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特定非営利活動法人 京町家・風の会

夢が拡がる織屋建!~第36回例会ご報告~

2011-05-29 18:33:52 | 例会・イベントのご報告
早くも梅雨入りです。今年の春は短かった気がしますね

貴重なお花見日和だった4月17日。
第36回例会話乃輪(わのわ)の会「織屋建ってなんでっしゃろ?」がありました。
事務局周辺ではけっこう見ることのできる織屋建ですが、耳慣れない方もいらっしゃるかもしれません。
その織屋建の魅力をさぐる今回の企画。見て聞いて堪能していただくべく、織屋建が並ぶ地域での開催となりました。

ご参加くださったのは「理想の町家は織屋建!」と仰る織屋建ファン(?)のお二人。

まずは空町家で、副代表理事・井上が、織屋建の分布と歴史的経緯から実際に機屋を職業とされているお家はどんなふうに限られたスペイスを使っていたか、機屋さんの暮らしまでいろんなお話をいたしました。
丹後-京都の直通トラックをまちなかでよく見かけたり、お魚を売りに来る行商の方があったりと、丹後と京都の関わりの深さは暮らしの中で自然と感じられることでしたが、離れた地域に同じ形の町家と仕事があることに改めて繋がりの強さを感じました。


さて。当会の例会会場は主に町家ですから、これまでも家の造りや部屋の使われ方と
お商売の関係を垣間見ることはありましたが、それを主題とした例会は実は初めて。
他のタイプの町家以上に、その関係性の濃さが際立つ織屋建での説明はなるほど~、
と思うことばかりでした。

商品である織物には湿度が欠かせないため、水場の位置が奥の機場にずらしてある、調湿と採光のため天窓の数が多い、機の振動が前提となっているため構造上がっちりと作ってある、などなど機屋さんならではの特徴が満載でした。
解説の後は、会場を見学。どうやら居住のみにお使いだったようで機場は床をあげて座敷、流しは東京すいじになっていました。
↑2階から機場を見おろします。この物置きスペースや通りにわ上の使い方も住む人のセンスが問われそうですね~。


では、機屋さんではないお商売の方がお暮らしの場合、この機場はどう使ったら…。

具体例を見学にと、両隣のお店へお邪魔いたしました!

まず工藝百職さん。こちらは機場の床をあげて一階まるまるがお店です。
高~い機場の天井は解放感たっぷり。
「外から見て想像した広さとのギャップにみなさん驚かれますねー。」と店主の渡邉さん。
天井が高い分、寒さは…という参加者の方からのお尋ねにも、それほどではないとのこと。
一日中家にいる職住一体の暮らしだと、火の気が絶えないこともあり、家が冷え切らないんですね。
また生活スペースは2階なので暖かい空気が上にあがっていてこちらも冷え切らない。
「空気をかきまわすシーリングファンがあればもっといいんですよ」と副代表理事。

ちなみに「結露もありません!」とのことでした。


かわってこちら、町家ギャラリーricoさん。
機場を土間のまま生活スペースとして使っておられます。
ソファやテーブル、天井の高さを活かした照明など個性豊かなお部屋になっていました。
「犬も一緒にいれるし、掃除も楽!」とりこさん。
そして電気をつけていないにも関わらず、明るい!「町家は暗い」のイメージがひっくり返ります。

「ここに窯を…」「書庫にしたいんですよ。」「暖炉もいいよねー」と土間を見ながら希望を語られるみなさま。
もとが部屋でない分、かなり使い方の自由度が高く夢が拡がる空間でした。
まさに暮らしのために家があるという感じで、ライフスタイルに応じた使い方ができるなぁ、と実感できました。

最後になりましたが、ご参加くださったみなさま、営業中にもかかわらず見学をご快諾くださいました町家ギャラリーりこさま、工藝百職さまありがとうございました。

6月の例会も今回の会場付近で行ないます。
ご興味がおありの方、ぜひぜひどうぞー
ジャンル:
住宅
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