「醗酵」するアートたち


2009年7月開催の風倉匠作品展「醗酵」のこといろいろを、
共星の里スタッフが徒然なるままに綴ります。

季節外れの毛皮の本。

2009-09-22 19:43:10 | 日記


「図書室」の奥、窓際に置かれた椅子。ここで本をゆっくりと読んでいただくのも良いのですが、
机の上に置かれた素敵な作品集をお忘れなく。

2~3センチ以内の小さなち~~いさな作品が数十点収められた「毛皮の本」。



昨年の冬、会期前の打合わせ段階でみんなで湯布院の風倉邸におじゃました際、
和気あいあいと展示の内容がいろいろふくらむ中で、奥様よりぜひとも作って欲しいとの要望がありました。
作品を使用させていただき、今回の展示用に新たに誕生した作品集。
生前「毛皮の本がつくりたい」と風倉さんがおっしゃっていたそうです。



この椅子に座って、ひざにのせ、横に置かれたルーペを使って、
ゆっくりゆっくりと、ページをめくり
ひと作品づつ入り込むように時間をかけて眺めてみて欲しい.....と思っていたのですが
しかし、完成して展示されたのは7月初旬。
じっくりひざに抱いて見てもらえる事は暑い真っ盛りの時はさすがになかったかもしれませんね。

やっとふさわしい季節が近づいてきたというのに、残念ながら明日で終了。
でもきっと、引き続き共星の里のどこかでこの「毛皮の本」は見る事ができるかもデス。
会期終了後も風倉さんの部屋をひとつ新設するとのことですので!

これからの季節、共星の里のどこかで毛皮の本に出会ったなら、
そっとひざに抱え込んで、じっくりと眺めてみてくださいね。

今自分が居る次元の境がよくわからなくなるような妙な錯覚を覚えたりして、
不思議な時間をきっと楽しめますから。

その後、もう一冊仲間が増えていますよ。



オマケですが。最初の毛皮の本が完成し、共星の里に届けにクマが出かけた日のお話。



写真を撮ってから颯爽と出かけた直後、後ろに写り込んでたオニユリに
大きくて立派な黒アゲハがすいーーーッとどこからともなくやってきて、目の前でしばらく蜜を吸ってました。
あまりにも立派できれいだったので写真撮ってみたんですが。



共星でも大きな蝶々はよく見かけますし...

まぁ、ただそれだけの話ですけど。

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