月明かりの下の独り言

こちらに舞い戻って参りました。
こちらで、ちょっくら暑苦しく真面目な話題に、取り組んでいきたいと思います。

[本]発想の転換:広井良典『持続可能な福祉社会』

2008-05-13 | つぶやく
持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書)
広井 良典
筑摩書房

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読了したわけじゃないけれど、あれこれと考え事をしながら、お風呂でこの本を読んでいて、ちょっと記事を書きたくなりました。

この間の太田総理を見た感想にいただいたコメントで、「これからの日本にはまず構造改革が必要だ」、という趣旨の意見をいただきました。

私自身は構造改革、というものが意味するところはなんとなくよくわからないままなんだけど、いま日本で行われている「構造改革」なるものが目指しているのが、結局のところそれが達成されたら「経済発展」が望まれる、というような方向性を持っているものと、ぼんやりと理解している。

だけど、はたしてそれでいいんだろうか、と。やはり立ち止まらざるを得ない。

本書は、「定常型社会」を目指して、これからあるべき日本社会の一つのスタイルを示している。

それは、ゼロ成長、というものを見据え、その上で社会保障のあり方を考えていく、というもの。

「思想地図」にかまけて、この本を読み進めるのをさぼっていたが、どうも気になって昨日あたりからまた読み進めている。それは、先日の新聞で少子化対策について、ちょっとばかり刺激的な文章を目にしたことがきっかけだった。

5月10日付朝日新聞朝刊より 一部抜粋
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滅びの美学 「少子化対策」はやめよう 赤川学(東京大学準教授 社会学)

・・・少子化がもたらす最大の弊害とされる現役労働人口の縮小は今後も続く。(現行の=引用者註)少子化対策は人口の減少を食い止めることはできず、有効性には疑問符がつくことになる。

 ならば、いっそ少子化対策という言葉を使うのをやめ、人口減少を前提にしたうえで、どのような理念に基づいて制度を構築すべきかを考えてはどうか。親のライフスタイルとは無関係に、すべての子供を兵頭に支援する子育て支援、世代間の公平に配慮した年金制度、人口減少を前提とした地域づくりなどである。


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これに合わせて印象深かったのは、いま注目されている北欧の社会についての特集記事。手厚い福祉と両立している経済発展。

この経済発展、というところにどうやら日本人は注目しているらしいが、当の北欧の人々は、経済発展、というよりも、各自の生き方の(経済的、という意味ではない)豊かさ、深み、といったことにより重要性を置いている。経済発展、ではないのだ。

うわぁ、眠くなってきたので、また明日、トライしてみよう。
今日のところは、こんなもので。

ではでは~

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も (むっちゃん)
2008-05-13 06:26:52
この赤川さんと同じようなこと考えてました。
少子化対策って結局は”自分たちの老後のために子供生もう!”って言ってるような気がして「なんだかなー」と思ってました。
特に議員のオジサンたちの発言などを聞いてると、うまく言えませんが子供を(女性に対しても)手段や道具のように見てるような、イヤ~な感じが...
で、子供達に頼らずに自分たちで生きていく方法をどうして探さないのかなぁと。
スウェーデンのように税金が高くても、結局それが老後の自分達のために使われるのなら、国民は増税に理解を示すと思うのですが。
これ以上、経済発展なんか追い求めなくても、日本は十分豊かになったはず。
それよりも心の豊かさを育てていかないとね
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オンナとしての生き方 (くぅ)
2008-05-13 23:21:11
むっちゃん。
何が正しいのか、何をすべきなのか、どんな態度で臨めばいいのか。
いつだって迷ってばっかりです。

でも、ひとつだけ言いたいのは、それは女自身が決めること。
どんな選択肢も、引け目を感じることなく選べる社会にして欲しい。
今は、どんな選択肢を選んでも、なにか後ろめたい気持ちになる、後悔が残るような、そんな気がしています。

それを見越した上で、女性が生まないという選択をしても立ちゆく社会にして欲しい。していきたい。
そう思うんです。
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