かっぱblog

鍼治療のことや日々のことなどを書いてます。

つづき

2017年05月24日 | 日記

 

前回の感覚ゲーティングのつづき。

 

 

以前もblogで書いたことがあるが、慢性的な筋緊張は自分でそのように力を入れ続けていることには気づかない。

肩や首のこりに対して、

「何か石がのっているような」

という表現をする人は多い。

さらにひどいと「霊のせい・・・」などになり、「させられ体験」に近くなっていく。

そのように力を入れ続けている自覚がない場合、自他の境界も曖昧になっている。

逆に言えば境界や身体イメージが混乱しているから、力を入れ続けていることに気づかない。

 

体表のツボに鍼をすると筋緊張が多かれ少なかれ解除される。(若いと早い)

そして続けていくと、慢性的な緊張がだんだん解消していくとともに、自分が力を入れていることを意識していくことになる。

力を入れている理由(記憶)を思い出したりするし、自他境界も明瞭になってくる。

皮膚が自我と関係していることは以前から指摘されているが、体表(皮膚)のツボは自覚や自己認識を賦活する(もしくは障害している)ポイントと自分は考えている。

 

 

実際に体表のツボに鍼をしていると、それは扉(門)という感覚に近い。

閉じているのが開く(反応する)ことで、筋緊張など心身全体に変化が及ぶ。

そういった変化の瞬間や長期的なプロセスにおいて、何が起きているのか。

いずれ分かる日が来るのかな。

 

 

 

 

 


2017年05月22日 | 日記

自分と他人の行動を識別する新たな神経機構を解明
-運動中の『感覚ゲーティング』がになう新たな機能-

 

鍼灸やマッサージの鎮痛効果を説明するためによく出てくる「ゲートコントロール理論」。

専門学校の教科書にも載っていた。

途中で修正されたりしているが簡単に言えば、

触刺激(触圧覚)による太い神経線維からの情報が入ることで、痛みを伝える細い神経線維から入る情報が抑制されて(細胞のゲートが閉じて)、痛みの感覚が減るというもの。

だから痛みがあると手を当てたり、さすったり、マッサージしたり、(痛くない)鍼刺激をすると鎮痛作用が生じるなどと説明されている。

そして痛みは末梢から中枢というだけでなく、情動や価値判断なども痛みと関連しているとされる。

 

この発表は筋肉の固有受容(運動)と皮膚感覚との関係におけるゲートについて。

 

“本研究グループは、手の運動を行っているサルの感覚応答を脊髄で測定する方法を新たに開発しました。その結果、皮膚からの感覚入力は予想通り運動中に低下していましたが、驚くことに筋肉からの感覚入力は反対に高まっていました。このことは、従来報告されてきた感覚ゲーティングとは異なる新しい発見でした。”

 

“皮膚感覚と筋感覚が全く異なるコントロールを受けていたことは、自分の行動の認識が、脳が末梢感覚の種類に応じて、きめ細かなコントロールを行った結果であることが示唆されました。”

 

とのこと。

 

 

自分自身がどのような姿勢をしているか、どのように力を入れているか、よくわからなくなって固くなっている場合、運動をするとよくなる(ほぐれる)ことは多い。

それは単に心拍数を上げて血流をよくするというだけでなく、運動することで自分の身体の位置や状態(固有受容)情報が高まり、不要な筋緊張が解消されやすくなるのだろう。

そしてたぶん、ゆっくり動く運動の方が効果的だろう。

あとは、変化の確認(自覚)も大切。

 

 

しかし、運動しても解消できない慢性的な筋緊張もある。

もし慢性的な筋緊張自体をある種の運動とするなら、それは固有受容器からの情報を高めて皮膚からの情報を閉じる(低下させる)ことになるのだろうか?

そして筋緊張が慢性的になってくると、次第にそれを意識できなくなっていく。

元の記憶を忘れ、筋緊張も皮膚感覚も意識できず、痛みや動作制限が残されることになる。

身体を動かしても不要な筋緊張を持続させたまま運動をしてしまうことになり、無理が生じて偏った疲れや怪我につながる。

そういった状態に対して皮膚に鍼をして筋緊張が解ける時、ゲートにどういった作用が生じているのだろうか?

 

特に気になったのが以下の部分。

 

“今回の研究成果は、自他の行動識別(自分の行動と、他人の行動により受け身で起こった運動の識別)に用いられている脳機能を反映していると考えられ”

“例えば統合失調症など精神疾患の患者さんの一部はこの感覚ゲーティングに異常があることが知られ、それが自他混同などの病態の背景にあるとする考えがありました。”

 

とのことだが、自他境界や識別など中枢と感覚ゲーティングの関連は興味深い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


変化

2017年05月03日 | 鍼治療

 

たとえば目が疲れている人がいるとする。

それでいろいろ不調(頭痛など)が起きているとする。

 

本人は他の不調には気づいていても、慢性的になった目の疲れは意識できなくなっている。

その疲れた心身状態を異常として気づくことで、自然とそれを解消するように自ら動く(変化する)。

PCやスマホやTV、読書を控えたり、目の運動をしたり、食生活など様々なことが変化する。

 

そのように識別力を高める治療がもっともよい方法だと自分は考えている。

そうすれば問題がよくなるだけでなく、治療を受ける必要性が低下していく(自身の問題を解消する力が高まる)から。

でも、治療(やっていること)や効果は気づかれにくい。

その場で変化する部分(問題)もあるが、それ以降は本人にとって『のどが渇いたから目の前の水を飲む』のと同じように、ごく自然な変化が多い。

水を飲んで渇きが収まってもそれが治療効果とは言えないし、『のどが渇いた』という気づきも、一旦潤えば気づいたということは忘れる。

「普通」に戻るだけだ。

そして気づきのきっかけはごく弱い刺激だから、なお更だ。

 

 

これまで自分もいろいろな治療〈施術)を受けてきた。

そして、今は実践している側だ。

自然と自分がもっともよいと思う(思った)こと行うようになった。

今では「自分はこんな治療をしている」などの想いはずいぶん希薄となったけど、そういう話をする機会があると、「ああそうだったな」と思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 


同調

2017年04月30日 | 日記

下の記事が興味深かった。

    ↓

 

流行が作られるしくみ「同調現象」を、細胞の中で発見―細胞質流動の生成と逆転のメカニズム―

https://www.nig.ac.jp/nig/images/research_highlights/PR20170314.pdf

https://www.nig.ac.jp/nig/ja/2017/03/research-highlights_ja/20170314.html

 

 

細胞の中で見られるしくみをモデルケースとして、スケールの異なる人間社会における現象の理解や予測に役立てることが可能かもしれません

 

流行などの同調現象が、細胞の中の仕組みと関連しているかも↓と言われるとちょっと新鮮。 

近頃、やたら危機が煽られている感じがするが、今回の研究によると、

 

小胞体の網目状構造を分断して断片化した細胞では微小管の向きがそろわず、集団的な流れも失われた。

 

とのこと。

移民の多い仏や米などでは社会が断片化しているため社会全体に対して恐怖を煽るのも大掛かりな仕掛けが必要となるが、日本社会は周囲との密接なつながり(同化圧力)がまだ根強く残っているので、それを利用してどのように誘導できるか実験中なのかも。

 

 

 

 

 

 

 


満開

2017年04月09日 | 日記

今日は大江川を散策。

満開だった。