京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

おしょらいさん、いらっしゃい

2017年08月09日 05時58分57秒 | 社寺

↑六道珍皇寺

気が付いたら7日からお盆の行事が開始している。
お盆の行事に必要なのは「お精霊さん(おしょらいさん)」を向かえに行くことからはじまります。
お精霊さんを家に向かえ、16日の五山送り火で帰ってもらいます。
その間は、先祖や近親者の霊と暮らすというものです。
ちょっと前まで、お精霊さんを迎えに行くのは、東にある「六道珍皇寺」と西にある「引接寺(通称、千本ヱんま堂)」の2箇所だと思っていた。
なぜ二箇所なのか?
京都の大きな墓地が二箇所なんです。
東の鳥辺野(とりべの)、西の蓮台野(れんだいや)、もう一箇所はあるにはある化野(あだしの)です。
規模からいうと東の鳥辺野と西の蓮台野が昔から大きい。
平安時代からそうなのです。
鳥辺野→六道珍皇寺、蓮台野→千本ヱんま堂となります。
京都の地名に千本通というのがある。
それは、千本の卒塔婆を建て供養したことから「千本通」となったのです。




↑高野槙が売っています

昔は、葬送の場というのは、風葬だった。
死体をそのあたりに置いたそうです。
鳥辺野も鴨川から清水寺の南側の一帯が風葬の地だったのです。
火葬もなし、ゴミのように棄てていたらしい。
そりゃ疫病も流行りますね。死体累々ですから。
火葬や土葬は江戸時代ぐらいになってからなのかも。
もちろん、貴族なんかは違います。
庶民の話です。
中には病気で瀕死状態でも棄てられたそうです。
平安時代ってそういう感じだった。
怖いでしょ。
だから都中、悪臭と疫病が蔓延していた。
だから祗園祭のようなこともしていたのでしょうね。


↑迎え鐘を撞きます。独特の音なんです。

最近は、他の寺でもお精霊さんを向かえる作業をしてくれるようになった。
商売ですからね。



さて話を六道まいりに戻します。
7日から10日まで六道まいりをしています。
この間にお精霊さんを呼びに行くのです。
初日の7日は台風5号の影響でとても呼びにいく状態でなかった。
8日の昼間に行ってきました。
7日に来られなかった人たちがおられた。




↑戒名、俗名を水塔婆に書いてもらう

手順は、下記の通り
六道まいりに行き、お精霊さんをお迎えするのですが手順がある。
1.高野槙(こうやまき)を買う
2.本堂前で先亡の戒名、俗名を水塔婆に書いてもらう
3.迎え鐘を撞く
4.水塔婆を線香で浄める
5.地蔵尊宝前において高野槙にて水回向の後、その場所に納める
こんな手順です。


↑お線香の煙で清める

これでお精霊さんが各家庭に来てくれます。
そして16日五山送り火であの世にお帰りになる。
だから、お盆にお墓参りをする家庭がありますよね。
あれは間違いかも。
墓地は、空き屋状態なんですから。
違うのかな・・・。
お墓ってなんやろ?


↑高野槙にて水回向の後、その場所に納める。お精霊さんを家につれて帰る時、どうやって持って帰るのかな?自動的に家の仏壇にワープするということなのかな?依り代みたいなものは必要ないのかな?

昔は、遺骨を納める場所と拝む場所と別だったりしますよね。
どうなんやろ。
最近、若い世代であの世を信じている人が増えているらしい。
ちゃんと頭の中を整理した方がいいのかも。
社寺もチャンとアナウンスしてあげた方がいいかも。
商売もいいけど、心の不安を取り除くのが役割だと思うんやけど。

ここに来られている人たちも案外、わかっていなくてやっているだけかも。
あと10年もたったら、呼ばれる立場の人も多いように見えます。
次世代にちゃんと伝えられているのだろうか。
難しい問題ですね。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (すー)
2017-08-09 13:00:19
死体が・・・それは大変な臭いだったでしょね。

>最近、若い世代であの世を信じている人が増えているらしい。
何か変なブームのようになっているようですね。
>すーさん、こんにちは (京男)
2017-08-09 17:46:22
鴨川から東山にかけて死体累々。
そりゃ疫病も蔓延するでしょうね。
そういう所に家を建てて住んでいる。
出ますよね。
若い世代こそこれから考えていかないといけない。
あの世を知り、この世での生き方を真剣に考えることですね。

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