2027年のリニア新幹線東京(品川)―名古屋間の開通に備えて進む名古屋駅周辺の高層ビル建設ラッシュは、セントラルタワーズと肩を並べる形でJRゲートタワーが完成。JR東海名古屋駅ビルの3兄妹が出そろい、4月には入居する商業施設が4月7日から17日にかけて相次ぎオープンします。
近くで進む「ささしまライブ24」の開発も仕上げの年。名古屋初進出となるプリンスホテルが入る超高層グローバルタワーが竣工、愛知大学の第2期工事も完成します。
《3兄妹の末っ子・JRゲートタワー》
中央で並び立つJR3兄妹(セントラルタワーズとゲートタワー)
JRゲートタワー
JRゲートタワーは地上46階、地下6階建て。高さ220mの複合ビル。
入居する商業施設はタカシマヤゲートタワーモールやユニクロ、ジーユー、ビックカメラ、三省堂書店など。37の飲食店の多くは東海初の出店だそうです。
商業施設ができる15階までの低層階は、セントラルタワーズと結ばれます。18~24階は名古屋JRゲートタワーホテルの客室になり、すでに宿泊予約の受付を始めています。
名古屋駅周辺の超高層ビルラッシュは、ゲートタワーの完成でひと呼吸。現在の名鉄などのビルを一斉に再開発する計画にバトンタッチされますが、地下では休むことなく工事が続きます。
リニア新幹線名古屋駅の建設です。現在の名古屋駅の地下30㍍に長さ1㌔の駅を東西に交差する形で建設、ゲートタワーにも改札口が設けられます。
《秋にはプリンスホテルもオープン=もう一つの再開発「ささしまライブ24」》
グローバルゲートのウエストタワー(左側)
グローバルゲートのイーストタワー(右側)
愛知大学名古屋キャンパスの新校舎
一方、名古屋駅から500㍍ほど南の再開発地「ささしまライブ24」では、中心的ビルであるグローバルゲートがこの春には完成、入居が始まります。
36階建て、高さ約170㍍の超高層ビルであるウエストタワーと、17階建て約90㍍のイーストタワーからなり、間に4階建ての低層ビルができます。超高層ビルは複合ビル。この秋には名古屋初進出となるプリンスホテルがオープン、2~4階にコンファレンスセンター、31~36階が宿泊室に。
イーストタワーには大和ハウス工業、両ビルを結ぶようにできる低層ビルにはレストランや商業施設が入ります。
愛知大学が進めていた名古屋キャンパスの2期工事も順調。まもなく、名古屋キャンパス本館(研究棟)と、600人を収容できるグローバルコンベンションホールが完成、新学期を迎えます。