「醗酵」するアートたち


2009年7月開催の風倉匠作品展「醗酵」のこといろいろを、
共星の里スタッフが徒然なるままに綴ります。

空へつながるエレベーター。

2009-09-15 19:39:03 | 日記
本日は、共星の里2階西側端の教室をご案内します。

「偶然のコントラスト。」を楽しめたこの教室の準備。
女性軍でひとつづつ丁寧に、心を込めてガラスを磨きあげていきました。





準備中↑


ここには、えつこセンセーと私の意見が一致して、このような装飾を設置することに。
作品の中央にスッと立ち昇る「空へつながるエレベーター」。




奥様よりお借りした風倉さんの顔写真も、それをもう一度撮影して大きく引き延ばし、
飾らせてもらっています。



慎重に慎重に、古いお写真を水拭きするKAZUさん。





この部屋は光が良く入るので、そこでさわやかに映える紫と白の作品たちの中央にさらに、
光の柱のイメージを追加して、神秘的な雰囲気にしてみました。
(それと、写真にはまだ写っていませんが、現在この中で何かが?大量に増殖中~!)

若い女性のお客様たちが来館中、この部屋に入る度口々に「わぁ~」とか「きれぃ」とか思わず小さく発せられるその言葉が、すごくうれしかったナー。



実はこの半透明の素材、
以前共星の里で行われたライヴイベントで、風倉匠さんがパフォーマーとして出演してくださった際に使用されたものと同素材のものなんです。


想像してみてください。

羽化したばかりの蝉の羽根のように白く透けた
美しいこの半透明の素材が、
数十メートルもの長さで強風にたなびく。

その元に、引っ張られる力の大きさによろめきながらも、
両腕でこの羽根を羽ばたかせてゆっくりと前進する風倉さんの姿を。


こんなパフォーマンスを、見てみたいと思いませんか?

見れるんです!それが!

この教室の隣の部屋で。
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故風倉匠氏のパフォーマンス映像を鑑賞「視聴覚室」。

2009-09-15 19:33:27 | 日記




以前紹介した鉛のドアの作品が入り口に取り付けられたこの部屋。
教室内に暗幕を張り(えつこセンセーとよしえチャンの2人だけで作業してけっこうシンドかッたそうで...おつかれさまデス)、
中でビデオが流されています。



只今メインで流しているのは、風倉さんの代表的なパフォーマンスのひとつである
「ピアノを打つ ピアノ狂詩曲」です。
それともうひとつ、

今から5年ほど前、風倉さんがお亡くなりになる3年ほど前になりますが、
2004年の8月21日に音楽館(おんらくかん)を会場に行われた
共星のライヴイベントの時のビデオです。



パフォーマンス・映像・美術・音楽・舞踏・ダンスによる総合芸術の舞台
ライヴインスタレーション2004「水の記憶」in共星の里

上の写真はちょうど風倉さんのパフォーマンスシーンです。
2つに分かれて白くたなびく素材がわかりますか?


その時のフライヤーです。⇩



豪華メンバーでのライブインスタレーションでした。
ここでの風倉さんのパフォーマンス映像は大変貴重な記録といえます。

ぜひ全編通してご覧になってください。
(ビデオは2つとも全編鑑賞すれば2時間位になります。)
(時間とれないけど...という方はご希望シーンをお出しますので、
 スタッフに声をかけてみてくださいね。)

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