1964年10月5日、横田滋さん、早紀江さんご夫妻の間に生まれた女の子。
「めぐみ」さんと名付けられ、ご夫妻が願ったことは、ほんの些細なこと・・・それは「人並みの幸せ」だったと言います。
▼その後、ご夫妻の愛情を受けて、すくすくと育った「めぐみ」さんでしたが、
ある日、突然と、ご夫妻の前から姿を消してしまいます。
それは、77年11月15日、中学校でのバドミントンの練習を終えて、家のほんの近くのところまで帰ってきたところを、「拉致され」北朝鮮に連れ去られてしまったとのことです。
(最初は、国内の事件に巻き込まれたと推測されていたが、後に判明)
2002年に、小泉元首相が訪朝し、「拉致事件があった」と認めさせた劇的な動きがあり、2004年には、拉致被害者、そのお子さんたちの帰国という変化もありましたが、「めぐみ」さんは、北朝鮮に「死亡」との情報ももたらされ、帰国にはいたっていません。
しかし、今も生存し、北朝鮮が隠しているものと信じ、ご夫妻はもとより、私たちも一日も早い帰国を、強く望んでいるところです。
▼先日、ご夫妻の講演を聞く機会がありました。
ドキュメンタリーアニメの「めぐみ」を視た後に、滋さん、早紀江さんから、切々たる心情をお聞かせいただき、現在、目立った進展のない「拉致問題」の、一日も早い解決を願う気持ちが沸々と湧いてきました。
ご夫妻が、主催者のためにお書きになった色紙には、次のように書かれていたそうです。
家族の絆
家族が一緒に暮らし、学校で友人と
一緒に勉強し、部活を出来るのは
とても幸せな事なのです
めぐみの父 横田 滋
誠 実
横田早紀江
▼なんとなく、北朝鮮の拉致問題は、報道される機会がほとんどなくなり、いったいどうなっているのか疑問に思います。
今般は、「人権問題」としてのご講演でしたが、れっきとした国家主権の侵犯の問題でもあります。私たち一人一人に「普通の幸せ」がもたらされるよう、政府は「誠実」に対応すべきと考えます。