京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

風薫

2006年05月17日 07時01分31秒 | 風景


一昨日の夜、タクシーでマンションの前に降り立つと緑の匂いがしてきました。
山の香り。とってもいい香り。
薫風(くんぷう)というのはこういうことをいうのでしょう。
風が薫っているのです。
新緑の木々たちが精気のあふれる「気」みたいなものを発しています。
おもわず立ち止まって深呼吸。
電車で疲れた身体がリフレッシュする感じ。
木々の精気は、人間にとっても大切。



この時期の古都は紫色が目立つ。
杜若(かきつばた)や紫陽花の紫が映える。



そろそろ梅雨の時期。紫陽花が元気になります。
一番上の写真は、総本家駿河屋の「あやめ」。
練り切り(餡に求肥をつなぎとして入れ、練ってかたどったもの)、中身は黒こし餡。
京都のお菓子は本当に四季を写しますね。
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さくらんぼうの飴

2006年05月16日 08時01分14秒 | 


そろそろさくらんぼうの収穫時期かな。
ソメイヨシノでも小さな実がなりますね。
食べれんけど、いっぱい落ちています。
写真のような飴を見つけました。



つまようじの様な棒に飴がついています。
この棒がついていると結構食べやすい。
味は、さくらんぼうなんですよ。
美味しい。
見ているだけでも楽しいでしょ。
考えた人はすごいね。
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どっかで見たことないですか?

2006年05月15日 05時18分39秒 | 


先日、京都の三条通を歩いていて、フト見ると「よーじや」の前を通りました。
いつもならあまり関係ないので通り過ぎてしまうんです。
でもこの間は、中に人が少なかったんです。
人の話しでは、カフェができたと聞いていたんです。





そこのカプチーノが面白いってね。
ということで、人が少ないんやったらということで入りました。



カフェの中は案外広い。一人だったのでカウンターにすわりました。
男一人では、ちょっと居心地悪い・・・・。
でも観光客のような顔をしておりました。
↑ほんまかいなバリバリの京都人風の言葉やし、おまけに作務衣も着ていたし・・・。
そんな観光客はおらんやろ・・・チッチキチ~!
まあ細いことは言わんと注文してみました。
よーじやのよーちゃん※の顔を書いたカプチーノは、普通のヤツとイチゴフレーバーというのがありました。
※このキャラクターはそんな名前ではないと思います。京男の勝手な命名です。念のため。
それも温と冷があります。
「苺味のカプチーノをください♪」と言ったら。
お店のおねえさんが
「甘いですよ~」と言った。
そんなことでひるむ京男ではありません。
きっぱりと「苺のカプチーノをホットでお願いします!」と(内心はびびりながら)注文。



来ました。
いま、思うと顔を七変化させながら動画を撮ったらよかった。
思ったほどは甘くなく、美味しゅうございました。
めでたしめでたし。
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オカーハン、オーキニ

2006年05月14日 07時55分02秒 | 


今日は、オカーハンの日ですね。
若いオカーハンから少し古くなったオカーハンまでタントいやはります。
この世に、いまいるのもオカーハンのおかげやね。
面と向かうとなかなか「ありがとう」と言えないけど。
「オーキニ」ならなんぼでも言えるかも。



ありがとうって
いっぱいいっぱい言いましょう。
ありがとうで花束をつくりましょう。
それは現実の花束よりもきっときれいな花束。
永遠に咲き続けます。



なんて思いながら先週の金曜日に私と女房の母に、
バイクで記念の品を持っていきました。
記念に品は、折畳みのかわいいスッテキ(素敵)なステッキ。
転ばぬ先の杖です。
中井果物店の焼き芋も持っていきました。
お店に焼き芋を買いに行ったら、おばちゃんがいいひん。
おばちゃんは入院しているとのおっちゃんの言。
おばちゃん早く治ってくださいね。



そうそう和菓子の写真は昨日と今日の限定の和菓子。
総本家駿河屋さんでゲットしました。



赤とピンクの二個セットの箱を開けるとオルゴールが鳴るんです。
これは余計な演出やね。
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京都のインデアンウソつかない

2006年05月13日 08時55分07秒 | 


五月はいい陽気なのですが、冷える時や暑くなりすぎる時もあり、
身体がボーッとしてしまいませんか?
こんな時は、ピリッとしたカレーですよね。
それも濃厚なルーのカレーより、ちょっとさらっとした感じのカレーがいい。
普通ならタイ料理やベトナム料理なんですが、
京都ではなかなか適当な場所でカレーだけを楽しむお店が少ないんです。



そこで、「インデアン」へ。
この日は、夫婦で行きました。
ここのルーはさらっとしていて御飯にしみ込んでしまいます。
ええ!と思いますが、味はしっかりついているのです。
コクはしっかりあります。いまの時期にはうってつけ。



私は「コロッケカレー」を注文。



小さなポテトコロッケがかわいくのっています。



女房は「エビ入野菜カレー」。



炒めた野菜とエビがのっています。
ちょっと味見をしましたが、なかなか美味でした。
辛さはピリッとして身体がシャキッとすること間違いない。
京都のインデアンウソつかない。
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甘露竹

2006年05月12日 08時26分47秒 | 


五月になり緑が鮮やかになりました。
こんな時分になると「甘露竹」の季節なんです。





祇園にある「鍵善良房」の「甘露竹」は、緑の青竹に、
北海道産の小豆と丹波の寒天を使った水羊羮が入っています。



青竹の香りがとってもすばらしい逸品。
女房は、鍵善の「甘露竹」しか食べません。
贅沢なお嬢さんです。
なめらかな食感とコクのある甘味が口の中で溶けていきます。
冷蔵庫に入れて表面に露が結ばせて食べるといい。



この「甘露竹」の食べ方は、お作法があります。
自然の竹なので、底にキリで穴を開けないと中身がでません。
よく穴を開けないで口で吸って「出ない!」と怒っている人がいます。それは、間違い。
そんなことをしたら「お上りさん」と言われるエ。
キリで竹の底に穴を開けるとツルッと出てきます。
口で竹をくわえて吸ってしまう人がいます。これも間違い。
お上品でないですね。笑われますエ。



少しずつ振り出して、黒文字で切って食べるのが正解。
きつく振り出して、中身を落とした人もいます。
残念。お皿の上でそっと振り出してください。
そやけど、ようこんなにそろった太さの竹を探してきやはるな~。
感心するワ。ホンマ。
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つつじ・・・見たい?食べたい?

2006年05月11日 06時00分12秒 | 



今年は、つつじの開花が遅れ気味。
きっと寒かったり暑かったりと季節が大きくブレたからでしょう。



今週末は宇治の三室戸寺が見頃になるかもしれませんね。
でも梅雨の走りのような天気やな・・・・。



↑は、総本家駿河屋「つつじきんとん」。
きんとんで中身は、あっさりとした黒粒あん。季節を目と口で感じられます。
実物のツツジの咲く感じがよく表現できている。






いまは空気がとても澄んでいて、ただでさえハッキリした赤なのに、とっても鮮烈に見えますね。



↑は、その咲いている姿を表現した鶴屋吉信の「さつき花」。



表面はクレープ状の皮で、中身は粒あん。
このお菓子もとても感じがでています。
和菓子ってとっても姿が美しいと思いませんか。

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高山の景色

2006年05月10日 07時28分04秒 | 風景


高山の駅前のお土産屋さんに「さるぼぼ」の大きな人形があります。
記念撮影を撮るようになっているんです。
「さるぼぼ」ってなんやろね。
昔のこどもがオモチャにつくってもらっていた人形が原形みたいですね。
赤い布は天然痘予防の魔除けになったから赤みたい。猿の赤ちゃんというような意味みたいです。
京都人的にいうと「庚申信仰」のお使いの申(さる)からきているのかと深読みをしていました。
いわゆる八坂庚申堂のくくり猿と形がにているしね。



さて、腹ごしらえいつものトンカツ屋さんで「豚ロースみそ焼定食」をいただきました。



鉄板にのってジュージューと焼けるロースの味噌焼は美味しい。



近くにこんなおせんべい屋さんがありました。



看板がいい味だしていますね。



これはほう葉寿司のお店。いろんな種類があるんですね。



これは、刺し子のお店のお針箱。使い込んだ感じがいいですね。



こんな自在鉤が売っていました。
かわいいですね。
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小京都の桜

2006年05月09日 06時14分09秒 | 風景


藤から急にまた季節が戻ります。
4月の末に飛騨高山に仕事でいきました。
車窓からいつも見える「臥龍桜」はまだ咲いていませんでした。





高山に着くと市内は満開状態。
京都で見る桜とはひとあじ違った感じにみえます。









全体的にしっとりとした感じがするんです。
桜はどこも見頃でした。



泊まった宿でも足湯に浸かりながら桜が見れました。
結構これって贅沢かもしれませんね。





それにしてもいいお天気。京都を出る時は小雨模様だったのがウソみたいです。



見とれていると脚がこんな状態になりました。
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宇治平等院の藤

2006年05月08日 05時39分58秒 | 風景


昨日からの続きです。



藤は、清少納言さんがとっても好きだったみたいですね。
「藤の花、しなひ長く、色よく咲きたる、いとめでたし」とあり、
藤がしなやかに長く、色美しく咲いているようすをほめている。





ワーと思わず声がでそうなほど、きれいな藤棚ですね。
本当はもう少し経つと見頃なんでしょうが、連休中は行きたくなかったし、ガマンガマン。



藤の姿というのはなんとも色気がありますね。
好きな花のひとつです。



藤の木のつるがヘビに似ているとか、ふじ(不治)に通じると言って、
屋敷内に植えることを嫌われた時期もあるようです。



平等院は世界文化遺産になっているので、境内はとっても綺麗に整備されています。



鳳凰堂は十円硬貨でおなじみですね。





これは、ニワトリさんではありません鳳凰さんです。念のため。



平等院ニュージアム鳳翔館を出たところに、こんな素敵な空間がありました。
自由に座れるのです。テレビのCFのような雰囲気ね。
座ってみました。



五月の風がとても心地よかったです。
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緑がまぶしい~!

2006年05月07日 06時37分48秒 | 風景


連休前の人の少ない間に、平等院に行ってきました。
これが宇治橋。歴史は古くて、最初は文化2年(646)なんだそうです。
もちろん今の宇治橋は平成8年だそうです。



これが「三の間」。
三の間は宇治橋特有のものです。その名前の由来は西詰から三つ目の柱間に設けられているところによるものです。三の間の一番古い記録は、永禄8年(1565年)に松永秀久が千利休らを招いた茶会で、三の間から汲み上げた水を使ったというものです。その他、豊臣秀吉が茶会の際にはこの三の間から水を汲ませたという話は有名なんですが、今のような張り出しが設けられたのは江戸時代に入ってからなんだそうです。残念。
宇治橋といえば、橋姫さんですね。
『源氏物語』の最後は宇治宇治十帖と呼ばれ、光源氏の子孫たちによる宇治を舞台とした物語が展開しますが、その最初の帖は「橋姫」。
その橋姫さんをお祀りしているが、橋姫神社。
宇治橋が架けられたとき、瀬織津比め(せおりつひめ/めは口へんに羊)という川の女神を橋の上に祭ったと記されています。地元の昔話の「橋姫さん」で橋姫神社は縁切りの神様とされています。
能の「鉄輪(かなわ)」で「橋姫」という面が使用されることがありますが、能で夫を呪う女性が、より古い伝承では宇治の橋姫とされていることに由来します。
なんだか怖いですね。



さて平等院にきました。



この日は、午前中曇っていていまにも雨が降りそうだったけど、平等院に着いた頃には太陽が顔をみせました。





なんて鮮やかなんでしょう!見とれてしまいました。



平等院の入口の前の藤は綺麗に咲いていました。







白い藤というのは珍しいかも。



さて中の藤は、明日のお楽しみ。
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鍾馗さん

2006年05月06日 07時29分53秒 | 風景


京都の町家の屋根にかならずといってよいほど「鍾馗(しょうき)さん」があります。
鍾馗さんは邪気を追い払ってくれているんです。



「鍾馗さん」というのは、唐の玄宗皇帝が病に伏した時に、
夢の中で鬼が楊貴妃の宝物を盗もうとした時、
そこに出てきてその鬼を退治したという伝説の英雄。
この故事にちなんで、疫病神を祓い、魔を取り除くと信じられていました。
京都人は、この鍾馗さんが好きなんです。



たいていは藍袍を身にまとい、右手に太刀を持って前方をにらみつけています。
怖いながらもなぜかユーモラスな姿ですね。



なんで京都で、この「鍾馗さん」を屋根に置くようになったんやろね。
こんな話が伝わっています。



昔々、三条あたりに薬屋さんが大きな家を建てはったんやそうです。
その薬屋さんが屋根に大きな鬼瓦をおかはったらしい。
そしたらお向かいの家の娘さんが、その鬼ににらまれているような気がして夜ごとうなされはったんやそうです。
とうとう病気になって寝込んでしまわはったそうです。あれこれ手をつくさはったけどいっこうによくならへん。
お向かいの薬屋さんに「鬼瓦を取り外してくれはらへん」と頼みに行かはったけど、
その薬屋さんもぎょうさんお金を使こてつくらはった鬼瓦やし、外せへんとの冷たい反応。
そこで親御さんは考えはった。鬼に勝つもんは何かと。
中国の伝説にならって鍾馗さんの形をした瓦を特別に瓦屋さんにこさえてもらわはった。
で置かはったんです。
するとその娘さんの病気はすっかりよくなったんやそうです。
これが鍾馗さんを置くようになった由縁とされています。



鬼瓦を無理矢理降ろしてもらって角を立てるより、
鍾馗さんで解決しようとしたのがいかにも京都人らしさがあるんです。
また、ご近所よりも大きな鬼瓦をうれしがってつけてはあかんという教訓にもなっているんです。
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2006年05月05日 06時41分59秒 | 


粽(ちまき)は現在は笹などで巻かれていることが多いですが、もともとは茅(ちがや)の葉で巻かれていました。千回巻いたことから「ちまき(千巻)」といわれる説もあるらしい。
もともと端午の節供に粽を食べる風習は、中国の故事からきているんですよ。



中国の伝説では、楚の愛国者だった政治家で詩人の屈原(くつげん)が、汨羅江(べきらこう)で五月五日に入水自殺した後、民衆が弔いのため、また、魚が屈原の亡骸を食らって傷つけないように魚に米の飯を食べさせるため、端午の節句の日にササの葉で包んだ米の飯を川に投げ入れたのが起源とされる。このため、日本でも中国などでも端午の節句に食べる習慣がある。
また、茅そのものに魔除けの力があるんです。
それは、6月の茅の輪くぐりという穢れを祓う神道では大切な行事で茅が出てくることからもうかがえます。



↑写真は、吉田神社の昨年6月30日の夏越しの祓。



さて肝心の粽の中身ですが、上新粉ともち米とを合わせて蒸したものがはいっています。
京都の500年続いた「川端道喜」の粽は、中身が少し違います。
吉野葛の持ち味の「水仙粽」。こし餡を練り込んだ「羊羹粽」があります。
半透明の粽は絶対的に美味しいものですね。
今回は残念ながら買えなかったんですよ。



これは、和三盆でつくった粽。口に含むと懐かしい味が広がります。



これは、兜。ピンクのがかわいい。



花菖蒲と金太郎さん。



鯉のぼりだってあります。
和菓子屋さんの店頭は、よく見るとかわいいものでいっぱいですよ。



ほらこんなに小さいんです。
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端午の節供いろいろ

2006年05月04日 08時16分37秒 | 風景


↑長久堂「背くらべ」外が外郎、中は白あん。

五月は馬(午)の月で邪気を祓う月。しかも田植えをはじめる大事な月なのです。
だから色んな行事がのこっています。

・菖蒲
菖蒲(しょうぶ)はよく節供には活けられます。また軒先に菖蒲やヨモギをさしたり、菖蒲湯に入ったりします。菖蒲は、ハナショウブやアヤメと間違われていますが、別の植物です。全体によい香があります。サトイモ科の植物なんです。ハナショウブやアヤメは共にアヤメ科なのです。葉っぱが似ているので混同されます。



菖蒲の葉のように香の強い植物には、魔除けの力があると昔から信じられています。
端午の節供は、早乙女(さおとめ/田植えをする女性)という神を迎える女性を穢れから遠さける意味でお籠りをしていました。その時に魔除けの力のある菖蒲の葉をその籠る家の周りにつけて、女性のお守りをしたのです。





↑京都の老舗旅館「炭屋」の玄関先の菖蒲飾り

いまでこそ五月五日は子供の日といわれていますが、もともとはこの女性のための節供だったのです。その時期に女性がそういう形でいないので、男ばかりでお祝いをすることもあって、徐々に男の子の祭になったんと違うかな。
しかも、女性の守りの菖蒲が、尚武(武を尊ぶ)に通じることから、男性の武を競うものとして男性の節供になっていったのかも。
最近は、女性の尚武のお祝いに近い状態になっているんと違うかな・・・・。



・鯉のぼり
京都市内では、ほんとに鯉のぼりを見かけません。家が狭いし住宅密集しているからでしょうね。
鯉のぼりのいちばん上には、色の吹き流しがなびいていますよね。最近省略されていることが多いですね。ところがこの色の吹き流しがとっても大事なんです。
もともとはこの吹き流しだけを掲げていたんです。
これには、本来は京の都を守る青・赤・白・黒と中央の黄(土)の五色が用いられていました。ただ黒と白が入るとあんまり美しく見えないから、徐々に緑や紫が用いられるようになったようですね。
青・赤・白・黒とは、青が青龍、赤が朱雀、白が白虎、黒が玄武、いわゆる四神相応(しじんそうおう)になります。
そして中央に黄龍が座することになります。
だからこの五色の吹き流しを家にたてることで、その家の災難を除けて守るというのが本来の形。また矢車はくるくる回ることによって悪いものを除去するというような意味と音で魔を退散させるという意味があります。
「やねよりやかいこいのぼりおおきなまごいはおとうさん・・・」と端午の節供に歌をうたっていますがこの歌にはお母さんが登場しないのです。離婚をしたんじゃなくて、お籠り中なんですよ。だから留守が普通なんです。

・五月人形
京都では、武将飾りより、金太郎さんや桃太郎さん、鍾馗(しょうき)さんを飾る家が多かったように思う。最近はどうやろ。
なんで人形を飾るのでしょう?



それは雛人形もそうですが、形代(かたしろ)に穢れを移すことによってその家の子供たちを守るという意味があるのです。
張り子の虎なども魔除けとして必ず登場します。また陣太鼓も音で魔を祓うという意味があります。弓もそうです。弓の弦をはじく音が魔除けになるのです。

すべてが魔除けの五月の節供ですね。
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であいもの

2006年05月03日 08時01分27秒 | 


その季節の旬のものを組み合わせることで、美味しさが倍増する組み合わせを「であいもの」といいます。
この新緑の季節は、なんといっても「たけのこ」と「新わかめ」ですね。
京都は、朝掘りのたけのこが、すぐに台所へ届くというのは、京都に住んでいる特権かも。
たけのこは、ちょっとでも空気にふれんうちに、早いとこゆがくのがいい。
風にあたるとかとうなるからだそうです。



今日は、「とり市老舗」のお手軽なセットを女房殿のお母様からいただきました。







開けると「山椒ちりめん」「竹の子こんぶ」と竹の子の水煮と出汁、わかめ、花かつお、木の芽がはいってます。
これなら簡単に「わかたけ」ができあがります。
新わかめはとっても美味しい。旬の竹の子ととてもいい「であいもの」



↑お約束のフィギアたちの冒険。
女房に「どうして花かつおを使わないの?」と聞いたら、汚くなるからとの返事。
なるほど・・・。



見た目も肝心ね。
といいながらも全部もってしまう。京男&京女&京童ファリミーでした。
お味は?
もちろん、おいしおすえ~。
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