イタリア語に慣れるためもあって、イタ語の映画はよく観る。
今日は久しぶりでに、
マレーナを観た。
監督はあの「ニューシネマ・・」と同じジュゼッペ・トルナーレ監督。
映画の内容はリンク先を見て欲しいが、イタ語を勉強して少し分かったこと
というか、
なんとなく
思ったことがあった。
先ず「マレーナ」言語は「malena」となっている。
風景が海
をバックにしているので、海の意味を示す「マーレ」から
名を取ったのだろうなぁ
と・・・思っていたけど、
今回はふと・・あれ?海のマーレは巻き舌にする「mare」だったはず。
となると、こっちのマーレは?
これは、身体の具合が悪いときにつかう「気分が悪い」とか
全般的に「悪い」という言葉の意味を持つ「male」。
それに女性名である「na」を付けたのか。
ちなみに典型的な名では「マリオ(男性の名)」に対して「マリア」がある。
おおお、主人公の名にも、意味をお持たせているのかぁとちょっと驚く。
次には
夫の死で、終戦時にはドイツ兵の娼婦になっていたマレーナを
街中の女性がリンチし、街から追い出す
。
そのマレーナが生きていた夫と一年ぶりに街に戻ってからのシーン。
彼女をみて
街の女性は「よく戻って来れた・・」とか「シチリアの女だから・・」
とこそこそ話をする。
ここで、「シチリアの女」云々について、とある本で読んだのだが、
昔マフィアは結婚したい女性を誘拐し強姦する。
そして、両親に出向き「あんたの娘は傷物
になった。俺が貰ってやる」という
両親にとっては腸の煮えくり返るようなことだが
、
傷物の貰いてが無くなった娘を不憫に思い、なくなく娘をその男に貰ってもらう。
こんなの有り?という方法で気にいた娘を手に入れていた輩がいたようだ。
それに対して、被害者の、ある女性が毅然と立ち向かい
絶対屈指なかった。
今でも語り草になっているヒーローの女性がいる
。
きっと、この「シチリアの女だから・・」は、"シチリアの女は負けない"と
いう意味を込めて言っているのだろうなぁ。
そして市場にあらわれたマレーナに、リンチを主導した女性が声を掛ける。
「ヴォンジョルノ セニョーラ スコルディーア」(こんにちは、スコルディーアさん)
この言葉は敬称を込めて言っている。罵って街を追い出した女性が・・。
その言葉で皆が堰を切ったように、挨拶をマレーナにする。敬称を込めて・・。
皆が彼女にしたことを悔いたのだ
。
最後に
買い物袋からリンゴを落としたマレーナに、彼女を慕っていた
少年が言う台詞。
今まで彼女を観るだけしか出来なかった、この少年がリンゴを拾ってマレーナに語りかける。
「ヴォナ フォルトゥーナ セニョーラ マレーナ!」(マレーナさん お幸せに!)良い運を
・・という意味だ。
初めて話す相手に、こう語る少年。
マレーナが
とする。
なんか良いでしょう
長くなりました。では、お休み
。