中村俊茸

とあるサッカー選手の軌跡とコメント集

俊輔、今季限り退団も…戦術かみ合わず

2009年12月17日 | 記事 エスパニョル
2009年12月17日 俊輔、今季限り退団も…戦術かみ合わず
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/headlines/20091217-00000019-dal-socc.html
 スペイン1部・エスパニョールの日本代表MF中村俊輔(31)が今季限りで退団する可能性が出てきたとスペイン紙スポルトが16日付で報じた。昨季まで在籍したスコットランド・プレミアのセルティック時代に中村と親交が深かった記者が明かしたもの。チームへの適応が進まず出場機会も減っており、今後の起用法も不透明。このままでは2年契約を全うせずチームを去ることもありうるという。
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 夢にまで見たスペインに渡り、5カ月が過ぎた。しかし、俊輔の苦境は続く。そんな中、セルティック在籍時に自伝「The Zen(禅)of Nakamura」を執筆するなど、中村と親交が深いマルティン・グレイグ記者が今後についての記事を発表した。
 スポルト紙によると同記者は「エスパニョールと2年契約を結んでいるが、全うするのは難しいだろう」と記している。具体例として、俊輔の移籍はアンリやイニエスタ、イブラヒモビッチら一流選手と戦う目的もあったが、待望の前節バルセロナ戦で出場機会がなかったことを指摘。さらに「10月ごろから『31歳の今ではなく、29歳のときに来るべきだったのかもしれない』と思うようになった」と、俊輔が打ち明けたととれる談話を引用している。
 また、「バルセロナに日本の学校がないことは大きなマイナス要素で、今季終了後に帰国することになるかもしれない」と、移籍交渉の際に懸案となっていた子どもの教育問題についての“内情”も明かした。
 中村は今季フル出場はわずか3試合、まだ得点も挙げていない。「こつこつと仕事をするしかない。ポジティブにやっていく」と話すが、光明は見えない。チームがリーグ戦5連敗していることもあり、スター扱いで歓迎した地元メディアやサポーターの声も日に日に厳しさを増している。
 連係の中で才能を発揮するタイプだが、エスパニョールはやや大味なスタイルのため持ち味を出せていない。ポチェッティーノ監督は「ナカは苦労しながらも少しずつ学んで適応しようと努めている」と話しながらも、起用法は明確にしていない。6月のW杯を控え、このまま出場機会を失えば、日本代表にも痛手。状況が好転しないなら、中村が大きな決断を下す可能性もあり得る。