老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

「生きる力 ~ 心でがんに克つ」(なかにし礼)

2016年12月20日 | 医療 & 健康、食事
生きる力 心でがんに克つ
クリエーター情報なし
講談社

食道がんを、手術をせずに「陽子線治療」という最先端医療技術によって完治した

なかにし礼さんのベストセラーとなったエッセイ。

なかにし礼さんが、ガンを宣告されたとき、何を考え、どう行動されたか ?

なかにし礼さんの死生観、

シャンソン翻訳家 → 作詞家 → 直木賞作家 と変転した人生折々の記憶、

なかにしさんの闘病生活を精神的に支えたという文学作品群、

陽子線治療とは実際どういうものなのか ?

などが克明に記されていて興味深い。

( 追記 )

なかにし礼さんは、その後、ガンを再発され、

それもまた見事に克服されるのだが、

その経緯をなかにし礼さんが記した「闘う力 ~ 再発がんに克つ」については、

以前拙ブログでも紹介した( → コチラ )。

治療的には、再発・転移ガンの方が格段対処が難しいとされるが、

患者本人からすれば、初発のガンが発見されたときの方が、

はるかにショックは大きい。

事実、この「生きる力 ~ 心でがんに克つ」には、

「自分がガンになった」という事態をうけいれるまでの心の葛藤や、

それまでの人生を回想するシーンが

(迫りくると思われた「死」との関係で)生々しく描写されていて、

読み物として、あるいは、文学的な香りという点では、

こちらの方が上だろう。

( 両書とも面白いのだが、どちらか一冊となれば、こちらの方をお勧めする )

以下は、「生きる力 ~ 心でがんに克つ」の内容紹介。

「 ステージ3の食道がんが見つかった著者。

慌てて掛かった名医たちは一様に

「抗がん剤・手術・放射線」をがん治療の三種の神器と唱え、

手術による切除を強く勧める。

だが、心臓に不安を抱える著者は手術をためらい、

切らずに治す方法はないのかと疑問を抱く。

消化器外科医にはじまり、抗がん剤治療の名医、

内視鏡手術のゴッドハンド医師、緩和治療の専門医と訪ね歩き、

「理想の治療法」探しの旅はついに「陽子線治療」に辿り着いた !  」

(「内容紹介」)

「 抗がん剤でがんをたたく、手術で除去する、放射能を当てて再発を防ぐという

「治療の常識」を拒むことに決めた―

心臓病を抱えながら、ステージ3の食道がんと闘った体と心の気高い記録。

インターネットで見つけた最新先進医療=陽子線治療で、いかに、がんは消えたか。

大反響を呼んだ話題作が待望の文庫化 !  」

(「内容」)

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