季節の声に耳を澄ます(2)

自然の息吹を感じたい。私の暮らし、思うこといろいろ書きたい。

風薫る五月

2019年05月19日 | 日記

膝が痛い、腰が痛いといいつつ

このさわやかな青葉若葉の季節、家にじっとしていられず

つい出かけてしまう。

万歩計が連日八千歩を超える。

夜更かしなんてとんでもない!夕食が終わるとすぐ眠くなる。

カーテンを閉めないので朝は朝日とともに目覚める。

とても健康的な暮らしに満足している。

御呼ばれにも会合にも参加、忙しいが充実している。

大阪市内で小さな公園に迷い込んだり、野菜自家栽培の食堂を見つけたり

ステンドグラスの古い建物に遭遇したり

大川沿いの気楽な喫茶店に長居をしたり

小さなギャラリーに迷い込んだり、いつも足で登り下りする

地上から地下までのエレベーターを見つけたり

楽しい発見がいくつもある。

歩けることは楽しい出会いに満ちている。

大阪の街中歩きがマイブーム!

観光客のいない穴場探しが面白い。

 


かぐわしい五月の風

2019年05月11日 | 日記

10連休の三日を当てて田舎に帰ってきた。

義妹の一周忌の法事に縁ある人々が集った。

実家の墓所も新しい平地に移したのでそのお参りもした。

新緑の美しい頃、目を洗われるとはこのことをいうのだろう。

車のドアを開け一歩踏み出した途端、空気がおいしく感じられる。

日頃からいいところに住んでいると思って暮らしてきたが

大阪と山陰の山峡の地ではこんなに空気の味わいが違うものかと

驚いた。過疎になってゆく土地だけに感慨深い。

空を泳ぐこいのぼりやつつじや藤の花、和草が風に光っている。

卯の花も咲き初め、蜜柑の白い花も。

田んぼも植田になったもの、水を張ったものなどが五月晴れの空を映して美しい。

いつでも帰れると思うものの、実際には一年に二三度。

山の奥の湯治場も閉鎖されたところもある。

空き家が増え、限界集落になりつつの場所も増えた。

こんなに緑が美しいのに、空気がおいしいのに

人が優しいのに

もう二十年若かったらな、色々思いめぐらせ少し哀しい。

 


レモンの花

2019年04月26日 | 日記

 

子供の時、実家の庭には

祖父の手植えの生り物の木がたくさんあって

季節ごとにたくさんの実をつけた

いびつで小さいながらそのどれもが美しい宝物

春の山桜桃梅、鳥苺、夏のびわ、李、茱萸

秋の梨や棗や柿、柚子や栗

 

狭いベランダの鉢のレモンに蕾が付いた

それもたくさん

赤紫に色づいた小さくまだ固い蕾

やがて白い花が咲き

はじめての実に今年は会えるかも

膨らむ期待!

 

今朝初めてベランダに揚羽蝶が姿を見せた

去年丸坊主になったグレープフルーツの

鉢が若い葉ッパで瑞々しい

若い揚羽蝶は何度も何度も

鉢の上を旋回し

嬉しそうにベランダを漂って

空へ

また新しい命が生まれる‼

 

季節は動いている!

 

 

 

 


どこかが痛い

2019年04月22日 | 日記

いつもどこかが痛い

あまり気にはしていないけれど。

成長途上の時も骨が痛んだ気がする。

人間の成長と衰えは真逆の気がするのに~

 

桜が咲いて大急ぎで遅桜もあえなくなった。

特に今年は遅桜がみじかかった。

 

新緑がすごい!朝と夕方の様子が違う。

感覚人間なので人一倍敏感になってしまう。

何事もありのままに受け入れ、風のように雲のように

大きな力に身をゆだねて生きねばと思いつつ

つい浅知恵が働いてしまう悲しさ。

 

さあ無心になって歩いてこよう!

すてきな一句をたまわるかも?

それが浅知恵?まったく懲りない人なんだから。

 

 


唐招提寺

2019年04月15日 | 日記

 

 久しぶりに奈良西ノ京へ、のどかな小さな駅の印象は見事に裏切られ

特急列車のとまる駅に変貌し、立派な駅舎に代わっていた。

薬師寺をぐるっと回って唐招提寺の南門へ、若いころ(古寺巡礼)を抱えて

奈良の古刹をめぐった。あれから何度もおとづれたのに記憶はいつも若い日のまま。

正面の金堂を仰いで(こんなに大きかったかしら?)と記憶は若い日に

年を取って身体能力が変わるとスケール感も変わると認識した。

金堂にお祀りしてある盧遮那仏、十一面千手菩薩を拝し

寺内の句碑や歌碑をめぐり、鑑真和上のお身代わり像を拝し、御廟に足を運んだ。

山桜やミツバツツジや珠椿、芽吹きの木々の間を歩き

鑑真和上の遺徳をしのぶ心清められるひと日となった。

中国揚州から日本へ荒海を五度もわたり、何度も失敗を重ねられ、六度目にやっと来朝をはたされた。

和上の熱い思いは教科書でも学び今も心に残っている。

 

若葉して御目の雫拭はばや  松尾芭蕉

六月の開山忌にはまたお参りしたいと思っている。