尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

冬の日光旅行

2014年01月08日 00時31分57秒 | 旅行(日光)
 日光湯元温泉に旅行。年明け早々に行ったわけは最後に回し、ただひたすらのんびりする旅行。いつもは車で行くんだけど、冬はいろは坂が凍結すると嫌だから、電車とバスにした。つい最近も観光バスがいろは坂でスリップして何時間も通行止めになったばかり。まあ行ってみれば大丈夫そうな感じだったけど、でも天候ばかりは判らない。奥日光の一番奥、湯元温泉まで行けば、寒いだけでなく地吹雪のように雪が舞っていた。昼過ぎ発ののんびり出発で、東武日光駅に着くと、さすがに寒い。奥日光に泊るなら、バスのフリーパス券が半額の1500円になるのでお得。(ついでに言えば、自家用車で行っても、車を日光市内に無料で駐車することもできる。)

 最近定宿の「休暇村日光湯元」に入り、部屋から外を見ると雪が舞い寒そう。木々が葉を落としているから見通しがいい。風呂に行くと、全く湯船が見えない。カランに人がいるかどうかも見えない。気温の関係で、湯気が立ち込めもうもうたる状態。露天に行けば、顔に雪が当たる。行くたびに色が変わるにごり湯だけど、今回は内湯が白濁で、露天は青かった。(緑の時もある。)一日目は人が多くて撮れなかったけど、2日目の朝の風呂。2枚目が内湯、3枚目は温泉棟を廊下から。最後は部屋から外。
   
 食事はカニ鍋が基本で、お造り(エビ、マグロ、湯葉)、サケのホイル焼きなど続々と来るが、他にその場で天ぷらを揚げてる。蕎麦やごはん、サラダ、デザートなどは自分で好きな時に取りに行く。「ハーフ・バイキング」と言ってるけど、量や食べ時を選べるからいい。「天鷹」純米を一本。カニ鍋は食べた後、ご飯を煮込んで雑炊に。初めからそういうプランで卵が置いてある。皆うまいが、つい天ぷらをいっぱい取ってきたり、羊かんやケーキを食べてしまう愚は今回は犯さなかった。朝はバイキングだけど、「七草がゆ」もあったりして、今回も満足。「休暇村」に安いプランで止まるというと、食事はいわゆるどんなだろうと思うだろうから一応。

 翌日(今朝)はすっかり晴れ渡り、これなら「スノーシュー」ができたなと思ったけど、まあ今さら。スノーシューは雪上を歩く「西洋かんじき」で、レンタルしてくれる。前にやったこともある。戦場ヶ原スノーシューは一度は行く価値がある。何しろ「アニマル・トラッキング」(動物の足跡や糞など)がいっぱいなのである。今はほぼ鹿とウサギだろう。宿の周りにもいっぱいあった。バス停まで湖畔をめぐって少し雪道を歩く。1枚目の奥が裏から見た宿。2、3枚目は湯の湖。3枚目の向こうに見えるのは男体山。湯の湖は半分は凍結してるけど、宿の多い地域は温泉が湧いてて凍らない。そこに鴨がいっぱいいたけど、うまく写真にならないので撮ってない。この辺はラムサール条約登録湿地である。
   
 バスを中禅寺温泉で降りて、華厳の滝へ。今まで何度も見てるが、車だと駐車代がかかる。冬は見てないので、無料の観瀑台から見る。やはり迫力。凍ってるところもある。それから中禅寺湖まで歩くが、観光船もボートもなく店の多くも閉まってるから静寂。男体山もくっきり。バスのフリーパスを持ってると、日光レークサイドホテルでコーヒーとチーズケーキを無料で提供というので、これは寄って行きましょう。首都圏で貼ってる「日光女子旅」というポスターで出てるケーキだった。もっとも小さいけど。レークサイドは久しぶりに寄ったけど、湖がきれいに見えて気持ち良かった。
    
 バスはいろは坂をどんどん降り、西参道で降りて、軽く東照宮近辺を散策。東照宮と輪王寺、二荒山神社の共通券が去年無くなって、陽明門も修理中なので、金払って入る気はしない。無料区域だけ歩いて、少し気分に浸るだけ。特別公開していた「御仮殿」(下3枚目の写真)にはちょっと寄って行く。ここは本殿修理中などの時に神を移す場所だというが、修理中でもないのに常設されてる神社は全国でも珍しいとある。裏の方まで歩いて、「四本龍寺」という小さな三重塔があるお寺に行ったら、お堂に鏡餅があった。
   
 神橋まで下りて、ようやくお腹も空いてきた。金谷ホテルまで坂を登ってみるが、昔、ランチにそばを出していた和食処がない。パンを買って出て、結局ホテル下のそば屋。でもそこ「日光物産会所」は入ったことがなかったけど、登録有形文化財だった。金谷ホテルベーカリーなどが入っている建物である。天海和尚(1枚目)と板垣退助(2枚目)の銅像を撮って、駅へ。天海(1536?~1643)は異常な長命だった江戸初期の怪僧で、家康の側近だった。家康に「権現」号を贈り日光に改葬した人物である。ロープウェイが唯一残っている「明智平」という場所がいろは坂上にあるが、この「明智」は光秀のことで、天海の前半生に不明のところもあり、光秀が生き残り天海になったという俗説がある。まさか。板垣退助は戊辰戦争時に、日光攻撃の中心人物だったが、日光を焼かずに救ったということらしい。
   
 駅に向かう途中に、「日光総合支所」がある。合併前の日光市役所。行ったことがなかったけど、ここも登録有形文化財。明治から大正にかけ「大名ホテル」の名で建てられたが、中途で挫折。和洋折衷の入母屋造りの壮大な建物は、進駐軍に使われたりしたが、昭和23年以後は日光町役場となり、市役所、日光総合支所として使われてきたという、休憩所はないが、3階を見ることができる。ここは日光の住民には知られているだろうが、一般の観光客には「知られざる名所」だろう。僕も初めて。3枚目は旧議長室。最後は裏から見たところ。
   
 今回は関東の休暇村合同のダイレクトメールが会員に来た。会員は50歳以上を対象にした「Qカード」会員。その安いプランをさらに1000円割引にするというのが、今週なのである。さらにワインのお土産までくれるという。そこに「とちぎ券」という「3000円で5000円分になる」プレミアム券があって、これも使える。さらに加えて、会員のポイントも使ったので、(「とちぎ券」を買う時にカネ払ったわけだが、それは置き)当日の負担金は二人合わせて(酒一本入れて)7000円にならないという超お得な旅行だった。申し訳ないくらいの感じなので、今回はちょっと宣伝を入れて書いてみた。日光は超有名な観光地だけど、冬はいろは坂が大変でマイカーが少ない。でも雪見温泉、ウィンタースポーツ、ただノンビリなど、山あり、湖あり、世界遺産あり、美食あり。バスもいっぱい出てるので、子連れ、親連れですぐ行ける。
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