というか 「踏み込んで」 話しができる仲とのこと、そんな前提をもって Aサンも 悩みを(仲間に)聞いてもらいたいとの認識で話されたようです。

話しの概要は、内孫(うちまご)の 「婚活」 についてでした。そのお話しを伺うにつけ、現下の社会状況下における 「マリッジ ・ マッチング」 の在り方について 改めて思いをいたしましたので、記させていただきます。

(なお 文字ばかりだと 「殺風景」 なので、先週末に 市役所 新庁舎の 「ニワ」 で展示された 「ながのハンギングバスケット」 の作品を 掲載させていただきます)

 

 

 

若いうちに結婚された A サンは、齢(よわい)80才前半にして 30代後半の孫(男性)がいるそうです。

その孫は 未だ独身で、自分が早くに家庭を持った故(ゆえ)にか、孫が独り身でいるのが心配でならないとのこと。

ここ数年は、近所のおばあちゃん仲間に 「誰かイイ人いない?」 と秋波(しゅうは)を送ったり、ひところは 民間の結婚相談所に自ら出向き 「情報収集」 に当たったりもしているそうです。

そんな (御本人いわく) 「ばば心(ごころ)」 で 「汗をかいて」 いる中、当の孫と話す機会があり かかる 「ばば心」 を伝えると、孫は、最初に ものすごく怒り、その後 涙こそ流さなかったものの、とっても悲しい表情を湛(たた)えたそうなのです。

 

孫 曰(いわ)く、最初は 「ばあちゃんの頃は 「産めよ増やせよ」 時代で、適齢期が来れば 「誰でもイイから とにかく見合いをして とにかく結婚しろ」 が まかり通っていて、それなりに 「成立」 していた時代だったかもしれないけど、今は時代が違うんだ。これだけ個人主義や情報化が進んだ世の中は、誰でもイイっていう風にいくワケがないだろう!」 と ひどく怒ったそうです。

そして その後には 「ボクだって いつかは結婚して家庭を持って、自分の子供も授かりたいさ。でもね、ばあちゃんも知ってるとおり、こんな口下手(くちべた)で不器用な男が 簡単に彼女なんてできないし、第一 今のオレの給料じゃ 家族なんか養(やし)なってなんかいけるワケがないだろう!」 と、最後は悲しげな表情を浮かべ 自室へと引っ込んでいってしまったそうです。

 

 

私は この話しを聞いて、まさに現代の 「婚活が抱える問題」 を象徴しているなぁと実感すると同時に、今後の 「時代に即した マリッジ ・ マッチング」 について思いをいたしました。

くだんのお孫サンが言ったように、この頃の 「婚活事情」 は、単なる引き合わせや 成婚ありきの 「成果主義」 では 時代に則していないと申せます。

 

無理やり成婚させる 「力(ちから)づく支援」 ではなく、心(こころ)ある若者たちが 社会に出た後に、自分にふさわしい伴侶に巡り会うための 「環境づくり(=人づくり)」 をしてあげる 「ソフト支援」 こそが、現代の 「マリッジ ・ マッチング」 のニーズに応えると思います。

但し かかるサービスは、往々にして具体的成果が伴いにくいことで民間事業者は取り組みにくいことから、対価を求めない行政が担うサービスとすることが 適切 と考えられるところですが、実は、この要件に叶う施策を長野市は緒に就けています。

 

 

長野市は 「平成28年度 結婚支援事業」 として、いくつかの取り組み展開を行なっています。

主な取組1 「若い世代のライフデザイン形成」

若い世代が 結婚や子どもについての希望を叶えるためには、早い時期から結婚 ・ 妊娠 ・ 出産 ・ 子育てを含めた、自らの人生設計を考える機会を持つことが必要とし 「自分の職業や家庭など、ライフデザインを描くための知識や情報を習得する機会の提供」 や 「市内の大学等と連携した 学生主体のワークショップ開催啓発冊子等作成」 「結婚 ・ 妊娠 ・ 出産 ・ 子育てに関するセミナーの開催」 「ロールモデルとなる方へのインタビュー」 「子どもやその保護者との交流(子育て体験)等の実施」 などを実施しています。

 

これは いわゆる、やがて訪れる適齢期に向けた 「結婚のイメージづくり」 と申せます。。

 

主な取組2 「出会いの場の創出」

結婚を希望する方に対し、多種多様な出会いの場や自己研鑽の場の提供が必要としたうえで 「結婚セミナー」 等の開催による結婚前のスキルアップ支援を実施すると同時に 「講座型 ・ 体験型セミナー」 「地域や団体間の交流」 「結婚に関する情報の一元化 ・ 発信」 「セミナー、イベント等の情報集約 ・ 発信」 「妊娠・出産、子育て等に関する市の支援制度等の情報発信」 を実施しています。

 

こちらは、いざ本番に向けての 「トレーニングの場」 とでも申せましょうか。

 

 

いずれにしても、長野市においては 旧来からの 「婚活支援」 の持つ 「引き合わせ」 の役割から イイ意味で一線を画し、やがて将来 結婚してもらいたい若者や、独身のままでいる市民の方々の 「人育て」 にシフトし行政努力を行なっており、私は この 「メリハリ」 を評価するところです。

行政として(成婚実績の)成果を求めるだけでは、事業そのものが狭義に陥ってしまうことから、市とすれば 広く市民が結婚に対する意識を高めてくれるような活動を行なうことこそが、真の市民益に叶うことにつながると期待するところです。

これは 前述のおばあちゃん ・ お孫サンの 「お悩み解決」 にもつながることろであり、是非 この 心あるお孫サンにおかれては、講座の参加などを通じて 自己研鑽に努め 「自分の魅力発信」 につなげていってほしいものです。

(くだんのおばあちゃんを通じて、さっそく各種の市事業を紹介いたしました)

 

 

 

 

その一方で、くだんのお孫サンの 「後段の一言」 にあったように、個人の自己啓発の課題に合わせて・・・いや それ以上に深刻とも言えるのが、彼ら・彼女らを取り巻く 現下の社会経済状況ではないかとも思えるところです。

結婚したいけど 薄給(はくきゅう)だから結婚できない とか、将来の社会保障が心配だから二の足を踏んでいる とかが 「ブレーキ」 になっているとすれば、そんな社会構造を生み出してしまった 今の社会を動かす者の責任は重大であり、その面を解消せずして 「とにかく結婚しろ!」 などど言うのは、いわば 「社会のネグレクト」 と言えるほどの 「社会的責任放棄」 なのかもしれません。


心ある独身者に 結婚を促すとするならば、ただ単に成婚を迫るのではなく、彼ら・彼女らが安心して 手を携えつつ暮らしてゆけるだけの経済基盤構築に向けた 経済活性化や、子育てしやすい育児環境の整備、さらには二人して穏やかな老後を過ごすことのできる社会保障基盤の維持に至るまで、多岐に亘る支援を行なって 初めて 「婚活支援」 と言えるでしょう。

 

 

とある日に触れた 「おばあちゃんの愚痴(ぐち)」 を通じて、時代に則したマリッジ・マッチングの在り方・・・結婚のための 「多面的な環境支援の重要性」 についても考える機会とさせていただいた、貴重なひとときとなったところでした。

 

 

 

 


◇ 「▽▽の長物」 とならぬよう ・・・「ニワ」 の活用を

記事の 「幕あい」 を飾ってくれた 「ハンギングバスケット」 は、新築なった 長野市役所北庁舎と芸術館の間にある 「ニワ」 の中で展示されたものでした。

 

 

本来、広く確保されるべきであった 芸術館のエントランス面積を 「(結果として)横取り」 する形で設(しつら)えられた 「ニワ」 は、設計段階では 「(設計者のイメージする)ゆとりスペース」 として強調されていましたが、イザ施設が出来上がってみると 「なんで 「肝心な場所」 に こんな空間を造ったの?」 との声が寄せられています。そのうえで (間の悪いことに)これまでは かかる 「ニワ」 は、ほとんど活用されていないのが現状です。

 

で、今回 ようやくの形で 「屋外展示」 が行なわれ、市民が足を踏み入れるきっかけにはなったようです。

 

 

 

が しかし、何とも 「お荷物感」 が否めない 「ニワ」 なるスペース、今後も有効に活用されるのか否か、注視を余儀なくされているのです。

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