自分のメールボックスを検索していたら、ひっかかって見つかった、本人も忘れていた計画。
2012年頃、「PTA再活用論」がほとんどもう品切れ重版未定状態になっており、その時に、たまたまPTA本を出さないかと打診してきた某社の編集者とのやりとりの中で、ぼくが書き記したアイデア。
つまり、「PTA再活用論」を「今の」の観点から徹底的に書き直す、というもの。オリジナルは、ぼくが役員をやりながら書いているので、かなり「入り込んでしまっている」部分がある。「今なら」、もうちょっと引いたところからものを見られるので、全面的に書き直しちゃえ、ということ。
この「今」のことを詳しく考えると、もちろん「PTA再活用論」以降であり、大塚さんや山本さんの本の前。でも、もう木村草太さんは、PTAについての言及を始めていた。そんな時期。
結果的には、その後、何度かのやりとりの後、編集者からのメールが途絶えた。だから、実現しなかった。
そして、オリジナルの「PTA再活用論」が、何年越しもの品薄状態を経て、やっと重版した。
自分でも忘れちゃっていたわけで、興味深いので、張っておく。
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超PTA論
PTA再活用論の最初の部分、PTAの成り立ちなどについては、補足しつつでき
るだけ流用する。「流用」しつつもあらたに書き起こす部分多数。
章立て
○PTAことはじめ・できるだけ流用
○PTA・この素晴らしきもの【基本構成だけ踏襲、PTAの多様な「役割」を網
羅】
・学級委員会/学級代表
・広報
・家庭教育・文化厚生
・校外委員会・地区班など(防犯PTAかはら防災PTAまで)
・役員選出委員会・推薦委員会
・本部役員
・PTAの連合組織
・日P
○PTA・この悩ましきもの【導入部以降はほぼ新ネタ】
・個人的な体験、400時間超の話
・役員選びの困難、ポイント制や一人一役などを絡めて情報をアップデート。
・活動できる余裕がない時、賛同できない活動に参加せざるを得ないことの問題。
・人権問題の実例(役員選びの非道や、加入しない者いじめについて)
・校長の責任
・会費の流用問題
・岩竹論文の慧眼(やりたくないことを、やりたくないままに、無理にやることに
ならされる団体)
○PTA・この大きな問題
・自由な入退会などについての認識は、教育支援協会のアンケートをもとに。この
分析はかなり使える。
・社会教育法と教育委員会の言い訳(世田谷区との個人的やりとりを出すか)。
・個人情報の取り扱い。
・・狛江市など。学校が提供した情報で入学前の保護者に連絡。
・・推薦方式で本部役員を選出する場合、同様のことが起きているのではないか。
・・クラスの保護者の間の連絡網をPTAのために転用してもいいのか。
・その他の法的な部分、教育基本法や消費者契約法、とPTAの関係。
・・改正・教育基本法はPTAの根拠になるか→ならない。
・・消費者契約法は、PTAと会員の関係もカバーすると解釈されているが……。
・誰も助けてくれない(校長に言っても理解がないとダメ、教育委員会は逃げ
る。法律相談では理解がない)。
・文科省からの通達。「入退会自由であることを前提に活動しているPTAのみを
表象する」。平成21年頃? しかし、各県教育庁レベルで止められ、現場には届い
ていないケースが。
・法律家の登場(木村さん)
・公平と公正は違うのだ!
・足下の生活から、社会的公正について、ひいては憲法についての認識まで、大き
な問題をなげかける。木村さんが高校生にPTA問題を説明した背景。
○超PTA論~ジレンマを超えるために【実例を多く取り入れたし】
・再活用論の時代から変わったこと。PTAが変わりうる場合もある。おかしなこ
とではない。ただし、「改革」が成功することは特別な条件か必要かも知れないこ
と。「団体としてまともな運営」、つまりPTAの正常化をめざしつつ、「PTA
がより魅力的な活動をする」ことを同時に実現しなければならないことが多い。そ
の困難。
・最近の報道。朝日新聞、アエラ、読売新聞、毎日新聞でそれぞれ属人的なキャン
ペーンがある。流れを追う。
・PTA法は実現できるか。PTAを制度として法制化したいという声が時々、あ
がる。市川市のPTA会長。最近、千葉市美浜区のPTA会長ツイートでもあった
なあ。はたして、PTAを法的に制度化するには、どのような仕組みが必要か。あ
んがいマイルドなPTAになるかもしれないが、「今のまま」は維持できないであ
ろう。
・地域住民の加入はPTAを変えるか。PTCAの実例。学校理事会のこと。
・ボランティア制度はどう変わったのか。江戸川区の場合。
・現在進行形? PTOになった学校。嶺町小学校PTAの取り組みは?
・岡山・西小、札幌・札苗小の実例。白井市のPTAはどうなのか?
・超カンタンなPTAを身の丈に合わせる方法(ちょっと楽観的な川端プラン。完
全ボランティアへ)
・PTAヘルプラインが必要ではないか。日Pが事業にすればよい(通常の運
用、法的な解釈などを助言する)。現在も行っている事例集に、「適切な運用」に
ついて視点を追加する。
○切実な「今」を乗り切るために
・就学前に戦々恐々としている人は?
・今まさに、PTA活動の最中にいる人
・・ずっと疑問を持ってきた。苦痛である
・・違和感なく適応できてきた。充実している。
・・義務だと思っていた。どうせやらなきゃいけないなら前向きに。
・PTAの本部役員を引き受けた。
・PTA会長を引き受けた。
・PTAをやめたい。やめた。
・PTA総会の服装は? 議員や近隣PTA役員や歴代PTA会長の出席など。
というような立場の人に実践的(サバイバル術ではない)アドバイスをしたい↑
○あしたはどっちだ。(子どもたちのために、残すべき社会とは)。
・あらためて考えてみよう。PTAの良い点とは?【よいソースは?】できるだけ
挙げて検討。
・よくよく考えれば、PTAでなくても、同じことが実現できるはず。
・英語圏にはあるクラスマムなどの仕組み。
・退会から見えてくること。PTAは保護者を分断している。学級懇談会との混
同。
・もつれた糸をほどく。すでに前例はできつつある。それを「当たり前」の文化に
変えていくのが今。当たり前を当たり前に実現できればよい。
・あらためて整理。PTAにはよいところがあるし、よいことができるかもしれな
い。どんどんやればいい。しかし、その時にやりたくない人、賛同できない人を巻
き込んではいけない。「よいことをする」からといって、「まともな運営」をしな
いのはナシ。現状、「まともでない運営」のために、良いこと・良くないこと、今
やるべきことの優先順位が、実際の活動に反映できなくなって久しい。
PTA再活用論に助けられてる読者の一人です。
このブログ記事の超PTA論というのは
どこで掲載されているのでしょうか?
本部役員に勧誘され入ったものの
ブラック過ぎて窒息しそうなくらいひどい有り様で
男性役員の会長と本部女性役員では
わたしひとりだけ孤軍奮闘状態で
来年度には改革案が通せるようふんばっています。
あまりにも酷かったので
パワハラを記録するかのごとく
Googleドキュメントを使って言われたことやられたこと記録つけてます。
こんなPTAがまだあるのかと知ってほしいとうか読んでほしいくらいです…。
ブラックPTA実録で書籍化できるのでは…。
世論だけが味方と常に精神を保てるよう
Twitterなどでも情報を読んでます。
書籍のなかでは川端さんの本が一番良かったです。
川端さんの超PTA論が読みたいのですが
Amazonで検索しても再活用論しか出てきませんでした…
どこで読める箆でしょうか?