ちょっと感動

先日、一瞬いい天気になった日、所用もあったついでに京都御所に行く。
風もなくいい春の日差しだった。
ちょっと京都御所の玉砂利は松葉杖では歩き難かった。
でも、いろいろな路面を歩く練習はしないと行けない。


↑空間の広がりがなんともいえません

遠くからピンクの木を見えました。
「おやっ？もう桜でも咲いているのかな？」
取りあえず近くに行くことにした。
すると写真のような木だった。
この木は枝垂れ桜なんです。
「なんでピンクに見たんだろう・・・？？」
そこで、志村ふくみさんの話しを思い出した。


↑この木が呼びました

確か中学校国語２に乗っていた「言葉の力」大岡信さんの文章だ。
全部引用する訳にもいかないので要点だけを書いておく。
大岡さんが京都嵯峨に住む染色作家志村ふくみさんのところにいった。
工房に美しい桜色に染まった着物をみせてもらった。
そのピンクは淡いようでいて、しかも燃えるような強さを内に秘めていた。
「この色は何から取り出しているのですか？」と聞くと「桜からです」との答え。
大岡さんは、素人考えで桜の花だと思った。
でも違った。桜の樹皮でないとでない、しかも桜が開花する前の樹皮でないとでないのだろうです。
ということは、桜の木は、全体で咲いている。それが生命。


↑後一ヶ月もするとこうなります

話しを御所に戻しますが、私が遠目にピンクの木と見えたのは、正解だったようです。そのことが今年初めて体感した。
それが妙に嬉しかった。

拙い文章でうまく表現できないけど、そう観じたのです。
「感じた」のではなく「観じた」
ボーッとして向こう側の梅林の方に行こうとした。
その時、思わぬ障害が立ちふさがった。


↑なんでもない小川でしょ

なんでもない飛び石だけど、私にとっては障害なんです。
１０秒ほどフリーズした。
左右を見ても小川がある。
橋もない。
かなり遠回りしなくてはいけない。



チャレンジすることにする。
小川にはまっても流されたりしないし大丈夫。



松葉杖を新しくしたので、自由度が高くなっていてなんとかなりました。
でも写真を撮るのは冒険でしたね。（笑）

	和菓子
	中村 肇
	河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は１月２７日の記事をご覧ください。（色のかわっている部分をクリックすると表示されます）

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