京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

イノシシさん、今日は嬉しそう・・・禅居庵

2009年08月18日 05時00分00秒 | 社寺


ここは、建仁寺の塔頭のひとつの禅居庵(ぜんきょあん)。
奥に見えるのが摩利支天(まりしてん)堂。
摩利支天堂は、摩利支天をお祀りしている。





摩利支天は、仏教の守護神である天部の一つ。日天の眷属である。
陽炎(かげろう)を神格化したものであるが、元々はヴェーダ神話の暁の女神ウシャスが仏教に取り入れられた姿とも言われる。陽炎は実体がないので捉えられず、焼けず、濡らせず、傷付かない。隠形の身で、常に日天の前に疾行し、自在の通力を有すとされる。これらの特性から、日本では武士の間に摩利支天信仰があった。





忍者は「隠形の術(おんぎょうのじゅつ/姿を隠し、身を守る術)」を使った。
印は、摩利支天根本印(両ひとさし指に中指を親指の方に丸くして、ひとさし指に重ねる。小指と薬指は内縛(ないばく/小指と薬指の指先が手のひらの方に入る組み方)
「オン・マリシエイ・ソワカ 
 オン・アニチヤ・マリシエイ・ソワカ」
と隠形呪を7回唱え、心臓、額、左右の肩、頭頂の5カ所を加持。
摩利支天隠形印(左手をグーににぎって、右手で覆う)を結ぶ。
こうやって気配を消していたそうです。
これは武士なんかも使っていたそうです。
摩利支天は、元来女神だったけど、男神像としても造られるようになった。
イノシシに乗る姿が多く。それで禅居庵はイノシシの狛犬(?)が多い。
京都御所の西側にある護王神社もイノシシだけど、あれは、意味合いが全然違います。





忍者って智拳印や不動剣印のイメージがあるけど、ちょっとイメージが違いました。
九字「臨(りん)・兵(ぴょう)・闘(とう)・者(しゃ)・皆(かい)・陳(じん)・列(れつ)・在(ざい)・前(ぜん)」もよく出てきますね。
刀印で九字を切るか、各々の印契をして行う。印契をするということは、各々の守護神を観想・顕現するということかな。


↑建仁寺からの入口



禅宗では摩利支天を護法善神として重視されている。
だから建仁寺の塔頭でお祀りしているのかな。





だらだらと関係のない内容になってしまいました。
しかも写真とシンクロしていないし。
でも役に立つ人もいるかもね。
いまの世の中では、隠形の術が必要かもしれませんね。

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コメント (4)
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