老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

京都・詩仙堂を創った石川丈山を主人公にした歴史小説

2008年10月12日 | ☆ 京都の秋

京都・詩仙堂を創った、石川丈山については、謎が多い。

その石川丈山の謎めいた生涯を、フルに活かして、一篇の長編歴史小説に仕立て上げたのが、新宮正春さんの、「将軍暗殺」。

将軍暗殺 (角川文庫) 将軍暗殺 (角川文庫)
価格:¥ 900(税込)
発売日:2004-11

因みに、ここでいう「将軍」とは、三代将軍家光のことで、家光上洛を巡って展開される、反徳川勢力と幕府の息詰まる死闘が、当時の京都や近江を舞台に鮮やかに描かれている。

物語の展開の意外さには驚かされるが、

歴史的にも、将軍による上洛は、三代将軍家光以降、幕末の十四代将軍家定まで、200年以上行われておらず、この不自然に長い空白の期間は、歴史マニアをさまざまな空想に駆り立てる。

まもなく到来する、紅葉の季節の京都、詩仙堂に立ち寄られる予定の方には、オススメの一冊で、詩仙堂という、不思議な意匠の建物の意味も、本書を読めば氷解するかも‥‥。

(本書に登場する人物)

石川丈山、松花堂昭乗、柳生宗矩、徳川家光、尾張義直、紀伊頼宣、島左近、茶屋次郎四郎、板倉重宗、林羅山、松平信綱、柳生兵庫助、土井利勝、酒井忠世、青山忠俊、など

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京都文化博物館・映像ホール&映像ギャラリー

2008年10月12日 | 京都と映画・DVD・CD

京都文化博物館(三条・高倉)は、あまり知られていないが、古い京都の映像や映画作品の宝庫でもある。

この博物館の映像ギャラリーは、京都で製作された映画などを中心に780作品を所蔵し、各月ごとに、テーマを決め、映像ホールで上映されている。

京都文化博物館のホームページを、こまめに見ていると、

古い祇園祭の記録映画など、他では、決して観られない映像の、上映情報が載っている。

京都文化博物館・映像ホールでの、映画上映は、

木曜から日曜の週4日、1日2回(13時30分~と、17時00分~)。

常設展チケット(一般500円)で、映像ホールで上映される映画も観れる。

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「京都・絵になる風景~銀幕の舞台をたずねる~」

2008年10月12日 | 京都と映画・DVD・CD

京都という街は、日本の映像文化にとって欠かせないものらしい。

テレビを観ていると、本当に、よく、京都とわかる風景が出てくる。

京都 絵になる風景 銀幕の舞台をたずねる (地球の歩き方 GEM STONE 8) 京都 絵になる風景 銀幕の舞台をたずねる (地球の歩き方 GEM STONE 8)
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2007-04-07

大学の非常勤講師もされている京都映画祭事務局プロデューサーの、吉田薫さんという方の書いた、

この「京都・絵になる風景~銀幕の舞台をたずねる~」という本は、京都の名所別に、そこを舞台に撮影された映画をまとめたもの。

この本を読むと、いかに、京都という街が、日本の映画史と深いかかわり、があったか、が分かる。

「金閣寺」や「雁の寺」のように、京都を舞台に展開する物語の、映画の撮影だけではなく、京都以外の土地が舞台の映画でも、多くのシーンが、実は京都で撮られているらしい。

(→そのなかには、日本の映画史上、屈指の名場面と呼ばれるものも含まれる)

これこれの映画の、あの場面は、どこそこで撮ったものだ、というようなネタが、この本には、ふんだんに、盛り込まれていて(→たとえば、「華の乱」で、吉永小百合が演じる与謝野晶子が、手紙を燃やすシーンは、青蓮院で撮影された、とか)、読んでいて飽きることがない。

対象は、白黒映画(日本映画の古典)から現代映画までカバーされており、

京都の名所別に、編集されているから、京都観光の際には、訪問予定の名所が、どんな映画の、どんな場面に登場するか、事前にチェックできる。

京都観光の折、サラリとウンチクを披露すれば、「お父さんて、スゴイ」、と見直されるカモ?

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