西山古道 樹木

西山に生成する樹木の説明

107 イヌマキ(マキ科) 常緑高木

2011-07-21 12:37:39 | 西山の樹木の説明
107)イヌマキ(マキ科)(犬槇)別名 クサマキ、マキ、ホンマキ
                 地域 野山

[高さ]    暖地の山地に自生して大木では25㍍、直径2㍍になる。
[樹皮]    灰褐色え縦に浅く裂ける       
[葉]     葉は蜜に互生し、長さ10~15㌢の線形。触っても痛くない 
[花]     花期は5~6月で雌雄異株、雄花は穂のような円柱形。雌花は
       葉の付け根に1個ずつき、花床と燐片、胚珠からなる
[実]     果実はほぼ緑色の球形で9~10月に熟し、赤紫色の花托上につく。
       赤い花托には甘味があり食べれる。緑色の実は食べれないので注意
[名前の由来] スギ(真木)にたいして役にたたないので「 犬真木」
[用途]    庭木、建築、土木、器具材
[地域]    関東地方以南の太平洋側に多い


番外編 ① 果実のいろいろ

2011-06-16 16:01:34 | 西山の樹木の説明
番外編 ① 果実のいろいろ

1)朔果  成熟すると皮が裂ける果実(トベラ、コヨウラクツツジ、キササゲ)
2)豆果  マメ科にぞくする植物に特有の果実をいう。(エンドウ)
      単雌芯から成長し通常両側に裂開(薄い層に沿って開)する単乾果です
3)集合果 小さい実が集まってひとつの実を形成している果実 (モミジバ、スズカケノキ、ホオノキ)
4)翼果  果実の一部が翼状に張り出している果実(イタヤカエデ、アキニレ)
5)袋果  果実の外側が袋状になっている果実(カツラ、シキミ)
6)球果  裸子植物のうちその種子がかさ状の構造に包まれるものをさす(マツ、スギ、ヒノキ類)
7)堅果  堅く乾燥し、熟しても裂開しない果実(ミズナラ、クヌギ)
8)液果  心皮が発達した果皮のうち、とくに中果皮の部分が水分を多く含む細胞で   液質になる果実の総称です
① 核果   (サクランボ、モモ)
② ナシ状果 (リンゴ、ナシ)
③ バラ状果 (バラ)
④ ミカン状果 (アマナツ、ミカン)
⑤ イチジク状果 (イヌビワ、ビワ)

106 コウゾ(クワ科)落葉低木

2011-06-09 11:43:54 | 西山の樹木の説明
106)コウゾ(クワ科)落葉低木(楮)別名ヒメコウゾ

[高さ]    2~5㍍。人家に近い山野に自生、栽培され和紙製造に利用される
[葉]     葉は互生し長さ5~15㌢の卵形で先は尖り基部は丸く浅い心形
[花]     花期は4~5月、葉とともに開花する。雌雄異株。雄花序は本枝の
       基部に腋生し多数の雄花が集まる。雌花は筒状の萼、子房、花柱1個
[実]     集合果は球形で6月ごろ赤く熟し甘味がある。小果は球形で花柱が残
       る。
[名前の由来] 
[用途]    樹皮を和紙の製造に使用する。コウゾの繊維は製紙原料品中、もっ
       とも長く強靱でよく絡みあうので強い紙を作るのに適している

[地域]    B 本州以南。中国、四国、九州地方が最適地域であるが寒い地方
              でも育つ品種もある。
[品種]   マコウゾ(真楮)、タカコウゾ(高楮)、カジコウゾ(梶楮)
       など製紙用の品種が多い。
       その他、カジノ木も製紙用で栽培される
           ツルコウゾ(別名ムキミカズラ)


105 クサイチゴ(バラ科 落葉低木)

2011-05-25 21:32:45 | 西山の樹木の説明
105)クサイチゴ(バラ科 落葉低木)(草苺)別名ワセイチゴ、ナベイチゴ

[高さ]   山野に普通に生える。高さ20~60㌢。
[葉]     葉には軟毛が密生し、腺毛や棘がまばらにある
[花]    花期は4~5月。純白の花直径4㌢を1~2個上向きに咲かす
      花が咲くとすぐに果実になるので早稲苺(ワセイチゴ)の別名となる
[実]    果実は5~6月、約1㌢の球形で食用になる。生食できる
[名前の由来] 名前は草のように丈が低いことの説 
[用途]   生食。
[地域]   A 本州以南

104 スノキ(ツツジ科 落葉低木)

2011-05-18 21:15:14 | 西山の樹木の説明
104)スノキ(ツツジ科 落葉低木)(酢の木)別名コウメ

[高さ]    山地に生え、高さ1~2㍍になり、良く分枝する。   

[葉]     葉は母種のオオバスノキより小さく、長さ2~4㌢の卵状楕円形
       縁には細かい鋸歯と葉柄はごく短い。紅葉は美しい 
[花]     5~6月、前年枝の先に緑白色の花が下向きに咲く。萼片は5個
       花冠は長さ6~7㍉の鐘形で先は5裂してそりかえる
[実]     液果は直径7~8㍉の球形で黒紫色に熟し酸味がある
[名前の由来] 名前は葉を噛むと酸っぱいことから命名された説
[用途]    庭木
[地域]    B 関東地方以西