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赤い部屋(都市伝説)

2005-08-14 10:25:17 | 赤い部屋(都市伝説)
「まいったな・・・・・・」
不機嫌にタバコをふかしながらハンドルを握る正樹。
彼はとあるオカルト雑誌の記者でよくある「髪が伸びる人形」の取材に
来ていたのだ。

しかし目的の「寺」に向かう途中山道で迷ってしまったのだ。
「あんまりうろうろするとかえってよくないかもな」

そう独り言をつぶやいて路肩に車を止めることにした。


カッチ、カッチ、カッチ。
不気味な程静まり返った森の一本道でハザードの音だけが車内に響いた。
「くそ、道を確かめるったってこんな森の一本道じゃどこ走ってんだか
まったくわからねえ!!」
そう怒鳴って地図を投げ捨てる正樹、その怒鳴り声だけが静かな森に
こだまする・・・。


「っは、いけね寝ちまったか!?」
車内で地図とにらめっこをしているうちにいつの間にか正樹は寝てしまっ
たらしい、さきほどから40分ほどたっていた。

・・・・・・コンコン

ふと女子席のほうから窓をノックする音がした。
正樹が見るとショートヘアーの女性が立っていた、時間は午後5時でしかも
この深い森の一本道、暗くてその女の顔は良く見えなかった。
しかし見た目は20代ぐらいだが元気が無く少し病的に見えた。

「どうしました?」
正樹が女子席のウインドウを開けて声をかける。
「・・・あのここまで歩いてきたんですけど脚をくじいてしまって
良かったら乗せてもらえませんか?」
 「構いませんよ」
正樹は別段不思議にも思わなかった。
深い森の中とはいっても一応は舗装されたアスファルトの道路、
大学のサークルか何かでキャンプにでも来ていると考えれば別に、少し
病的なところを除けば・・・・・・。


「お仲間はどこに?」すかっり大学のサークル仲間と来ていると考えて
いた正樹は聞いた。
「いえ、自宅に帰る途中なんです」
「本当に、いや良かった道に迷って困ってたんだよ」
案内してもらえれば当然町に出られると思っていた、しかし彼女の返事は
意外なものだった。
「町じゃなくてこの森に家があるんです」

「!!!?」今度は驚いた。
「森って今走ってるこの森?」
「・・・・・・」女は何も答えない。


それから無言のまま30分ほど走ると女が言った。
「その辺で止めて下さい」
不思議に思ったが言われるがまま端によって車を止めた。
「ありがとうございました・・・」
そういうとあっさり女は車を降りて細い横道に入っていった。
「おいおい、こんな所に家があんのかよ?」
目を丸くしながら正樹は女の背中を見送った。


カッチ、カッチ、カッチ。
ハザードの音が車内に響く・・・。
「よしっ」何かを決意したように正樹は言った。
「あの女絶対に普通じゃない、もしかしたら髪の伸びる人形なんか
より面白いネタが手に入るかもしれないな・・・」
少し薄笑いを浮かべると正樹は取材用のカメラを片手に車から降りた。


ザ・・・

ザ・・・

ザ・・・ザ・・・


20分ほどだろうか、舗装された道路から森の細い横道に入り歩いた。
すると少し周りが開けて小高い丘のような場所に一軒の小屋があった。
家というより古びたログハウスという感じだ。
「ふん・・・」
思ったより不気味でもなかったので正樹は思わずそんな間の抜けた
ため息が出た。
「期待はずれかなこりゃ、これじゃ俺たんなるストーカーじゃないのか?」
そんなことを言いながらもとりあえず家に近寄ってみることにした。


近寄ってみると以外に古びていて不気味な感じだ。
「期待はずれじゃないかもな・・・」
グルっと周ってみると入り口らしき木の扉があった。
入り口と呼ぶにはあまりにちゃちでまるで一軒家の裏口のドアの
ような感じだった。
 ドアノブに手をかけてみたがさすがに開けるのはためらった。
もしお化けのたぐいじゃなければ立派な「住居侵入」だ。
「ここから見えるかな?」
正樹は開けるのをやめて鍵穴から中をのぞいてみることにした。


「あん!?」中をのぞいた正樹は思わずそんな間抜けな声を出した。
改めてもう一度見てみる。
やはりそうだ、鍵穴からのぞいた部屋の中は[真っ赤]なのだ。
じーっとみてみると部屋の中は真っ赤で何一つ無い。
鍵穴から見ているためか部屋の形までは分からない、しかし真っ赤だ。
「本当にやばいかもしれないな・・・」
辺りを見回してみるとすっかり暗くなっていた。

ブルッ・・・・・・。
いいようのない寒気が正樹をおそった。
「戻るか・・・」
少し残念な気持ちもあったがそれ以上に何かいやな気配を感じた正樹は車に
引き返すことにした。
「はぁ〜」車に乗り大きなため息をついたそのとき・・・。

バン!!!!
ウインドウを割る勢いで何かが運転席側の窓にぶつかった。

「う、うぁぁぁぁぁぁ!!!」
女、さっきの女が窓にべったりと顔を貼り付けていたのだ。
それはまさに鬼の形相といわんばかりの顔だった。

ギュルウルルルルアゥゥゥゥゥ!!!!
とてつもない音を立てて車を急発進させた。
・・・・・・。



それから30分ほど走っただろうか一軒のラーメン屋を見つけた。
とくにラーメンを食べたいわけではないのだがとにかく早く
人に会いたかった。
ガラガラ・・・。
「らっしゃい」
時間は8時をまわっていたが客はあまりいなかった。
「・・・ラーメンひとつ」
普段なら必ずチャーシューメンをとるのだが頭の中はそれどころではなかった。
「へいおまち」
意外に早くラーメンはきた。
「・・・実はさっき変なことがあったんだ」
ラーメンをテーブルにおいて戻ろうとするおやじを呼び止めるように言った。
「変なこと?」
「いやあのな・・・」
正樹はさっきあったことを説明した。
「あ〜あの女にあったんですか」
おやじの返事は意外だった。
「あの女っておやじ知ってるのか!?」


「いやあの女には気をつけたほうがいいよ、精神病だかなんだかで
気が狂ってるんだ、人を殺したなんて話もあるくらいだからな」

「そうそうその病気のせいかもしれないけど目が真っ赤だしな」

正樹は全身総毛だった。
「真っ赤な部屋と真っ赤な目、まさか・・・。」
「真っ赤な部屋と真っ赤な目」
「真っ赤な部屋と真っ赤な目・・・」

「俺が鍵穴から中をのぞいたときアノオンナも向こうからこっちを・・・。」
今夜は停めてある車にすら戻れそうにない・・・・・・。

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2 コメント

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赤い部屋(都市伝説)の感想 (ポンポンポンポン!)
2006-11-13 18:19:14
最後のところ見た瞬間にゾッとしました
こういう話、私苦手なんですよぉ
Unknown (れーち)
2011-06-08 12:46:09


めっちゃ怖い!!

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