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空色騎士2 その6

2017-06-14 23:09:04 | 物語・小説

翌日の事。
「さあ、森の忘れ形見に会いにいきますか」
エスパーダに引っ張られる様に、リッターは、横道探求に出た。
「闇雲に行っても移動術は有効だそうですので、良いですよね」
エスパーダは、地図にはない道無き道を、あちらこちらを見ながら歩いていた。
――森の忘れ形見、アミスターに既に会っているとは言えないよな――
宿でエスパーダと入れ違うようにやって来たアミスターそして道端であった赤い鳥。そしてカンヘル。何れもエスパーダは見えなかった。となれば、行く意味はあるのだろうか?とリッターが思った時、怪物レベル4が襲ってきた。
「イデッ!いきなり来るなよな」
人型怪物レベル4は、リッターの左腕めがけて殴り付けてきた。
「おりゃッ!」
リッターは、人型怪物レベル4の右腕を斬り飛ばした。
「ナイスアタックです」
エスパーダは、火炎術レベル2を放ち、人型怪物レベル4を倒した。
――今のホントにレベル2の威力なのか?――
リッターは、目を大きく見開いて、消え去った人型怪物レベル4が居た場所を見ていた。
「いやー、驚きましたね」
とエスパーダが言ったその背後に、またも人型怪物レベル4が現れ、エスパーダに殴りかかった。エスパーダは、軽く降っとんで地面に落ちた。
「ダイジョブですかっ?」
リッターは、そう叫ぶと足元の石を人型怪物レベル4に向かって投げると、運良く顔面に当たったので、リッターは、人型怪物レベル4の首筋を切り裂き、倒した。
「強烈な1撃でした」
エスパーダは、ゆっくりと立ち上がりながら回復術レベル2を自分自身にかけた。
「何事もなくて良かった」
リッターは、剣を鞘におさめてそう言った時だった。不意に頭上から何かが降ってきて、左肩に落ちた。
「赤い鳥!?」
リッターが驚きの声を上げた。
「赤い鳥?そんなものは居ませんよ。大丈夫ですか、昨日から」
エスパーダは、怪訝な顔をしていた。
「どーも様子がおかしいですね」
「いや、実は昨日から――」
とリッターが切り出そうとした時だった。
「おっ、空色騎士リッターじゃねえか」
リッターの背後で、昨日会ったカンヘルの声がした。
「そいつが不意に飛んでいったから、何事かと思ったぜ」
カンヘルは、リッターの右斜め前にやって来て、リッターの左肩を指差した。
「アミスターに会いに来たのか?」
カンヘルの問いにリッターは、頷いた。
「そうか。案内してやろう。ついてきな」
カンヘルは、そう言うと歩き始めた。
「一体、どうしたんです?リッターさん?」
「森の忘れ形見の場所へ行きながら話します。こっちです」
リッターは、エスパーダを引き連れカンヘルを追いかけ、道すがらで事情を話し、森の忘れ形見こと、アミスターのすみかにたどり着いた。そこは、色彩豊かな花におおわれ、3本の大樹に囲まれた所に、木造の小屋があった。
「ここだ。おいアミスター、客人だ」
カンヘルは、小屋の扉を開けると、室内中央にあるテーブルの椅子に腰かけている、コールドラッドのアミスターが居た。
「ああ、昨日の」
アミスターがそう言うと、赤い鳥がリッターの左肩からアミスターの左肩へ飛んで移った。
「ここに、森の忘れ形見が居るんですか?」
エスパーダが室内を見渡しながらリッターに訊いた。
「おっと、見えるようにしないとか」
カンヘルは、右手の指を打ちならした。
「ん?ああ、あなたが森の忘れ形見さんですか」
ようやくエスパーダに、アミスターの姿が見えるようになったようだ。
「アミスターです。よろしく」
アミスターは、右手を上げた。
「そして、本物のカンヘルがここにいると」
カンヘルも右手を上げた。
「凄いですね。レベル1のクエストのレアキャラさん達にお目にかかれて光栄です。私は、エスパーダです」
エスパーダは、その場で一礼した。
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