九州っ子

九州大好き九州っ子の初心者日記記事

日本サッカー偏差値52と日本代表試合感想

2009-03-29 10:54:05 | サッカー
お勧め本を紹介します

サッカー番長でおなじみの杉山茂樹著『日本サッカー偏差値52』です

この本は、世界サッカーの中で日本代表の位置づけがどこであるかを杉山氏独自の視点で示しています

世界のサッカー偏差値の高いそれぞれの国の内容と日本サッカー偏差値が監督、選手、協会などをトータルして52になったのかがこの本のメインです

日本代表については、先月のホームでのオーストラリア戦で引き分けました

オーストラリア代表があまり攻めずにアウェイでの戦い方に徹していたため、日本代表は攻めることができましたが、フィニッシュの物足りなさと相手の術中にはまって同代表に最低勝ち点1を確保されてしまいました

昨日のバーレーン戦については、中村俊選手のラッキーなFKの先制点で日本代表が優位に立ち、ホームでの勝ち点3をとれましたが、シュートの精度のなさが楽に勝てなかった原因だったと思います

おそらく、グループ1で日本は首位に立ち、南アフリカWCには行けそうな状況だと思いますが、杉山氏の予想では現状の日本代表については南アフリカWC一次予選3連敗の可能性が高いような気がします

そう考えると、現状の日本代表の姿が解る杉山氏の本であると思うこの頃である











マンチェスターU vs リガ・デ・キト(トヨタカップ)

2008-12-21 22:25:38 | サッカー
マンチェスターU 1 vs リガ・デ・キト 0

マンチェスターUがルーニーのシュートで勝ちました

☆メンバー

GK: 1 ファン・デル・サール
DF: 3 エブラ
    5 ファーディナンド(cap)
    15 ビディッチ
    21 ラファエル
   → 2 G・ネビル(後半40分)
MF: 16 キャリック
    7 C・ロナウド
    8 アンデルソン
   → 24 フレッチャー(後半43分)
    13 パク・チソン
FW: 10 ルーニー
    32 テベス
   → 23 エバンス(後半6分)

☆フォーメーション(4-4-2)

   10 32

 7 16 8 13
 
 3 15 5 21

    1

マンチェスターUの守備は、2ラインMFの4人DFの4人、※MFが前線にいるときはFWの片方がMFのラインに入る)を築いて、相手にプレスをかけながら、ボールを奪取して攻撃につなげるというスタンスです

MF ○---○-▼-○---○
    ▼             ▼
DF ○---○-▼-○---○

※○はマンチェスターU、▼はリガ・デ・キト

攻撃は2FW、3MF(2SH、1CH)、2DF(2SB)が絡んで、サイド攻撃、パス&ゴ-、ドリブルを駆使しながら、ゴールに結びつけるというスタンスです

※SH:サイドハーフ CH:センターハーフ SB:サイドバック

リガ・デ・キトがほとんど自陣で引いて構えていたので、ほとんど、マンチェスターUがボールを支配して攻めていました

後半初めに、DFビディッチ選手が一発レッドで10人になっても相手の数的優位を感じさせない組織プレー振りが光りました

相手にボールを奪われても、すかさず2ラインを引いてしっかり守備をしてボールを奪取するバランスは素晴らしかったです

Cロナウドに注目しがちですが、同選手からパスを受けたルーニーがすかさずダイレクトにシュートを決めたところでは、同選手の判断力の速さとインステップシュート以外のシュートの巧さを感じさせました

本気でトヨタカップの優勝をかっさらったマンチェスターの組織プレーが観られて良かったと思うこの頃です












サッカーお勧め本2

2008-03-24 21:24:16 | サッカー
岡田監督の采配に不安があるサッカーファンもいるでしょう!?

岡田監督より、オシム前監督のほうがいいというサッカーファンもいると思います

そこで、オシムサッカーがいいと思うファンは、この本をお勧めします

西部謙司著『イビチャ・オシムのサッカー世界を読み解く』



この本では、オシム監督のサッカーについて、マンマークを主体とする守備戦術で、ボールを奪ってからマークしている相手を振り捨てて反転速攻に出るサッカーだと紹介してあります

オシムの戦術や哲学が学べる一冊です

オシムサッカーが懐かしく思う人は、この本を読んでサッカーをもっと極めてほしいと思うこの頃である











サッカーお勧め本

2008-03-17 21:14:58 | サッカー
岡田氏が監督に就任して、早3ヶ月が経とうとしています

皆さんは、サッカーをどういう視点でとらえているのでしょうか?

そこで、こういう視点もあるんだよということで、この本を皆さんにお勧めしたい本があります

杉山茂樹著『4-2-3-1』



この本は、布陣をふまえて、欧州、ブラジル、日本サッカーとの比較を書いています

現代サッカーは、トータルフットボールを基本にしています

岡田サッカーを観る上で、参考になる1冊だと思います

この本をサッカーを愛する人達に読んでほしいと思うこの頃である





ACミランVSボカ・ジュニアーズ(トヨタカップ)

2007-12-17 21:16:12 | サッカー
ACミラン(4)VSボカ・ジュニアーズ(2)





まさに、トヨタカップの決勝戦にふさわしい欧州VS南米対決!!

攻めのミランとカウンターのボカという戦い方の構図でした

結果は、ACミランが念願のタイトルを獲得しました

ACミランは、クリスマスツリー(4-3-2-1)の布陣で、攻守のバランスが取れたチームという印象でした

3であるピルロがゲームメーカーに徹していて、彼がボールを左右中央にパスを出していました

ピルロの両脇を固めるアンプロジーニとガットゥーゾが攻守のバランスを取っていました(攻めあがった両SBのカバーリングに入る)

ミランの基本は、中盤からの激しいプレスによる組織的な守備からの攻めでした

ボカが引いていたので、ポールポゼッションはミランのほうが高かったと思います

基本(パス、ドリブル、トラップ、体の入れ方)と状況判断力の速さが、先のレッズ戦やボカ戦でも、ミランの各選手達にはみられた光景でした

彼らは、ボールのもらい方(ファーストタッチ)とボールの奪い方(体の入れ方)が非常に上手かったと思います

これらのプレーが集結した結果が、試合の流れの中での4得点に結びついたのだと思います

カカ、セードルフの両シャドー(STに近いOH)のプレーが上手くて目立った試合でした

トヨタカップを機に現役引退を表明したマルディーニ選手は、最後のフル出場試合を最高の形で終わって、優勝で感慨にふけっていた姿はとても印象的でした

ミランの選手達がマルディーニ選手にトヨタカップの優勝という最高のプレゼントを与えたすばらしい試合だったと思うこの頃である













日本人はなぜシュートを打たないのか?

2007-09-02 14:29:50 | サッカー
湯浅健二著『日本人はなぜ、シュートを打たないのか?』を読んでみました

サッカーとは、シュートを打つことが目的である

その目的を達成するには

ドリブルで相手を抜き去ってスペースへ入り込む個人プレー

パス(ボールがないところで動いた味方へのパスを決めるという組織コンビネーションが、スペースである程度フリーでボールを持つという状況を演出する)

が基本であり、それを成功させるためには、ボールの動きと人の動きをしっかりと一致しなければならない

不確実な要素のあるサッカーだからこそ、クリエイティブなムダ走りが必要になる

ボールがないところでの人の動き(フリーランニング(ボールがないところでのパスレシーブや、味方にスペースを創り出す動き))があるからこそ、ボールを持つ選手のプレーオプションが広がる

創造的な意図(イメージ)と強い意志をバックボーンにする、ボールのないところでの人の動きが、表面的な結果としては無駄に終わる

オシム監督は、ジェフの選手達に、考えて、走ること(判断を速く!、動き出しを早く!)を要求した

彼らは、ボールのないところで「まず」動き出すこと(意図(仕掛けイメージ)と意志(実)に支えられた動きだし)の重要性を体感させられた

ボール絡みのプレーと、ボールのないところでの味方のアクション(走り=フリーランニング)を、いかにしてうまく重ね合わせていくのか(バランス感覚)がチームの目的でもある

現代サッカーでは、サイドのスペースをいかに効果的に活用するかが攻めの生命線(クロスボール)である

それを遂行するには、積極的にプレー(ディフェンス)するという姿勢が必要である

しかし、楽をして実利だけを得ようなどといった怠惰なプレー態度では、守備の目的を効果的に達成するはずはない

守備の起点も含むそれらすべてのディフェンスプレー(アクションの基盤となるボール奪取イメージ)が同時に動き続けていること(味方同士でしっかりとシェアされ、シンクロしていること)でチームが機能するのである

最終的に、トータルフットボール(全員守備、全員攻撃)が絶対的な目標イメージである

ここまでが、湯浅氏が最もいいたかったことではなかったかと思います

日本代表、U-22日本代表、アビスパ福岡にしても、チーム戦術・戦略の中でトータルフットボールができているのかということ、それができるか否かが現調子・順位を物語っているのではないだろうか!?

ドリブル・パス・フリーランニングが攻守にわたってチームとして連動して、それらがシュートに結びつく各世代代表・Jクラブチームがたくさん出てほしいと思うこの頃である














身体意識を鍛える

2007-07-04 21:15:25 | サッカー


高岡英夫著「身体意識を鍛える」を読んでみました

人間の身体使いには、7つあると同氏は解説しています

センター:バランスのとれた身体使いとターン

下丹田:常に安定したパフォーマンス

中丹田:ここぞというときの爆発力

リバース:ターゲットとの距離感を的確にとらえる

ベスト:最大限に引き出される上半身パワー

裏転子:素速い動きと流れるような動き

レーザー:ブレのない一直線の軌道

サッカー選手に必要なのは、①センター、②下丹田、⑥裏転子ですね

サッカー選手にとって蹴るためには、腸腰筋を意識して使って腰で蹴るのに、⑥裏転子(ハムストリング)を鍛えます

サッカー選手にとって懐の深いトラップ、ドリブルやす速い動きをするためには、できるだけ体の中心を使うのに、①センターを鍛えます

サッカー選手にとって大舞台で活躍するには、特に、FWが落ち着いてシュートするのに、②下丹田を鍛えます

サッカー選手にとって、①、②、⑥は、WCで活躍するのに必要なアイテムだといえるでしょうか

Jの選手、海外組、日本代表選手達には、身体意識を鍛えることをお勧めしたいと思うこの頃である










サッカー選手の身体の使い方の違い

2007-06-21 22:09:45 | サッカー


高岡英夫・松井浩共著『サッカー世界一になりたい人だけが読む本』を読んでみました

なぜ、日本代表がドイツWCで負けたのか!?

なぜ、日本代表が初戦のオーストラリア戦で90分間体力を持続することができなかったのか!?

それは、WCクラスの選手と日本代表選手との身体の使い方が違うのではないかということです

【股の使い方】

WCクラスの選手:股裏(ハムストリング)を使う

日本代表選手:股前(大腿四頭筋)を使う

【筋肉の質】

WCクラスの選手:筋肉が柔らかい

日本代表選手:筋肉が硬い

【体のコントロール】

WCクラスの選手:体の中心の近くの腸腰筋や背骨周辺の筋肉で体をコントロールする

日本代表選手:ふくらはぎ、腹筋、増帽筋、三角筋など、体の表面的な筋肉で体をコントロールする

WCクラスの選手は、体の中心(センター)を意識しながら、柔らかいプレー(ボールが足に吸いつくプレー)をしているのに対して、日本代表選手は、体の表面的な筋肉しか意識していないので、ぎこちないプレーが目立っている

キックの蹴り方に関しても、WCクラスの選手は、腸腰筋(インナーマッスル)を使いながらハムストリング(アクセル筋)と連動して蹴っているのに対して、日本代表の選手は、大腿四頭筋(ブレーキ筋)を使うがために足の反動で蹴っているしかみえないのである

この蹴り方の意識の違いが、キックの精度、スピード、力強さの差としてドイツWCで出たのだと思う

日本代表選手がオーストラリア戦で逆転負けして90分間持続できなかったのは、炎天下の中、体が硬い状態でピッチを走り回るのに大腿四頭筋を使いすぎたためだと思う

要するに、日本代表選手の身体の使い方が間違っていたのではないだろうか!?

これを改善するためには、腸腰筋などのセンターを意識した身体の使い方を日本代表選手をはじめとしたサッカー選手が意識改革としてやることではないだろうか!?

腸腰筋が使えるためには、ひたすら体をゆるめることがWCクラスの選手に近づける一歩目になると思う

腸腰筋が使えるようになれば、自然と体の中心(センター)とそれに付随するハムストリングが使えるようになるのではないだろうか!?

そうしたら、キックの蹴り方も自然と向上すると思う

日本代表を目指す選手達には、WCクラスの体の使い方をマスターしてほしいと思うこの頃である










世界とのキックフォームの違い

2007-06-12 20:48:13 | サッカー
下田哲朗著「オシムの練習」を読んでみました

日本代表の決定力不足が解消されないのはなぜでしょうか!?

なぜ、世界はいとも簡単にシュートがゴール枠にはいるのか!?

それは、キックの考え方、動作が世界と日本では違うのではないかと思うからです

そこで、世界でみるキックフォームと日本でみるキックフォームを比べてみると

インステップ(足の甲)キックの場合

【蹴り足の軌道】

世界:水平に近いスウィング → 低い弾道

日本:振り子のようなスウィング → 高い弾道

【ボールと立ち足の距離】

世界:離れている → 蹴る直前にキックの変更ができる

日本:近い → 蹴る直前にキックの変更がしにくい

【立ち足と地面の角度】

世界:横に傾いている → 体がボールと反対方向に傾いている

日本:横方向には傾かない → 体がボールと同方向

【立ち足の膝】

世界:軽く曲げる → 膝のクッションが柔らかいために正確なキックができる

日本:ひざは動かない → 硬直なキックになる

【腰の動き】

世界:ひねる → 腰で蹴る感覚

日本:動かさない → 足で蹴る感覚

【蹴り足の膝】

世界:動かさない → リラックスした状態で肝心なところに力が入りやすい

日本:早く振る → 膝の振りだけでボールを蹴るため、膝の周囲の筋肉に負担がかかる

【蹴り足と地面の角度】

世界:斜め → 足のサイズに関係なくインステップ中心のボールを蹴ることができる

日本:垂直 → つま先寄りでボールを蹴ることになる

【蹴り足の足首】

世界:意識的に固定しない → リラックスした状態で肝心なところに力が入りやすい

日本:固定する → テコの原理で足首が動きやすくなるが、力が入りすぎる

【顔の向き】

世界:斜め下前方 → キック体制でもビッチ上の視野が広く見える

日本:ほぼ真下 → キック体制で周囲の状況を確認するのが難しくなる

【キックの考え方】

世界:パス、シュートも状況に応じた多数の合理的なキック

日本:パスはインサイドキック、シュートはインステップキック

あらゆる角度から両者を比較してみると、キックの考え方、動作が、世界では流動性に長けていていますが、日本では固定的に感じられます

決定力不足を解消するには、キックの考え方、動作を世界基準に変えるだけで、キックの精度も速さも強さも格段的にアップするのではないでしょうか!?

将来の代表の卵達には、決定力不足解消のために、ぜひ、世界基準のキックをマスターしてほしいと思うこの頃である





『敗因と』を読んで

2007-06-08 22:14:07 | サッカー
金子達人著『敗因と』(光文社)を読んでみました

前日本代表監督のジーコと代表選手達の確執を画いています

本の構成はプロローグ「最期」から始まって第9章「敗因」とまでとなっています

戦術がない、選手任せ(選手信頼)の監督

海外組と国内組、黄金世代と中田英寿、先発組とサブ組、攻撃陣と守備陣、のチーム内の溝

2002年日韓WCのトルシエ日本代表チームのほうが2006年ドイツWCのジーコのそれよりもWCで勝ちたいという気持ちが勝っていたし、チームもまとまっていたということです(個人的には、日韓WCの一次予選の対戦相手が強豪国ではなかった!!だから、日本代表は予選突破が楽にできて、ベスト16まで勝ち上がれたのではないか!?)

そういう意味でのドイツWCの日本代表は、ジーコ監督の采配ミスもさることながら、チームもまとまらない状態(気持ちがバラバラな状態)で戦い、一次予選敗退を招いたというところでしょうか

ブラジル戦の後、独りピッチにたたずむ中田英寿のところに誰ひとりとして駆け寄ったチームメイトはいたのかと本書では疑問を投げかけています

本書はドイツWCの敗戦(1年前)をもう一度振り返るための一冊ですね

サッカーファンにはこの本を読んでほしいと思うこの頃である