★お盆だ。 昔の友人や、昔の教え子に逢う機会が多くなる。 歳のとり方には、アイデンティティのこだわり方によって、粗く2種類ある(と僕は思っている)。 1つは、自己の時間的・歴史的連続性にアイデンティティを求めるタイプ。 もう1つは、所属する社会との連続性にアイデンティティを求めるタイプ。 前者のタイプは、たとえば40代になったときに、30代の自分も、20代の自分も、10代の自分も、地層の断面や樹木の年輪のように、あるいは歴史年表のように、くっきりとそれぞれの「時代」の跡を残している。 だから、10年、20年、30年とへだてても「よう!」「おお!」という感じで、即、2人が時空間を共有していた「時代」にもどれる。 時間的・歴史的タイプの僕は、この瞬間に無上の喜びを感じる。 後者のタイプは、ま、イメージ的には、〈30代〉になるときに〈20代の自分〉を融合させてしまう、〈40代〉になるときに〈30代の自分〉を融合させてしまう……というふうに、常に新しい自分を創出しながら歳をかさねていく。 だから、ずいぶん違った感じに変化していることが多い。 時間的・歴史的タイプの僕――自己に対してアイロニカルな言い方をすると、自分が若かった頃にしがみつき、もう将来的には絶望的な状況にあるにもかかわらず、執拗に未来に希望をつなごうとする僕(ノ△・。)は――「よう!」と言いかけたものの、まったく別人の、既に立派な大人の、その人が眼前にいて、ドギマギして、その「よう!」をグッと飲みこんでしまう。 お盆は人生のスペクタルが味わえる。 今夜は、ペルセウス座流星群でも仰ぐことにしよう(^_^)v。
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