広島東洋カープの黒田博樹投手のロサンゼルス・ドジャース移籍が、12月16日に決まった。
きのう帰国したかれは、広島市内で笑顔の会見をしていた。
まずは、めでたしめでたし。
これで10月中旬にかれがフリーエージェント宣言したときからはじまったエースと4番打者の残留か移籍かをめぐる騒動がようやく終息したわけだ。
結局、4番打者の新井貴浩は阪神タイガースに、黒田は大リーグへと転身することになり、主砲と主戦投手をカープは一度に失うことになった。
苦悩と涙のはてに、ふたりはそれぞれに納まるべき場所を見いだしたが、カープ球団とファン、そしてチームメイトは、それぞれに重い宿題を背負うことになったといえるだろう。
球団は経営基盤の見直し、いやそれ以前に首脳陣の意識改革が求められるだろうし、ファンにしても、黒田が前年に残留してくれた恩にむくいるに、閑古鳥が泣きそうなスタンドで礼のひとこともいえないようでは、今後も選手に残ってくれとはいえないだろう。
選手も問題だ。これが10年連続Bクラスの「たるみ」というんだろう、ことしグラウンドで覇気のない“Bクラスボケ”のプレイをみかけた。
それは信じられないような光景だった。選手の名誉のために名前は伏せるが、その外野手(チームでも守備には定評のある選手だが)は、なんとファウルボールを追おうともしないのだ。
何本飛んで来ても、どこに飛んでも定位置から一歩も動こうともしない。ただボールの行方を呆然と追っているばかり。
まさか、まさか、とわが目を疑いながら注目していたが、どうやらその選手はそれでいいと開き直って納得しているようなのだ。
草野球でも、こんな光景にはめったにお目にかかれない。プロもアマも、グラウンドに出て無心に、一生懸命プレイしていれば、自然にからだはボールを追うものだ。
それが出来ないというのは、真剣さが足りないからだろう。
黒田も新井も、チームに士気がないことを球団に申し入れたようだが、たぶんこんなオソマツな選手がいること、そしてそんな選手を使う指揮官にも不満があったのだろう。
ふたりが退団を決めた交渉の詳しい内容は知らないが、はたして球団が全力で慰留につとめたのか、正直いって疑念が残る。
もし出来ることはすべてやったというのなら、それでも引き止められなかった責任をなんらかのかたちでとるべきだとおもうが、どうなのだろうか。
かつてもカープに今回と似たケースがあった。
エース長谷川良平の移籍問題だ。(詳しくは前掲の拙著「全身野球魂 長谷川良平」参照)
あのときも「球団の存亡」がかかった大事件だった。
しかし長谷川は球団とファンの尽力で残留することになり、かれの右腕でチームは救われた。
一方、今回はふたりの主力がチームを去ることになった。
その結果は、はたしてどうなるのか…。
東京、京都に一週間ほど行って来たが、どこでもいわれたのは「カープ、大丈夫?」のご挨拶だった。
カープファンではない野球ファンが、チームの行く末を心配してくれる。
当たり前のことだが、それほどエースと4番の同時退団はショッキングなことなのだ。
一応、かれらにかわる戦力補強も終わったみたいだが、その収支は、来年のシーズン開幕早々にはっきりするだろう。
きのう帰国したかれは、広島市内で笑顔の会見をしていた。
まずは、めでたしめでたし。
これで10月中旬にかれがフリーエージェント宣言したときからはじまったエースと4番打者の残留か移籍かをめぐる騒動がようやく終息したわけだ。
結局、4番打者の新井貴浩は阪神タイガースに、黒田は大リーグへと転身することになり、主砲と主戦投手をカープは一度に失うことになった。
苦悩と涙のはてに、ふたりはそれぞれに納まるべき場所を見いだしたが、カープ球団とファン、そしてチームメイトは、それぞれに重い宿題を背負うことになったといえるだろう。
球団は経営基盤の見直し、いやそれ以前に首脳陣の意識改革が求められるだろうし、ファンにしても、黒田が前年に残留してくれた恩にむくいるに、閑古鳥が泣きそうなスタンドで礼のひとこともいえないようでは、今後も選手に残ってくれとはいえないだろう。
選手も問題だ。これが10年連続Bクラスの「たるみ」というんだろう、ことしグラウンドで覇気のない“Bクラスボケ”のプレイをみかけた。
それは信じられないような光景だった。選手の名誉のために名前は伏せるが、その外野手(チームでも守備には定評のある選手だが)は、なんとファウルボールを追おうともしないのだ。
何本飛んで来ても、どこに飛んでも定位置から一歩も動こうともしない。ただボールの行方を呆然と追っているばかり。
まさか、まさか、とわが目を疑いながら注目していたが、どうやらその選手はそれでいいと開き直って納得しているようなのだ。
草野球でも、こんな光景にはめったにお目にかかれない。プロもアマも、グラウンドに出て無心に、一生懸命プレイしていれば、自然にからだはボールを追うものだ。
それが出来ないというのは、真剣さが足りないからだろう。
黒田も新井も、チームに士気がないことを球団に申し入れたようだが、たぶんこんなオソマツな選手がいること、そしてそんな選手を使う指揮官にも不満があったのだろう。
ふたりが退団を決めた交渉の詳しい内容は知らないが、はたして球団が全力で慰留につとめたのか、正直いって疑念が残る。
もし出来ることはすべてやったというのなら、それでも引き止められなかった責任をなんらかのかたちでとるべきだとおもうが、どうなのだろうか。
かつてもカープに今回と似たケースがあった。
エース長谷川良平の移籍問題だ。(詳しくは前掲の拙著「全身野球魂 長谷川良平」参照)
あのときも「球団の存亡」がかかった大事件だった。
しかし長谷川は球団とファンの尽力で残留することになり、かれの右腕でチームは救われた。
一方、今回はふたりの主力がチームを去ることになった。
その結果は、はたしてどうなるのか…。
東京、京都に一週間ほど行って来たが、どこでもいわれたのは「カープ、大丈夫?」のご挨拶だった。
カープファンではない野球ファンが、チームの行く末を心配してくれる。
当たり前のことだが、それほどエースと4番の同時退団はショッキングなことなのだ。
一応、かれらにかわる戦力補強も終わったみたいだが、その収支は、来年のシーズン開幕早々にはっきりするだろう。











