Chocolat cuisine

しょこらが出会った、作った、食べた、
美味しいもの★いろいろ綴ってます。

フライパンであんぱん。

2011-02-18 21:04:11 | ソフト系パン(Pain)


信じられないことに、キッチンに備え付けのオーブンがあるのにも拘らず、全く使えないのです。

オーブンの電源を入れて数分後、キッチンのブレーカーが飛んでしまうの。これって間違いなく電力不足ですよね?でも普段は冷蔵庫しか使ってないのに、何故なの?
あまり言いたくはないけど・・・、オーブン以外にも問題だらけの設備で、毎日のように何か問題が発生するこの家。あまりにお粗末な工事に、私も彼もただただ呆れるばかり。3年間ずっとこんな調子なのかなぁ・・・?「ふぅ~」(溜息)

でもオーブンが使えないからと毎日嘆いても仕方ないし・・・。

ふと、遠い昔まだ実家にオーブンが無かった頃、母とフライパンでパンを焼いたことを思い出し、先日何十年かぶり(?)にフライパンでパンを焼いてみました。
予想以上の焼き上がりに、「そうだ、久しぶりにあんぱん食べたいかも~♪」と調子に乗って、今度はあんぱんを焼いてしまいました。しかも餡子も自分で炊いちゃいました。

フライパンで焼いたとは思えない焼き上がりに大満足です、私。

普通フライパンで焼くと、フライパンの熱が直接当たるパンの上下(生地の上下をひっくり返した場合)しか焼き色がつかず、パンの側面は白っぽいままなのですが、ちょっとしたことで側面も焼くことが出来るのです。
もちろん好みもありますが、私はパンの白っぽい部分がどうも苦手で、良く焼けていないとダメなんです。

ちょっと焼き過ぎでパサパサのようにも見えますが、食べると意外としっとり柔らかなんですよ。翌日食べても変わらず美味しくいただけました。
時間が経ってしまったり、一度冷凍保存した場合は、食べる時にレンジでか~るく温めると、焼きたての風味が戻ってとっても美味しいですよ。

ちなみに、あんぱんはフランス人の彼も大好きで、大喜びしてました。


               


パンの側面もしっかり焼きたい場合は、生地をフライパンいっぱいに並べるのではなく、間隔を十分に開けます。フライパンに並べる生地の数が少なければ同じ火加減でも当たりが強くなるので、直接熱の当たる底の部分も焼きが強くはなりますが、側面にも熱が十分に伝わり焼き色がついてきます。
パンが焼き上がって、もう少しだけ側面に焼き色をつけたかったら、パンの側面をフライパンの底に当て、フライパンにもたれ掛けるように立てて様子を見ながらパンをコロコロっと動かせば、オーブンで焼いたように出来上がりますよ。
是非一度お試しを。



こんな感じで作っています。


《あんぱん 7個分》 ちょっと大きめサイズ

強力粉     150g

中力粉      50g

グラニュー糖   40g

塩         2g
ドライイースト   3g(~4g)
無塩バター    35g

卵(Sサイズ) 卵黄1個分+卵白1/2個分ぐらい
牛乳      卵と合わせて130gぐらいの量


小豆粒餡   40g×7個分
黒胡麻


1)牛乳はほんのり温め、イーストを溶かします。

2)ボウルに粉類、グラニュー糖、塩を入れよく混ぜ合わせ、卵、(1)を加えます。

3)生地を揉むように全体をよくなじませ、ひとまとまりにしたら、生地が乾燥しないようラップでボウルを覆い、15分ほど休ませます。
 (手捏ねの場合、あとの作業がうんと楽になります。)

4)生地を台に取りだし、叩きつけるように捏ねます。生地が捏ね上がってきたら(3)のように、もう一度5~10分生地を休ませます。

5)バターを加え、生地が滑らかになるまで捏ねます。

6)バターを薄くぬったボウルに生地を入れラップで覆い、30℃くらいの暖かい場所で、約2倍になるまで発酵させます。

7)軽く押さえてガスを抜き、分割、軽く丸め、15分ほどベンチタイムをおきます。

8)生地に小豆餡を包んだら手の腹で軽く押さえて表面を平らにし、ほんのり温めたフライパンに並べ蓋をして発酵させます。黒胡麻のトッピングは成形時に。
 (寒い時は、もうひとつ別のフライパンを温め、蓋代わりに乗せるといいですよ。)

9)フライパンを出来る限り弱火にかけ、18~20分焼きます。この間は絶対に蓋を外さないようにします。

10)底がしっかり焼けていればひっくり返し、もう一度蓋をして、5分ほど焼きます。お好みの焼き色がつけば出来上がりです。



 
《小豆粒餡》(炊きやすい分量)

小豆        200g

グラニュー糖  200~250g(お好みで)

ちなみに私はグラニュー糖250gで作っています。あんぱんにはちょうどよい甘さかなぁと思います。


1) 洗った小豆はたっぷりの水とともに鍋に入れ、中火にかけ沸騰させます。


2) 沸騰したら差し水をします。(2回行います)


3)
 再度沸騰したら、湯が小豆色になるまで茹でます。

4) 一旦ザルに上げ、小豆を水で洗います。(この作業を「渋きり」といいます。)


5) 鍋に再び水を入れ、絶えず沸騰を保つ火加減で、小豆が柔らかくなるまで茹でます。


6) 小豆を手にとって、指で簡単に潰れれば茹で上がりです。


7) 茹で上がった小豆は茹で汁ごと静かにボウルにあけ、小豆が沈殿したら上澄みを捨てます。

8)  小豆を潰さないよう静かに水を注ぎ→上澄みを捨てる、という作業を上澄みが透明になるまで何回か繰り返し行います。

9) 最後に(小豆を潰さないよう、あればプラスティック製の)ザルで小豆を受け、そのまま自然に水気を切ります。(「茹で小豆」の出来上がり)

10) 鍋に茹で小豆とグラニュー糖を入れ、全体を混ぜたら火にかけ沸騰させます。

11) 少しずつ小豆の水分でグラニュー糖が溶けていくのでそのまま沸騰させ、アクを取りながら煮詰めていきます。
焦げつかないよう混ぜる時は鍋底からすくうように混ぜます。小豆を潰さないよう丁寧に、決して混ぜすぎないように。

12) 煮詰まってきて木杓子に取った時に、ぽたっと固まりで流れ落ちるくらいになっていれば火から下ろします。

13) バットや大きめの皿に小分けに取り、乾燥しないよう固く絞った濡れ布巾をかけて冷まします。
炊き上がった餡子は水分がどんどん蒸発して硬くなってしまうので、冷めたら直ぐにラップなどに包みます。



小豆粒餡の炊き方は、以前こちらでも写真付きで説明しています。工程に若干の違いはありますが、いろいろな作り方がありますので、是非参考にして下さいね。



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