くしがた山からの風

櫛形山の自然と県民の森 森林科学館の活動

贋物

2012-05-15 | 山のかぜ
櫛形山で見つけた、贋物二つご紹介。

まずは、山中で「海鮮チラシ寿司」はいかがでしょう?

おいしそうではありますが、決して口にしてはいけません。イクラに見える派手な
黄色はカビ?のようなものらしい。(この季節、粘菌ではないんだろうなぁ?)
イクラは下のシカウンチの上に盛られております。ご丁寧な事に、上に散らされた
白い線はシカのお尻の体毛。手が込んでます。

次に、遥か地球の裏側にあるという「モアイ像」。確か足はなかったと記憶して
いるから歩いてきたわけではないだろう。空を飛んで来たのか、海を泳いできたのか。

本家本物に比べると、目鼻立ちの悪さは否めませんが、イースター島と櫛形山は
大昔にはご近所だったのかもしれない・・・・などと想像するだけなら問題なし。
シカし、ビッグニュース!などと早とちりは禁物。マスコミに御紹介するような
ことはなさらぬが賢明かと。

H24体験プログラム(6月)

2012-05-15 | 参加者募集2012
足元の小さな自然に眼を向けるプログラム。ただいま参加者募集中です。
皆様のご参加をお待ちしています。






はじめまして

2012-05-14 | 山のかぜ
当館への通勤路脇の渓流で、本日もトンボ探し。春先、田植えの頃に出現
するから「早苗」なのかサナエトンボの仲間を本日、新たに1種確認。


途中、昨年から時おり見かけた、気になる方とお話させていただく。
緑色に染まる渓流脇で大きな絵画制作中のお姿自体が、筆者には
絵になる風景。描いているのは、筆者にはごくありふれた風景にしか
見えないのに、画家の眼と筆を通すと新しい風景に見えるから不思議。
ご了解を得て、ちょっとおすそ分け。

この櫛形山の渓流風景が、6月1日から9日まで東京上野・都美術館で
展示され、その後、広島、松本へと巡回するそうでございます。

さて、トンボである。時期がまだ早いのか、本渓流でトンボの姿はまばら。
それでも、こんなのが新緑と渓流の中をふわふわ漂っているのを見ると
いいものである。午前中の虚脱感に満ちた時間を忘れさせてくれる・・・・

自分だけの季節

2012-05-13 | 山のかぜ
この時期に「きのこ」なぞと書けば、まあ、シイタケを思い出す方が一般的。
数年前の事になるが、手ごろなクヌギの原木を入手したので、お遊びに
20本ほど植菌したら、このところ手に負えぬほど採れて困っております。

それでも、通なお方には「春はキノコの季節」なんだそうである。
先日、当館裏にひょっこり顔出したのは、アミガサタケなる御仁。


この微妙な形状・容姿を美しいと見るか、グロテスクと見るかは人それぞれ。
後者であると思われた方へ
「フランス料理の高級食材でも知られ、おいしい食用キノコだそうです」
なぞと書けば、いかが?一気にユニークで美しいキノコに見違えるでしょ。

この季節、タラの芽、ゼンマイ、ワラビ目当てに野山を歩き回る方々も多い。
中には枝先芽の大量採取を狙って木自体を伐倒して歩く輩が居て困りもの。
いわゆる山菜でなくとも、こんなキノコや路傍の草だって食ってみれば
あなただけの「季節」を感じられるのに・・・・

ため息風景 森編

2012-05-12 | 山のかぜ
「ふぅ〜」
どうしてこの風景は、こんなにも美しいのだろう?
いろいろ色が混ざってるから? つまりいろんな木が混ざっているから? 
ふつう大雑把に森や木は「緑色」で表現しますが、この場合、「何緑色」と
表現すればいいのだろう。表現し始めたら、緑色の数はどれくらいになるのか。
それは、きっと無限大。


その足元には、雪解け水を集めた渓流が流れ下る。
そこで、こんな命がちょうど誕生し始めています。羽化したてではっきり
しないが、サナエトンボの仲間。

田んぼにしろ、森にしろ、基本どんな場合も「ごちゃまぜ」がよろしいようで。

ため息風景 田んぼ編

2012-05-11 | 山のかぜ
「はぁ〜」 
どうしてこの風景はこんなにも美しいのだろう?
おいしいお米を育ててくれるから?水を溜めて土地を守ってくれるから?


それともただ単に、このたまらない曲線美のせいなのか?


この方、ナントカがつくらしいが、かんたんに書くとカワトンボ。
こんなのはじめ、様々な命を育んでくれるからなのか?
いいえ! それら全部がまるごとつまっているから、じゃなかろうか。

言葉や映像で表現するなど無理なこと。この風景の前に立てば、
ため息つくだけで十分です。「はぁ〜」

仲間はずれ

2012-05-10 | 山のかぜ
櫛形山麓でも田植えのシーズン開幕。会社勤めの方は既に黄金週間に終えたようだが、
今も代掻きがあちこちで行われている。田んぼに水が入るだけで風景が違って見える
から不思議である。
さて、田植えが終わった田んぼで餌探しに夢中のアマサギ君。おじさんがトラクターで
代掻きを始めたのを見つけて・・・


・・・だんだん・・・警戒しつつ・・・じょじょに近づいてきた。秋のおいしいお米の
収穫を想いながら代掻きするおじさん。トラクターにびっくらこいたカエルなどを
いただくつもりのアマサギ君。様々な命のやりとりが交錯する春の田んぼ風景の
中で、みんな一生懸命、しかもそれがなんとも美しい。

翻って考えてみるに、この様子を高みから眺めている筆者は、果たしてどうなんだろう・・・

春の踊り

2012-05-09 | 山のかぜ
シカ糞粒調査も、生憎な天気であったが、どうにか終了。
まだ冬の装いの稜線で、バイケイソだけが元気である。半年振りの
筆者へ、歓迎踊りでお出迎え。♪ウッホッ ウホウホ ウッホッホ〜


調査結果。結局後半部分に多く、春としては調査開始以来最高値を記録。
全体としては増加傾向。かつ、分布密度に濃淡があったものが平準化。
かつ、北側つまり裸山・アヤメ平周辺に分布のピークが移りつつある印象。

こんなおいしそうなのに有毒植物だからなのか、シカに食べられた形跡が
ないのが不思議である。しかし、同様に有毒植物だから以前は食さなかった
ハンゴンソウやトリカブトも、既に食するようになった事を考えると、
この先は分からない。言い換えると、これが食べられ始めたら・・・・


フンが呼んでる

2012-05-08 | 山のかぜ
半年振りの櫛形山稜線からの白峰三山。残雪が多いのか少ないのか。
恒例!シカ糞粒調査も7シーズン目に突入。春編第一日は、やはり
どうしてもこの風景から始めたくなる。


今冬は積雪が多かった印象だが、稜線歩道沿いの残雪は無い状況。
厳冬期に来た時は、稜線にシカの姿はほとんどなく、標高の低い
場所に移動避難していたようだが、急速な雪解けで糞粒数はどうか。
調査前半分は、やはり少なめな印象。

昨日の本ブログで春から初夏へ!などと書いたが、稜線は未だ早春。
草木の開花は皆無ですが、下手くそながらツツドリ、ジュウイチたち
野鳥のさえずりに満ちあふれています。

初夏への風

2012-05-07 | 山のかぜ
新緑萌える南伊奈ヶ湖畔に遅い桜が咲いて。その花びらが湖面に舞い降り


あの味噌焼き用巨大朴葉の始まりは、こんな繊細。ホオノキの葉が開いて


湖面を走ると眼に見えるようになる。爽やかな風が吹き抜ければ

櫛形山は春から初夏へ。お出かけください。

眼が・・・・

2012-05-06 | 山のかぜ
本日、昼前から夕方にかけて猛烈な雷雨の一日。散々な黄金週間。
この間、山菜ハンターの眼を逃れて、ようやく頭を出し始めたヤマドリ
ゼンマイか。キョロキョロあたりを見回しているご様子なのは、やはり
ハンターの眼が気になるから。どこかで、何かの視線を感じる・・・


こちら胞子製造専用の葉。じっと見つめ合ううち、〜ん、数の子食べたい。


採取される事なく、晴れて葉を開く事ができた、こちらゼンマイ。ここまで
くれば、ハンターも狙うことはないだろう。 ん? ここでも視線が・・・


・・・おぉ、正体はカメム氏。まさかこの中で越冬した・・・ハズないか。
若葉も、氏の体も、週間に合わせて、確かに黄金色。

ゼンマイの若葉になりきって、体と同系色の植物を選んだのは、あるいは
偶然なのか。しかし、筆者に見つかったんじゃ、カムフラージュという点では、
まだ修行が足りぬようだ。

初物

2012-05-05 | 山のかぜ
本日は終日良いお日柄で何よりでした。芽吹きが美しい北伊奈ヶ湖から見上げる
櫛形山稜線。残雪も見えなくなり、新緑前線は、標高1300メートル付近の林道
あたりを登山中。


湖畔周辺林内でシロバナエンレイソウが咲く。山にも春が来たなぁ!っていう
感じになれる花。


そして、今年初めてのトンボ捕獲。湖畔でホソミイトトンボの群飛に出会う。
十数匹がふわふわふわふわ漂う感じ。飛びながら貌を見合わせ、挨拶を交わして
いるようでおもしろい。群れて飛ぶと、あたりもブルーに染まるようだ。

どこでどう冬越しをしていたのか、そのか弱い姿からは想像できないタフな生態。
厳しい冬を乗り越えたからこそ、春になって、こんな美しい青色にしてくれたんだね
きっと。

自然変速機

2012-05-04 | 山のかぜ
本日の天気はどうなってんだか。晴れ後雨、一時雷、後また快晴。春の天気は何とやら・・・
さて、今冬の記録的な寒さに、季節の進行は遅れ気味などとのんびりしていたら
すでの渓流沿いには、ビンブラシの季節が到来しております。油断大敵雷霰。


雨上がりの新緑にこのふわふわ白さが引き立ちます。渓流のミソサザイのさえずりに
妙にマッチして気持ちの良い通勤路。しぜん出勤が遅れ気味。しかも春一番、
ムカシトンボ探しで川沿いをウロウロ。同じような場所をさすらう山菜ハンター
に白い目で見られる、今日この頃。

このウワミズザクラの花を見ると、気分だけはすでに初夏。自然は、同じ速さで
進行するわけではなく、時に遅れを取り戻すかのように、無段階変速仕様であるらしい。

綿毛好き

2012-05-03 | 山のかぜ
雨である。霧が立ち込め、駐車場からさえ当館が見えない、静かな朝。
いつもの事ながら、ヤナギであるが、さてさて何ヤナギなのか。調べる
気力も失せる多様さ、雑種も多く識別は困難を伴う、という言葉に安心。

間違いは承知で、もしかしてバッコヤナギ? とすればこのバッコとは
何なのだ。一説に「白狐」が語源とある。確かに、ふかふか綿毛は白狐。

狐の尾っぽ時期を過ぎ、この花穂もまた目立つ。いつしか花期は過ぎ、
すでに果実になっている。その一つ一つがひとつずつの霧を捕まえ、
これはこれで小さな緑のダム。

小さな果実を割れば、既に「柳じょ」としてデビュー旅立つ綿毛が折り
込まれている。早春、帽子を脱げばふかふか綿毛。そして花を咲かせ、
果実になると、中の種子もまた綿毛でふわふわ旅立つ。
ヤナギとは綿毛の好きな木のようである。

滝・・・のようなもの

2012-05-02 | 山のかぜ
半年振りの平成峡を歩く。当館周辺とは一ヶ月程度遅く季節が進行中。
木々の葉も展開前で明るい林内には、エイザンスミレやニリンソウが
ひっそりと開花し始めております。このヒトリシズカの場合、静かな
一人でも大勢集まれば、やはり賑やかになるって事を教えてくれます。


沢筋をたどり、渓流内に響きわたるミソザザイのさえずりを聞きながら
ヤマエンゴサクの向こうに見えてきたのは・・・


千代の滝と命名された落差数メートル、それなりの滝つぼなぞ有す滝。
華厳、那智等々に比べたら、その規模ほんの一滴程度ながら、平成峡に
おいては最も滝らしい滝と言えるだろうか。

年々、岩についたコケも大水で剥がれるよになり、土砂により渓流の
状況と共に滝も姿を変えつつあるようです。
桜花に飽いた方々、新緑の渓流めぐりに、お出かけください。