CDタイトルの"The Real Folk Blues/More Real Folk Blues"を期待していると一曲目からガツーンとやられる。R&Bテイストいっぱい、どこが"Folk？
"と突っ込みといれたくなること請け合い。。。Sonny Boy Williamson II は1899年生まれということなので前出のMuddyよりさらに上、なのでもともとはダウンホームテイストいっぱいかとは思うが、これは本人の意思なのか、プロデューサの戦略なのか？まあ、いづれにしてもSonny Boy Williamson II は"Sonny Boy Williamson II"なのである。
この人のアルバムを聞いていつも思うのは、本当にHarpが肉体化している。B.B.Kingのギター、Muddyのスライドに近い感覚がある。歌も巧いが歌の息遣い、ビブラートとHarpのそれが全く同質、歌に対するHarpのコールアンドレスポンスのタイミングが絶妙である。楽器の巧い人には、楽器をメカニカルに捕らえるタイプとフィジカルに捕らえるタイプがあると思うが、 Sonny Boy Williamson IIは間違えなく後者だ。彼のアルバムを聞いていて不思議に思うのは、バンドを感じさせないことである。それだけ彼の色が独特なのか。。。それもHarpの最初の一音で彼の色に染めてしまう強力なパワーがある。
The Real Folk Blues/More Real Folk Blues
（MCA/Chess 2002）
1.One Way Out
2.Too Young to Die
3.Trust My Baby
4.Checkin' Up on My Baby
5.Sad to Be Alone
6.Got to Move
7.Bring It on Home
8.Down Child
9.Peach Tree
10.Dissatisfied
11.That's All I Want
12.Too Old to Think
13.Help Me
14.Bye Bye Bird
15.Nine Below Zero
16.Hunt
17.Stop Right Now
18.She's My Baby
19.Goat
20.Decoration Day
21.Trying to Get Back on My Feet
22.My Younger Days
23.Close to Me
24.Somebody Help Me
※Led Zeppelinを聞くと、きっとこの人たちは空き時間にはSonny Boy Williamson II演ってんだろうな、と思う。まあ、実際"Bring It on Home"をカバー（彼らの場合はパロディー感覚か？）してるし。。。
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何故か「Down & Out～」よりも先に買い、始めてのSB? 体験がこれでしたー。
レコード屋さんのブルース担当やってたことがあるんですが、「心臓で吹いてるようなハープだ」とかなんとか書き散らかして売っておりました（しみじみ）。
お書きになっていることに強く賛同致しますー。
ということで、ありがとうございました。
読ませてもらって入り込んでしまいました。
うまい！
惹きつける力をお持ち！
チョッとこれから参考にさせてもらいます。
どうせ聴くなら…ね。 (*^^*)))んにゃ