本日もご訪問頂きありがとうございます。
前回に続き、東京ビッグサイトで開催のWOODコレクション2018に出展し、「Renovation With 北山丸太」と題して北山杉・北山丸太を現代の生活に取り入れていただく提案展示をさせていただいた内容を、簡単にご紹介させていただきます。
建築士会京都大会でもご紹介させていただきましたが、今回大きく分けて、マンションや一般住宅、店舗などで北山丸太をインテリアとして使っていただく施工例と、北山杉を家具としてお使いいただく提案をさせていただきました。
まずはインテリアの施工例ですが、下の写真は壁掛け棚に北山丸太をあしらったご提案。
北山丸太の温かみとガラスの透明感を組み合わせたおしゃれな棚はマンションのリビングや店舗にもマッチします。
壁掛けなので室内を有効に使うことが出来ます。
次の写真は、こちらも壁に後付けできるリノベーション向けセットです。
古くからある「織部床」というスタイルをポップな「唐紙」でアレンジしました。
面を落とし、木肌も残した面皮柱で唐紙を挟み、ここに掛け軸や絵画を掛けても素敵で特別な空間に早変わりします。
下の写真、中央は、少しさみしい部屋のコーナーに1本の磨丸太を立てるだけで、落ち着いたギャラリースペース的な場所が出来上がるご提案です。こんな風に一輪挿しなどお花を飾っても素敵です。
取り付けが簡単にできるよう、上下に金具を使うのも現代風です。
お次は奥行きの浅い床の間のご紹介。間接照明を組み合わせ、北山丸太を少し手前に1本立てるだけで、柱の影が奥行きを感じさせ、上質な深みある空間が出来上がります。
マンションによくある梁下も利用できる、ディテールにこだわったデザインと施工の提案です。
そして次に、北山杉の家具をご紹介いたします。
先ずは今回新作のダイニングテーブルをご紹介いたします。
こちらはイタリアでも活躍されている家具デザイナー吉野利幸氏のデザインで、日本屈指の高級特注家具メーカー、株式会社ミネルバさんで製作していただいたテーブルで、天板に強化ガラスを組み合わせて脚の部分に床柱として使われる人造絞り丸太を使いました。
絞り丸太の先端を削り込んで金属と組み合わせ、ガラスとはステンレスと真鍮のパーツを特殊技術で接着し、デザインにこだわったテーブルです。
こちらのセンターテーブルは、以前にもこのブログでご紹介させていただきましたが、ベースの板に厳選した北山杉天然出絞の杢目板を使用し、ガラスの天板とアルミの板を組み合わせて作られています。
その北山杉天然出絞丸太の独特の杢目が下の写真です。
次に北山杉のチェアをご紹介いたします。
こちらは株式会社ミネルバ、家具モデラーの宮本茂紀氏がデザインし、世界の銘木を集めて削り出し40年にわたり作り続けているシリーズの椅子を、今回は川端康成の小説「古都」をイメージして、北山杉と西陣の張地で制作したチェアです。
この北山杉の素材は天然出絞を使用し、独特の木肌と削り出した面の模様を味わい楽しむことが出来ます。座り心地もなかなかgoodですよ(^^)
北山杉家具の最後は、磨き丸太の緻密な材質、滑らかな木肌、美しい光沢を楽しめるように黒のアイアンと組み合わせたデザインのベンチ。その名も「ヒトトキ」。
京都造形芸術大学環境デザイン学科がデザインされました。
このベンチに腰掛けると妙に気持ちよく、また年数が経過し劣化した場合でも、北山丸太部分の交換が可能です。
以上、2回にわたりご紹介させていただきました東京woodコレクションでの「Renovation with 北山丸太」。
この中のどれか一つでも興味を持った、詳しく知りたいと思っていただけた提案や、またご意見ご感想がございましたら、ぜひ当組合までメール、お電話などでご連絡をお待ちいたしております。
ご拝読ありがとうございました。
連絡先
TEL 075-406-2955
mail info@kyotokitayamamaruta.com
京都北山丸太生産協同組合 担当 松本