久々に面白いミステリーに出会った。
「半身」と言う作品で話題になったサラ・ウオーターズの新作「荊の城」である。
あらすじ
19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウは迷いながらも、話にのることにするのだが…。
「半身」はラストでやっと事実が明かされるのに対して、この作品では、上巻の半ばでまず驚愕の事実を読者は知る。
そこからはもう止まらない!!
2転3転する驚愕の事実がどんどん明らかにされるころには、この作者にまんまとだまされたということを反対に読者は知るだろう。
前作は私としてはそれほど面白い作品だとは思わなかったが、この作品はその卓越したストーリー展開にすっかり引き込まれてしまった。
古色然とした雰囲気の中に、チャールズ・ディケンスの作品のようなドラマチックな展開、そして読者をも何度も欺く見事なストーリー展開。
これはもうお勧めの作品である!!
次回作が大いに楽しみな作家がまた一人増えた。
茨の城 by Amazon
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