黒屋堂

ほぼツイッター用

また太田総理か

2008年05月30日 23時43分22秒 | Weblog
マニフェスト:学校の中と通学路のいたるところに監視カメラを設置します


だそうで。子どもが犯罪に巻き込まれるのを防ぐんですって。わー凄いですねー。


だ か ら ア ホ か っ つ う の ('A`)


・千秋が出した子どもの犯罪被害増加を示すグラフは、平成15~18年という極めて短期間のもの。半世紀くらいのスパンで見れば、少年犯罪がそうであるように子どもの被害もまた減少している。

子どもの犯罪被害データベースさま

だいたいこういった犯罪の大半は被害者の親や知人によるもの。本当に警戒すべきは不審者ではなく身内であり、監視カメラの効果を見込むなら学校や通学路以上に各家庭への設置が必要になる。

それと、わざわざ4年間なんていうとてつもない短期のデータを持ち出してきたって事は、事実を知りながら印象操作をしたと見て間違いないので、番組には反省を求めたい。
太田や千秋が何を言おうと自由だが、その前提となるデータ自体を歪曲するのは許されるべきじゃない。

・日本の治安対策全て(テロ対策とかは別として)に言える事だが、治安悪化という誤った認識をまずどうにかしない限り、こうなれば対策は成功と言えるような状態になることは永遠にない。そのため予算を際限なく増やさなくてはならない。
しかもそれはセキュリティ関連の会社を肥えさせるだけで、求める安心は永遠に手に入らない。


・ついでに言えば、子どもの安全を考えることは必ずしも良い結果を招くわけではない。例として

2006年5月:「こどもへの親切な声かけが脅迫罪!?~西奈良事件・今も身近に起こるえん罪~」(殺したんじゃねぇもの 青山正さんを救援する関西市民の会 さま)

「お腹がすいた」と訴える小1男児にラーメンを食わせようとした女、逮捕(痛いニュースさま)

現状の誤った認識のまま治安対策(なかんずく「子どもを守る」施策)を拡大させる事は、確実に警察の職権濫用を招く。既に痴漢冤罪の問題でそれは明らか。

・和泉節子はさっさと帰れ('A`)
「監視カメラ設置が機械任せでコミュニケーションを台無しにしててうんたらかんたら」とか、そんなすぐに反論される批判はどうでもいい。


総じて「そんなことより自動車廃止でも訴えたら?」と言いたくなるような内容で、前回同様酷かった。
特に被害統計データの歪曲は見るに耐えない。正確な情報よりも視聴者が喜ぶようなセンセーショナルな情報を優先したわけで、メディアの社会的責任を放棄している。(今に始まった事じゃないが)

なまじ視聴者が本当のこととして受け止める分、恋空なんかより遥かに有害なんじゃないの?とか思うんだが。

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3 コメント

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Unknown (12434)
2008-05-31 16:01:48
まず、大衆が不安に思っていようがいまいが現在日本は「世界で最も治安のいい国である」と言うことを太田さんとかはまず絶対認めない、てな所がまずいですな。

そもそも凶悪犯罪が激減しているのだから我々若い世代もある意味評価されても良いものなのに。絶対悪くなっていると決め付けられてますしね。(今更ですが)

あと、少し余談かも知れませんが、快楽殺人だの猟奇殺人だのなんてのは大昔から今日に至るまで世界各地であったわけですから。急に異常な殺人が増加したと思い込み慌てて妙なことしても良い結果は得られんでしょうな。(と言うか太田さんとかはいい加減これくらいは分かってもらいたいもんです)
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Unknown (黒屋ぶるー)
2008-05-31 16:12:50
http://blog.goo.ne.jp/kuroya_blue/e/fd0db9d005e835834fe96fb9319b2548

だいぶ前には「少年犯罪増加は嘘っぱち」という話もしてたんですがね。
それだと視聴率取れないからウケのいい俗流若者論に切り替えたんでしょうか。

安全を求めてるはずの一般大衆自身が、実はこういった情報の需要を生んでるというのは、なんかよく分からん話ですね。
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Unknown (黒屋ぶるー)
2008-06-08 23:45:30
そうそう、前にせんだって日記さんがこういう事言ってたわけで。

http://plaza.rakuten.co.jp/sendatte/diary/200511300000

監視カメラ含め、「子どもを守る」対策ってのはこういう利権構造を持ってるもんなんです。
「子どものため」と聞こえのいいことを言うのは楽ですが、それだけに「何が子どものためになるのか」という部分の議論が疎かになりがちなんです。建前だけ整えとけば、中身がガッタガタでも叩かれにくいですからね。
我々国民は、もっとこういうところに監視の目を光らせなきゃならない。
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