京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

大寒の今日

2017年01月20日 | 日々の暮らしの中で

「冬の北びわこ周遊観光キャンペーン」のパンフレットや「ひな人形めぐり」の案内などが「滋賀県」と大きく印刷された封筒に入って送られてきている。時折取り出しては眺めてみているが、こんな寒いさなかに、と思うと興味はあっても足が向かないものばかり。
「2月5日・スノーシュー感動体験 冬の賤ヶ岳に登る」というコースは毎年人気だそうな。よく見ると健脚向きで歩程は約8キロとある。雪山を、とても無理。季節がよくなったらリフトを含めて登ってみたい。3月の、長浜から菅浦集落・竹生島へと渡るコースには気持ちが動いている。

孫二人を連れて、5日に竹生島を目指した。近江塩津行き電車に乗って、長浜駅まで余裕をもって出向いた。お弁当を買って船の中で食べようと楽しみにしながら。ところがこの日、前日までとは打って変わって北風が強く、12時45分の便は出航が取りやめになってしまった。は~るばるきたのに~~、仕方がない。弁財天のおはす島、“マダムアイランド”と命名してJessieは楽しみにしていたが、一方のTylerは「船に乗らなくてああよかった」とわけのわからないことを言う。「帰ろう帰ろう」と。どこまできたと思っているのやら。

肌を刺すような、雪が降る前の厳しい寒さを体感しながら北国街道に沿って散策したり店内をのぞいて暖をとるなどして過ごし、豊公園に行ってみないかという私の提案は軽くいなされ帰途についた。再度、今度は今津港からの便で竹生島に行くのも手だなと思い、いつにしようかと楽しんでいる。

『湖北の光』の壽岳章子の文章に惹かれ、素晴らしく風情ある絵(沢田重隆)に見惚れつつ、できればたとえ一泊でも宿を取ってなどと夢を見ていた。
  【とにもかくにも、高月なども含めて木之元-余呉とつながった一帯はほんとうに心静まるよき土地である。北国街道という糸で連ねた真珠の首飾り   にも似て、それぞれの可憐でおだやかな光を内部に秘めた魅力は言葉に尽くしがたい】
  【ほとんど満月の白銀の光は、大空にも湖面にもきらめき渡っていた】
  【ありがとうありがとうひとり呟きながら小一時間、私は椅子に腰かけて眺めたりもの思ったりした。死んだ親たちのこともおのずから思い出され    た。七十年の私の歳月もおのずと浮かび出た。祈りにも似て、私は凝然と座りつづけていた】

金曜日。仏滅大寒。
今日はアマゾンで5冊もの本を注文した。午後から出かけた先の書店でも新たに2冊購入。一度には珍しいことだが、またこの一年、どんな本にどれだけ出会えることだろう。
コメント (4)
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