くるくるミラクルのロボ日記 Team KURU-MIRA

ロボカップジュニアに2008年から2013年まで参加した兄弟チーム「KURU-MIRA」”Y””T”と父母の日記

ジャパンオープン2017の電池ローカルルール(規制から適正指導へ)

2016年10月24日 | Weblog

父です。今回はちょっと長い文です。

 

ジャパンオープン2017ぎふでは、2016の電池規制への反省から、ローカルルールが修正されました。

特に、Li-Poのみを特別に危険視していたこと、ライトの12V公式を10Vまでとしたこと、1500mAhまでとしたこと等、

公的データを基に合理的説明が示されなかった2016年の制限を一旦廃止し、再考しました。

ローカルルールは残るものの、中身は、ロボット設計や電池調達で不自由を強いることの無いよう、

根本的な改善が目指されました。

 

 公式ルールにある電圧オープン15Vとライト12Vとロボット各重量規定によって、本来は間接的に、

2017ローカルルール相当の電池制約となっていると思います。

つまり、今回は、公式ルールに暗黙に存在した電池制約を、ローカルルールとして合理的根拠と共に「見える化」したもので、

出来る限り、公式ルールへの復帰を目指したものです。

 

(本文下記の引用ローカルルール

1.電池ローカルルールについて、科学的根拠を確立するため、国際的に広く普及の、最新の電池リスクのとらえ方を採用。

 1)電池の潜在リスクは、蓄積された電気エネルギーの大きさがリスクの大きさである。

   「電池のリスク = 電池の電気容量(Wh)」

  つまり、「何Vとか何Aを超えると危険」との線引の考えを改め、また、

  「電池の電気容量に比例してリスクは絶えず存在」との考えを基に、

  Li-PoやLi-Feのような電極材でリスク判断する独自の基準を廃止。

  「高性能電池の排除」を目的とせず、「適正な範囲での利用を促す」を新たな目的として、

  ロボット設計や電池調達の自由度を担保した上での、指導的な上限値を採用。

 

 2)電気容量制限となる対象電池は、ニッケル水素2次電池に比べ約3倍の電気密度(高いエネルギーの塊)がある、

  リチウムイオン2次電池のみ。

   (”Li-Po”や”Li-Fe”は”商用名称”であり、JIS,ISO等の正式規格は”リチウムイオン2次電池”1種のみ)

  つまり、モーター系はリチウムイオン電池で、基盤用はニッケル水素電池の併用の場合の例では、

  ニッケル水素電池の電気容量はローカルルールでは問わない。

  2017ローカルルールの電池例にもあるように、オープンで14,8V 3,000mAh、ライトで11,8V 2,000mAhが可。

  電圧を落せば電流量を増やすこともできるので、電池の自由度は昨年よりかなり改善されています。 

  ほとんどのチームは不自由なく、オープンとライトともに必要十分な電池を搭載できると思われます。

  これで、「もっと電気容量が要るんだよ」ってチームがあれば、「工夫しなさいね!」ってことです。
   

 なお、このローカルルールは、試合中のロボットに衝撃が大きい「サッカー」を念頭に、検討されました。

また、サッカー技術委員会での検討を経て、正規の手順で起案・承認されています。

 

電池には電気容量に比例したリスクが必ず有ることを理解し、適正使用を実践する」

「電池に限らず、リスクコントロール自己責任が求められる」

を、選手の皆さんも、参加条件としてしっかり認識してほしいです。

 

昨年、「Li-poは危険」とに大騒ぎし混乱を起こした後だけに、一気に電池ローカルルール廃止には至れませんでしたが、

合理性のあるルールへの改善と、電池選択の制約を緩和できたと思います。

また、この夏にRCJJのトップ役員が、「規制ではなく適正利用の指導を目指す」との方針を、RCJJ内に示して下さいました。

何人もの方から、2016電池規制の見直しに向けて、ご協力・ご支援をいただきました。

もちろん、RCJJ内には、規制強化派の関係者もいます。

選手の皆さんは、安全でより良い活動・大会となるよう、(決して規制強化に逆戻りしないよう)意識して参加をよろしくお願いします。

また、RCJを卒業しOBOGとなられたら、ぜひ運営側に入って、その経験を後に続く後輩のために役立てて下さい。

 

-----------以下 ジャパンオープン2017 ワールドサッカーローカルルール 一部抜粋-----------------------

7) ロボットの電池の取り扱いについて

ジャパンオープン2016愛知でのルールをベースに、下記事項を変更したルールで実施します。

  • 2016ではLiPoのみを対象としていたものを、リチウムイオン2次電池全般に適用する。
  • ロボットの電源電圧は国際ルールと同じとする。(Soccer Openは15V以下、Light Weightは12V以下)
  • 電池申請の時期を大会1ヶ月前以上の締切りとする。
  • ロボットに搭載できる2次電池の総電気容量Whは次の通りとする。

※ワールドリーグ・サッカーOpen:最大45Whまで

最大許容値は、2016愛知大会での3000mAhを踏襲し、リチウムイオン2次電池全てを対象とする。

モデル15V×3000mAh=45Wh
例14.8V(3.7V4S)×3000mAh =44.4Wh
例14.4V(3.6V4S)×3100mAh =44.64Wh
例14.4V×2500mAh+7.2V×1000mAh =36Wh+7.2Wh=43.2Wh

※ワールドリーグ・サッカーLight Weight:最大23Whまで

オープンとライトのロボット重量規定を参考に、オープンの約半分の電気容量とする。

モデル12V×1916Ah≒23Wh
例11.1V(3.7V3S)×2000mAh =22.2Wh
例10.8V(3.6V3S)×2100mAh =22.68Wh
例7.4V(3.7V2S)×3100mAh =22.94Wh

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