beatitude

好きなことだらけさ…

『アスファルト』

2016年09月10日 | 映画 洋画

郊外にある寂れた団地。
人知れず車いす生活を送ることになった中年男性といわくありげな看護師、
一人で留守番をすることの多い少年とその隣りに引っ越してきた落ち目の女優、
不時着したNASAの宇宙飛行士と
服役している息子を待ち続けるアルジェリア系移民の女性。
それぞれ孤独を抱えた6人のもとに、出会いと奇跡が訪れる。
(MovieWalkerより)


そこそこ面白かったけど、もうひと声って感じかな。
"平凡で孤独な日常に訪れる3組3様の出会い"ではあったけど、
"奇跡"は訪れてないと思うw

予告映像に団地の屋上に宇宙船の帰還カプセルがドスンと落ちてくるシーンがあったので、
なんだか面白そうだなと思って観に行ったんですが、
確かに、NASAの宇宙飛行士ジョン・マッケンジーとマダム・ハミダのやり取りは可笑しい。
だいたい団地の屋上に不時着ってこと事態がオカシイわけで。

フランス郊外のボロ団地、空はどんよりとした曇り空、全体のトーンは灰色。
話はいきなり、ボロ団地のオンボロエレベーターを新しい物に交換する集会場面からスタート。
2階に住んでるスタンコヴィッチだけが、自分は使わないからという理由で反対。
エレベーターは絶対に使わないという条件で
彼だけはお金を出さない事で、エレベーターは新品に。
その直後、車いす生活になってしまう。
そこから、彼の悪戦苦闘が始まる。

少年シャルリは母親と二人暮らしだけど、常に留守番状態。
ある日、場違いな女性が隣に越してくる。
かつては活躍したらしい女優のジャンヌは何かと世話が焼ける。
シャルリは彼女が新しい役をもらえるように、手を貸し始める。

この3組、共通点はほぼ無いww
あるのはそれぞれのシーンで聞こえる意味あり気な
キーッキーッというような音。
子供の泣き声よと言ったり、獰猛な動物がうろついてると言ったり。
音の正体は最後に明かされるんですが、
分かっても「はあ、そうですか。」くらいしか思わなかった。
でもランダムに映し出される3組のストーリーが終始クスクス笑えるし、
俳優さんはみなさん個性的。シャルリ役のジュール・ベンシェトリは可愛かったし、
(彼は監督の息子さんなんですね。)
眠くはならずに観れました。