森の空想ブログ

森の色は どんな色? 「たたき染め」に挑戦  [森のこども園/11月企画]

【森の色は どんな色?】
「森のこども園」11月の企画は、綾町在住の酢矢藤沢美さんを講師に招き、「たたき染め」のワークショップ。
酢矢藤さんは、染色・服飾デザイン・縫製までを手がけ、ショップ「おうちカカ」も主催する服飾デザイナー。今回はどんな提案になるか、楽しみな企画となった。


森へ行く。左は酢矢藤さん。



森は色づきはじめていた。


落ち葉や草花などを採集する。



集めてきた小さな植物たちを布の上に並べる。秋の色が散らばった。布は絹が染まりやすいが、今回は木綿と絹の混紡を使用。



布を折りたたんで木の葉や草花などを挟み「叩く」。小さな植物の色が布ににじんでゆく。
この染色法は「たたき染め」と呼ばれる。植物に含まれる色素で布を染めるもっとも手軽で原初的な染色技法。
「叩き」は木槌で布を叩くだけ。激しく叩きすぎると布が破れたり植物の繊維が粉々になったりするので、手加減しながらトントンと軽く叩けばよい。
「叩く」という行為は、糸や布を作ったり染めたり、洗濯したりするときに伴う音で、音楽的な響きも持つ。「タペストリー」「タップダンス」「啄木鳥=キツツキ」など、世界の服飾文化の共通語として連還することば。古くは、楮の繊維から糸を取り出す行程で出る音にもとづき、楮のことを「タクの木」といった。「タクの木=楮」から得られた白い布は神の宿る「木綿(ユフ)」と呼ばれ、神事に用いられた(御幣の原型)。



布に色がにじみ出てくる。けれども布に付着した色は、そのままではすぐに消えてしまう。そこで色を定着させるための「媒染液」が必要となる。今回は「椿のアク媒染」。椿のアクとは、椿の枝葉を燃やし、灰を採り、その灰を水に浸けて上澄みを採ったもの。ちなみに「鉄媒染液」なら錆びた鉄くぎを食用酢に入れて数日置いてから液を濾し取って作る。「アルミニウム媒染液」ならミョウバン水に溶かして作る。


出来たよ。
媒染液による「色どめ」が終わったら、水洗いして出来上がり。



完成作を展示する。素敵な森のアートの完成。

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