いつも心は自由人

日々是学習 有るがままを 有るがままに

横田 滋さん、早紀江さんの心の叫び

2011年08月21日 | 日記

1964年10月5日、横田滋さん、早紀江さんご夫妻の間に生まれた女の子。
「めぐみ」さんと名付けられ、ご夫妻が願ったことは、ほんの些細なこと・・・それは「人並みの幸せ」だったと言います。

▼その後、ご夫妻の愛情を受けて、すくすくと育った「めぐみ」さんでしたが、
ある日、突然と、ご夫妻の前から姿を消してしまいます。
それは、77年11月15日、中学校でのバドミントンの練習を終えて、家のほんの近くのところまで帰ってきたところを、「拉致され」北朝鮮に連れ去られてしまったとのことです。
(最初は、国内の事件に巻き込まれたと推測されていたが、後に判明)


2002年に、小泉元首相が訪朝し、「拉致事件があった」と認めさせた劇的な動きがあり、2004年には、拉致被害者、そのお子さんたちの帰国という変化もありましたが、「めぐみ」さんは、北朝鮮に「死亡」との情報ももたらされ、帰国にはいたっていません。

しかし、今も生存し、北朝鮮が隠しているものと信じ、ご夫妻はもとより、私たちも一日も早い帰国を、強く望んでいるところです。


▼先日、ご夫妻の講演を聞く機会がありました。
ドキュメンタリーアニメの「めぐみ」を視た後に、滋さん、早紀江さんから、切々たる心情をお聞かせいただき、現在、目立った進展のない「拉致問題」の、一日も早い解決を願う気持ちが沸々と湧いてきました。

ご夫妻が、主催者のためにお書きになった色紙には、次のように書かれていたそうです。

  家族の絆
   家族が一緒に暮らし、学校で友人と
   一緒に勉強し、部活を出来るのは
   とても幸せな事なのです
         めぐみの父 横田 滋

  誠 実
              横田早紀江

▼なんとなく、北朝鮮の拉致問題は、報道される機会がほとんどなくなり、いったいどうなっているのか疑問に思います。
 
 今般は、「人権問題」としてのご講演でしたが、れっきとした国家主権の侵犯の問題でもあります。私たち一人一人に「普通の幸せ」がもたらされるよう、政府は「誠実」に対応すべきと考えます。


こちらの甲子園もとても泣かせます

2011年08月14日 | 日記
連日、猛暑が続いていますが、甲子園でも、それに負けじと高校球児の熱い戦いが繰り広げられています。

昨日は、郷土の作新学院が唐津商に競り勝ち、今日は、優勝候補の一角、日大三高が開星との乱打戦を制するなど、手に汗をにぎる試合が展開され、ついつい、テレビを見入ってしまいます。いよいよ、明日からはベスト8をかけての3回戦、どんなドラマが待っているか、楽しみです。

一方、今日の話題は、同じ甲子園でも、今年で第20回を向かえた高知県で開かれた「全国高校漫画選手権大会」、いわゆる「まんが甲子園」から。

こちらを制したのは、栃木女子高の五人組。
そのメンバーのうち、二人が本市から通っている生徒さんたちで、たまたま、話を聞く機会に恵まれました。

本戦の第1次競技のお題は「最強発電術」・・・彼女たちは、いわゆる「放射線マーク」を切り抜いて風力発電に利用する発想の豊かさで見事決勝戦に進出。

決勝戦のお題は「第100回まんが甲子園」。



「100回を記念して賞金は100万円」
「審査員も100人」そして
「出場校も100校」・・・のはずだったけど
「少子化の影響でわずか3校のみ」で、会場に冷たい風が吹き抜けている様子をコミカルに表現。

笑うに笑えない「なんとも言えない現実味」さえ漂うその表現に脱帽でした。間違いなく、「超」少子高齢化を向かえる、これからの我が国の行く末を暗示し、強烈なインパクトを与えた彼女たちの頭脳のしなやかさに拍手喝采です。

最初、オチは「100分じゃ描けないよ」と参加者が会場を去っていくものを予定していたそうですが、変更が功を奏したそうです。(実際は、B2の用紙を描くには、5時間ほどかかるそうです。)

なお、賞金の30万円は東北大震災の被災地に寄付するという、なんとも爽やかなお話でお嬢さんたちの笑顔がとても眩しく見えました。


さらに、「努力は必ず報われることを実感した。」というコメントも聞かれましたが、今時の若者もなかなか捨てたものではないことをしみじみと思い知らされた一日でした。


広島の子どもの願い「世界に平和を」

2011年08月07日 | 日記
昨日は、8月6日・・・「原爆の日」。

人間に対して初めて原爆が投下されてから66年目を向かえた広島での「平和記念式典」に参列してきました。

▼松井一美市長は、平和宣言の中で公募で選んだ二人の被爆体験談を紹介し、「私たちが全ての被爆者からその思いをしっかり学び、次の世代へ、そして、世界に伝えて行かねばならない」などと声を大にしていました。

さらに、核保有国に対して核廃絶の取り組みを要請するとともに、福島第1原発事故を受け、核の平和利用に疑問を投げかけ、政府にエネルギー政策の見直しを求めました。

菅首相は、そのエネルギー政策について「白紙からの見直し」を強調。
「安全神話」への反省にも言及して、原発への依存度を引き下げ「原発に依存しない社会」を目指すなどとしていました。


▼なお、いつもながらに私が一番感銘を受けたのは、子どもの代表による「平和への誓い」。



「・・・・・(前半略)
 わたしたち一人一人は、だれもがみな大切な存在です。
 それなのに、どうして人間は、たくさんの命を犠牲にして戦争をするのでしょうか。
 戦争を始めるのは人間です。人間の力で起こさないようにできるはずです

 ・・・・
 未来をつくるのは人間です。喜びや悲しみを分かち合い、あきらめないで進めば、必ず夢や希望が生まれます。
 ・・・・・(後半略)」

▼着いた日に乗ったタクシーの運転手さんが「街宣車や多くのデモ隊、式典中に反対派の大きな怒鳴り声・・・私たちは、静かに祈りの日を迎えたい。」と言っていましたが、将来ある子どもたちに「明るい未来」を約束するために思想・イデオロギーの違いを乗り越えて、純粋な子どもたちの「平和への願い」を正面から受け止めたいものです。


9日は、長崎での平和への祈り、15日は終戦記念日。
もう一度、私たちの祖先がどのような道筋をたどって、終戦を向かえ、私たちがどのような道筋をたどって今日を築き、将来に何を残すべきなのか、ゆっくりと立ち止まって考えてみることが大切ではないでしょうか。