beatitude

好きなことだらけさ…

『サラの鍵』

2011年12月30日 | 映画 洋画

夫と娘とパリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)は、
45歳で待望の妊娠をはたす。が、報告した夫から返って来たのは、思いもよらぬ反対だった。
そんな人生の岐路に立った彼女は、ある取材で衝撃的な事実に出会う。
夫の祖父母から譲り受けて住んでいるアパートは、かつて1942年のパリのユダヤ人迫害事件で
アウシュビッツに送られたユダヤ人家族が住んでいたというのだ。
さらに、その一家の長女で10歳の少女サラ(メリュジーヌ・マヤンス)が収容所から逃亡したことを知る。
一斉検挙の朝、サラは弟を納戸に隠して鍵をかけた。すぐに戻れると信じて……。
果たして、サラは弟を助けることができたのか?2人は今も生きているのか?
事件を紐解き、サラの足跡を辿る中、次々と明かされてゆく秘密。
そこに隠された事実がジュリアを揺さぶり、人生さえも変えていく。
すべてが明かされた時、サラの痛切な悲しみを全身で受け止めた彼女が見出した一筋の光とは……?
(goo映画より)



真実を追い求める…それが幸せな結果にはなるとは限らないと気付いていながら。
ジュリアは記者だったから、執拗に追い求めたのでしょうか。
いや、やはり人として真実が知りたいと思ったのでしょう。
ひょっとしたら、幸せな結末が得られるかもしれないと望みながら。

真実がすべてではないと知っている親心。
知らなくていいこと、知らない方が幸せであろうと思われる場合は
子供には決して何も伝えないことでしょう。

サラが生き延びられたのは、弟を助け出さなければならないという一心で
収容所を逃げ出したからに他ならない。
もし、弟も一緒に捕らわれていれば、両親と同様あの場所で死んでいたことでしょう。
でも、彼女にとっては自分が生き延びたことに、幸せを見出すことはなかったのでは。
いくら贖罪を重ねても、自分の罪が償われることはないと、
自分の産んだ子が成長し、弟の年齢になった頃から、
心の均衡が取れなくなったのではないでしょうか。

死に物狂いで弟を助けようとしたサラ。
高齢で命を授かり一度は堕胎を決意したものの、命を護ることを選択したジュリア。
そして護られた命にはサラという名前が。

ホロコーストものとしては珍しく涙が止まらないっていう映画ではありませんでした。
ジュリアが知りたいと思ったように、観ているこちらも
たぶん生きていたくない程の罪悪感を背負ったサラは、それからどうしたのだろうと知りたいと思い、
過去から現在、未来に続く命について考えさせられる映画でした。
原作本を読んでみたくなりました。





これが今年最後に観た映画になるでしょう
あとは正月準備に邁進ですw
掃除は終わったけど、年賀状はまだ…。
まあ、なんとかなるでしょう。

では、みなさま良いお年を。



『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント   トラックバック (17)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 年末ってやつは…ざっとアニメ感想 | トップ | 新春でございます »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

17 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
『サラの鍵』:第18回大阪ヨーロッパ映画祭 (だらだら無気力ブログ!)
素晴らしくて見応えのある作品でした。
サラの鍵 (LOVE Cinemas 調布)
世界中で300万部を売り上げたタチアナ・ド・ロネが原作。フランスで起きたユダヤ人迫害事件「ヴェルディヴ事件」をテーマに、過去事件迫害を受けた少女の生きた軌跡を現在に生きるジャーナリストの女性が追いかける形で、現在と過去をかわるがわる描きながら物語が進行し...
サラの鍵 (映画的・絵画的・音楽的)
 『サラの鍵』を銀座テアトルシネマで見ました。 (1)この映画は、以前見た『黄色い星の子供たち』で描かれたのと全く同様の事件(注1)を取り扱った作品で、そちらがかなり実録ベースであるのに対して、こちらはフィクション仕立てになっています(注2)。  そして、そ...
サラの鍵 ELLE S'APPELAIT SARAH (まてぃの徒然映画+雑記)
『黄色い星の子供たち』と同じ、フランスのユダヤ人迫害事件「ヴェルディヴ事件」を題材にした作品。 1942年7月の早朝、突然警官がアパートを訪れ、スタジンスキ一家をはじめユダヤ人を連行する。サラ(メリュジーヌ・マヤンス)はとっさに弟ミシェルを納戸に隠し鍵をか...
サラの鍵 /ELLE S'APPELAIT SARAH /SARAH'S KEY (我想一個人映画美的女人blog)
ランキングクリックしてね ←please click 第23回東京国際映画祭にて監督賞と観客賞を受賞 KLYさんのお誘いで公開前に試写で観ていたんだけどupが遅れちゃってた。 17日から公開中 タチアナ・ド・ロネによる世界的ベストセラー。 「黄色い星の子供...
サラの鍵 (佐藤秀の徒然幻視録)
公式サイト。タチアナ・ド・ロネ原作、原題:ELLE S'APPELAIT SARAH(彼女の名はサラ)、英題:Sarah’s Key。ジル・パケ=ブランネール監督。クリスティン・スコット・トーマス、メリュシーヌ ...
サラの鍵/クリスティン・スコット・トーマス (カノンな日々)
1942年にパリで起きたユダヤ人迫害事件「ヴェル・ディヴ事件」を題材にある家族にまつわる悲劇を描いた社会派のヒューマン・ドラマです。タチアナ・ド・ロネのベストセラー小説を原 ...
真実を知ること (笑う学生の生活)
21日のことですが、映画「サラの鍵」を鑑賞しました。 フランスで行われた ユダヤ人迫害、ヴェルディヴ事件で起きたある悲劇 現代 その謎を追うジャーナリスト 2つの時代から見せていく構成の巧さが光り ストーリー展開で引き込みますね この話は原作のあるフィクショ...
サラの鍵 (映画 K'z films 2)
原題ELLE S'APPELAIT SARAH監督ジル・パケ=ブランネール出演クリスティン・スコット・トーマス メリュジーヌ・マヤンス ニエル・アレストリュプ エイダン・クイン フレデリック・ピエロ公開2011年 12月
サラの鍵 (A Day In The Life)
毎日新聞の映画評で一押しの映画であったことも あり、最寄りの劇場で鑑賞 解説 ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害、ヴェルディヴ事件を題材に、 過去と現代を交錯させながらユダヤ人一家に起こった悲劇を描く感動的な 社会派ドラマ。 世界中で300...
映画『サラの鍵』を観て (kintyre's Diary 新館)
11-86.サラの鍵■原題:Elle s'appelait Sarah(英題:Sarah's Key)■製作年・国:2010年、フランス■上映時間:111分■字幕:斎藤敦子■料金:1,800円■鑑賞日:12月17日、新宿武蔵野館(新宿)□監督・脚本:ジル・パケ=ブレネール□脚本:セ...
現在、過去、真実 〜『サラの鍵』 (真紅のthinkingdays)
 ELLE S'APPELAIT SARAH  1942年7月、パリ。フランス警察が何千ものユダヤ人を逮捕し、屋内競技 場に収容した日。少女サラは弟ミシェルを納戸に匿い、鍵をかけた。  2009年、夫と娘の3...
サラの鍵 (映画とライトノベルな日常自販機)
★★★★★4.5“二人の女性の人生が時代を越えてつながっていく運命の不思議さに魅せられます” 映画は現代を生きるジュリアと、ヴェル・ディブ事件やその後のサラが交互に描かれています。 ベルトランはジュリアに“家族がアパートに関する真実を知ることを恐れている”...
「サラの鍵」の悲劇 (カサキケイの映画大好き!)
これは去年の暮れに観た映画です。 この映画、「サラの鍵」は文科省推薦とテロップが入りそうなくらい 健全で道徳的で最後にはそれなりにハッピーに終わってくれる 心あたたまる映画に思えるようでいて、 実は物語の中核に据えているユダヤ人姉弟へは かなり冷たい結...
サラの鍵 (いやいやえん)
「サラの鍵」とは、ユダヤ人の一斉検挙が行われた際、サラが弟をとっさにかくまった納戸の鍵のこと。すぐに帰れると思っていたサラが何気なく取ったこの行動が悲劇を生みます。 賢くて凛としたサラ役の少女の演技に
「サラの鍵」 (三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常)
1942年7月16日。 アパートに封印された過去。 転がったりんご。
DVD:サラの鍵  ヴェルディヴ事件を追う女性記者が、少女サラを通して辿り着く真実とは。 (日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜)
1942年、ナチス占領下のパリ。 ユダヤ人一斉検挙がフランス警察によって行われ、競輪場に集められ迫害を受けた後、収容所に送り込まれ 死に追いやられていた。 この重い事実をネタにした映画(ヴェルディヴ事件) 最近でいうと「黄色い星の子供たち」 LA RAFLE(2011-07-...