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好きなことだらけさ…

『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』

2016年10月20日 | 映画 洋画

1920年代のニューヨーク。
アーネスト・ヘミングウェイ(ドミニク・ウェスト)の『老人と海』や
スコット・F・フィッツジェラルド(ガイ・ピアース)の『グレート・ギャツビー』などの名作を手がけた
編集者マックス・パーキンズ(コリン・ファース)の元に、
無名の作家トマス・ウルフ(ジュード・ロウ)の原稿が持ち込まれる。
パーキンズは彼の才能を見抜き、
感情のままにペンを走らせ、際限なく文章を生み出すウルフを父親のように支える。
パーキンズの導きで処女作『天使よ故郷を見よ』がベストセラーに輝くと、
更なる大作に取りかかる二人は、昼夜を問わず執筆に没頭する。
パーキンズは妻ルイーズ(ローラ・リニー)や家庭を犠牲にし、
ウルフの愛人アリーン(ニコール・キッドマン)は二人の関係に嫉妬する。
やがて第二作が完成すると、ウルフは「この本をパーキンズに捧げる」と献辞を付け足し、
ヨーロッパへ旅立ってしまう……。
(MovieWalkerより)


今回も実話映画化。
コリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマンと名前が並ぶと
観に行きたくなりますよwww
コリン・ファースのパーキンズはカッコイイ~!!
(彼がスーツ着てるとどうしてもイギリス臭がするけどね。)
なんでか、ずーっと帽子被ったまま。仕事中も食事中もいつもいつも…。
自宅に帰っても被ったまま、さすがに寝るときは外してると思うけど。
(ほとんど寝ずに仕事してるw)
その彼が唯一帽子を脱いだ瞬間が、今は亡き友からの手紙が届き、それを読んだ時。
 グッとくる演出でENDでした。上手いね~。

それにしても編集者って、あそこまで作品に踏み込むものなんですね。
マンガ家と編集者と同じだな、なんて思いながら観てました。
(あ、逆かw マンガ家&編集者が作家&編集者と同じ。)
作家自身にそこそこ編集能力があれば、どこで出版しても同じなんだろうけど、
トマス・ウルフの場合は、湯水のように文章をはき出すけど、
まとめる力はなかったという事か。
ジュード・ロウのトマス・ウルフは相手の気持ちを汲み取れない
天才肌の大食漢を熱演。

そんな天才の愛人がニコール・キッドマン演じるアイリーン。
彼女も舞台デザイナーというアーティストなわけで、そりゃもう自己中でしょw
文学に人生の全てをかけ、濃密な時間を過ごすパーキンズとトマスに
無茶苦茶な嫉妬心を募らせる。
ここは残念ながら腐女子が萌えるような要素はなかったと思いますよ。
あくまで作品を完成させるための濃厚な関係。
公式サイトにはパーキンズは
"土に埋もれた原石を発掘し、的確な助言で磨き上げるだけでなく、
悩める作家たちの人生の心優しい伴走者だった。"とありました。

出版した作品がヒットするとトマスはパーキンズ無しには書けないと言われ、
二人の関係にズレが出始め…。

どんな人間関係もいい時と悪い時があるわけで、
まだまだ書きたいものがたくさんあったトマスは無念だったろうなぁ。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは(^^) (jun-sweets)
2016-10-21 16:30:03
作家と編集者の関係って、こんなにも密接なんですね。
ミステリーとかが好きなのですが、これは違うけど見てみたいと感じます。
jun-sweetsさん (kurukuru)
2016-10-22 23:18:45
トマスは天才だったろうけど、パーキンズも編集者という才能に長けた人物だったようですよ。

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