黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

「私は赤ちゃん」 赤ちゃんの人権はいつからか。

2017-09-12 17:01:08 | 予防接種、育児法
   赤ちゃんの人間としての権利、つまり人権はいつから認められるのか。

   本当に母乳はそんなに体によいのか。
 
 哺乳類は、幼児期には母乳が飲めなくなり、離乳します。牛乳を飲むと下痢をする人はその名残りです。


      赤ちゃんを楽しく育てるにはⅣ (早期の離乳食の進め方)                             
§1.赤ちゃんの食事(授乳と離乳食)を楽しく
  赤ちゃんの授乳や離乳食の時は母子共に楽しい時間にしましょう。快適で満足の得られる授乳や食事は、母子を情緒の面で健康にします。
 私が早期の離乳をお勧めする理由は、(1)赤ちゃんの空腹を満たし、ストレスの一つを無くすこと。赤ちゃんが指をしゃぶったり、物を口に入れる原因は何らかのフラストレーションからで、その7割は空腹感があるからです。食欲を満たすことは気持ちのいいことです。(2)また、物を口に入れないようになることで誤飲事故を予防することができます。(3)指しゃぶりを3歳頃まで続けて、それが爪かみに代っていきます。それを予防します。

1) おなかが空いた時に、おなかが一杯になるまで与えましょう。食欲を充分に満たす
ことが、こころを安定させます。そのため、赤ちゃんが「いらない」と意志表示するようになる時期からで、赤ちゃんが口から舌で押し出したり、顔を横向けたりできるようになったら、離乳を開始しましょう。

2) 食欲にも個性があり、一人一人ちがいます。
 上の子やよその子とくらべないで下さい。赤ちゃんが自分で決めます。欲しがる時に欲しいだけあげて下さい。少しずつ慣らしていくという方法は、まちがいです。赤ちゃんが欲しがるだけ、口を開けて待っている時は、あげて下さい。
 大きくなる子や動きの激しい子が沢山飲み、小さい子や動きの少ない子は、母乳やミルクを少しか飲みません。
日本では、沢山飲ませるから大きくなるという医師や保健婦、栄養士たちがいますが、そうではなく、遺伝的に大きくなるから、お腹を空かせて欲しがるのです。欧米では、欲しがるだけ与える、個性を尊重するのが主流です。
 少しか飲まない時も心配しないで下さい。大きくなる素質ではないか、動きが少ないから、身体が必要としないから欲しがらないのです。赤ちゃんの自然の食欲に任せて下さい。

3)ミルクの缶に書かれている量や、離乳食の食べ物の種類や量の目安というのは、間違いで、一人一人の個性を大切にして下さい。ひとりひとり違うのです。昔、若い時に学会でミルク量や離乳食の目安を書くことを反対しましたが、学会の権威者には通用しませんでした。それが今まで続いています。第二次世界大戦後すぐの頃のやり方に戻ってしまいました。その頃は、赤ちゃんの体重が2倍になるのが6か月頃でしたが、今は2~3か月で2倍になります。それだけ早く進めてあげないとお腹がすのです。
私が小児科医になった頃は、体重5kgで離乳準備食の開始、体重7kgで離乳食の開始と教えられました。

4) 授乳の時間をお母さんの楽しみにしましょう。
 良く出る母乳は、自然に、母子共に授乳時間を、楽しく待ちどおしい時間にするので、良いのです。俗にスキンシップ云々と云いますが、大切なことは、こころのつながりで、肌をくっつけることではないです。ですから、ミルクだけになってしまっても、母子共に楽しくなれば良いです。授乳時間がお母さんの楽しい時間になるように、こころがけましょう。

5) 3才までの食事は、欲しがる時に欲しいだけ、飲んだり食べたりさせましょう。自然の食欲に任せましょう。
 食事を押しつけたり、制限したりすると、食事の時間が楽しくなくなり、少食や偏食の原因になります。3才までの乳幼児は、身体の要求に従って、飲んだり食べたりしますから、飲み過ぎや食べ過ぎはありません。(3才過ぎると、見た目や好きなものだからなどと、頭で判断して食べるようになります。)
 何でも食べなければいけないとか、好き嫌いを直さなければというのは間違いです。
 日本の栄養学は間違っています。私の友人の栄養学者は亡くなり、それを私は証明できませんが、一部の栄養学者はできるはずです。
 人(動物たち)は、自然に自分の体に必要なものを美味しく感じるようになっているのです。ですから、食欲とその味覚を大切にして下さい。それが狂ってくるのは、精神的なことと、病的な老化現象です。生理的な老化では、そうなりません。
食べたい物を食べ、飲みたい物を飲むことを3歳までに習慣づけると、そのまま成長すれば、その体の働きが維持されますが、そうでないと狂ってきます。その第一は、食物アレルギーです。
 食べること、食べるもの、その順番などを赤ちゃんや子どもに強制しないで下さい。それが食べることでの問題を起こします。ただし、3歳までは食べて欲しくないもの、飲んで欲しくないものを与えず、その味を教えないことが必要です。嗜好食品がそれにあたります。例えばチョコレートとか、コカ・コーラとかです。
 甘いものは子どもの必需品ですから、制限しないで下さい。グルコースは脳の代謝に必要なので、子どもは大人になるまで甘いものを欲しがります。できるだけたっぷりと糖分の含まれた物を食事の一部に入れて食べさせましょう。

6) 白湯、茶、糖水などの水分は、飲ませてみて飲むだけ与えて下さい。糖水でも茶でも、好む方を与えて下さい。(身体が水分を必要としない場合は、飲みません。)
 生後1ヵ月から、甘い方を好む子と好まない子に分れます。なおすことはできませんから、好む方を与えて下さい。お茶は、番茶でなくても、構いません。紅茶、煎茶、麦茶などでも、一番茶をさけて、うすくすれば良いです。
 ミルクや牛乳は、赤ちゃんには濃厚食品ですから、水分ではありません。今のミルクは昔に比べ、うすくなっているので、嘔吐下痢症の時もミルクをうすめて与えてはいけません。

§2.母乳のあげ方と母乳メリットは

1) 母乳の時は、1日の回数や時間にはこだわらなくてよいです。母乳は必ず出るものです。でも母乳の出は、半分は精神的なものですから、緊張したり、心配事があると、出なくなります。母親を暖かくとりまく環境が、母乳を出してくれるのです。母乳は3ヶ月まで与えれば、充分です。これはアメリカ小児科学会の見解です。
その理由は、母乳は赤ちゃんの胃腸(消化管)の免疫を強化します。そのため、母乳を飲んでいると、ロタウイルスなどの胃腸の感染症を抑制してくれます。しかし、吸収されて血液中に出ている証明はありません。
 母乳の出方が悪くなるのは、社会的な影響で、ストレスが多い為で、個人で解決できるものではありません。母親の責任ではありません。だから母乳が出ないと悲観することもありません。出る分だけ飲ませれば良いです。生後2週間過ぎても、必要なだけ出なければ、いくら吸わせても出ませんから、ミルクを足すしかありません。ミルクでも、ちゃんと育つのですから、気にすることはありません。

2)アメリカでは、子育てを終ってから、養子をもらう人が多く、赤ちゃんを養子にもらって、生後3ヵ月まで母乳で育てる率が60%を超えているそうです。母乳はこどもへの愛情と、「出るものだ」という確信があれば出るのですが、ストレスがあると、とたんに出なくなります。
 また出ている時は、出し続けている限り、いつまでも出ます。適当な時期を選んで、卒乳(断乳)しましょう。世界の記録では、15歳まで飲ませた例があります。
牛は、仔牛を産んで1ヶ月したら離して、乳をしぼり続けるのです。普通乳が出なくなったら、廃牛にされて肉にされてしまいます。一部の酪農家は、1年に一度搾乳を止め、妊娠させて仔牛を産ませ、1ヶ月後からまたしぼり始めています。その方が質の良い牛乳がとれ、廃牛にしないで済みます。

3)牛や多くの哺乳類は、乳児期は母乳が飲め、幼児期になると母乳をのめなくなります。母乳を消化吸収できなくなるからです。母乳を分解する酵素(乳糖分解酵素)を産生する遺伝子の働きが止まってしまうからです。
人間はそうでないのはなぜだろうかと遺伝子学者は言い、それは環境の影響だろうと言います。牛乳を飲めない人は、農耕民族に多く、牧畜民族に少ないという統計が出ています。だから日本人は飲むと下痢する人が多いのです。
 
4) 母乳不足のしるしは、「①授乳している時間が20分を超える。②授乳の間隔が2時間もたない。③便秘。④体重増加不足。」です。
  これらの兆候があれば、ミルクを足しましょう。

5) ミルクを与える時のポイントは、
おなかが一杯になるまで飲ませましょう。多めに作り、少し飲み残りが出れば、おなか一杯に飲んだことが分かります。
 おなかを空かせたら、いつでも飲ませましょう。
 ミルクを飲んでいる時間は、15分以下が適当です。
 授乳の間隔は、3時間もてば充分です。
乳首はMを使いましょう。Sだと、生後一ヵ月になると、穴が小さい為に、疲れて必要なだけミルクを飲めずに、発育が遅れる赤ちゃんが10人に1人出てきます。
クロスカットやチュチュは、三ヵ月以後からの方がよいです。吸う力が必要なためで
す。
 哺乳ビンと乳首は、よく水洗いすればよく、煮沸の必要はありません。心配なら、お湯をかけてすすげば充分です。昔、ある小児科医が、小児科医にアンケートをとったら、7割の小児科医は、自分の子の哺乳ビンは水洗いだけで、消毒していませんでした。
私もその一人です。消毒薬は貧血の原因の疑いが持たれていますからお勧めしません。
授乳の時は、必ず抱いて飲ませること。ミルクの一日の回数と一回の量は、気にしないこと。

6) 混合栄養の場合は、どうするか。
 生後二週間までは、毎回母乳を飲ませ、不足ならミルクを足して下さい。
 生後二週間過ぎたら、母乳は、乳房がはった時だけ飲ませ、はっていない時はミルクだけを与えます。これは、赤ちゃんが母乳かミルクに片寄るのを、少しでも遅くしようとするもので、母乳を与える時とミルクを与える時を別にするのです。でもそのうちに母乳かミルクに片寄ってしまいます。
 そうなったら、無理に飲ませないで、喜んで飲む方を与えるしかありません。母乳しか飲まなくなったら、早めに離乳食を進めて、不足分を離乳食で補うように すればよいです。

§3.早く進める離乳食の進め方
1) 離乳食を早めに始めましょう。
 一般に6ヵ月過ぎると病気になりやすくなります。その時期に、ビタミンC、D、A、鉄分、カロリーの順に不足してきます。だから、2か月から果汁、果物、緑黄野菜、穀類の順に進めるのです。おかゆ類は、4か月から進めます。4か月から始める離乳食は、おかゆから始めるので、一般に4か月から始めていました。今はもっと遅く指導するようになりました。
 でも赤ちゃんたちは待てません。体(体重)が大きくなったので、おなかが空くのです。そして糖分(炭水化物)を必要とするのです。だから、おかゆを喜ぶようになります。

2) 離乳食は、赤ちゃんの食欲を尊重して、そして楽しくしましょう。手のこんだ物を作らず、手軽に、大人の食事の一部を利用して作ります。初めて与える時は、赤ちゃんに好ましい印象を与えるようにしましょう。うす味で、赤ちゃんの喜ぶ味で、おいしく作ってあげましょう。嫌がったらやめて、またこの次の時にあげてみましょう。お母さんが食べてみておいしくないものはやめましょう。

3) 離乳食を進めるのは赤ちゃん次第で。
 最新の離乳食の進め方は、月数でも、体重でもなく、神経と筋肉の発達に応じて、進めるのです。そのために、1か月健診から、それを見てくれる小児科専門医にかかりましょう。
 一人一人の赤ちゃんの発達に応じて、進めるのが基本ですから、早めに始めて、食べる食べないは、赤ちゃんの自由に任せて下さい。
 赤ちゃんが喜ぶならどんどん進め、喜ばないならゆっくり進めましょう。
 喜ぶなら、一日三~四回へと回数を増やして下さい。

4)毎回主食と副食などと考えて献立を作るのではなく、適当に有り合せのもので作り、果物(バナナやリンゴ)とか、野菜とか、おかゆとか、いろいろ取り混ぜて、適当に作ってあげてみましょう。
 食べない時にがっかりしないで下さい。同じ食物でも、赤ちゃんだって、食べたい時もあれば、食べたくない時もあります。それを強制すると、大嫌いになります。
だから、手抜きの離乳食を作りましょう。栄養士はプロですから、簡単に作りますが、普通のお母さんは結婚して夫の食事を作るのも大変なのに、赤ちゃんの離乳食を作ることも大変です。だから、一番お勧めは、バナナとリンゴで、あとは季節の果物や野菜を使い、簡単に作りましょう。栄養士の献立などに振り回されないようにしましょう。
 適当に作って、赤ちゃんが食べてくれればOKです。

5) 果汁や離乳食を与える時間は--
 赤ちゃんにとっては、果汁は水分ではなく、食事の一部ですから、お風呂あがりではなく、食事の時間にあげます。赤ちゃんがおなかを空かせた時が、赤ちゃんの食事の時間です。
 午前午後にこだわらないで、授乳の少し前の、おなかが空きすぎないが、少し空きかけた時に、あげます。決った時間に食事をする習慣は、四才からで充分です。
 大切なのは、おなかが空いた時に、おなか一杯食べる習慣を身につけることです。時間を決め、量を決めて食べさせようとすると、少食、偏食になりやすいです。

6) 離乳の準備を始める時期は--
 ◎離乳の準備食は、生後1~2ヵ月過ぎたら、または体重5kg超えたら、始めましょう。
 ◎指しゃぶりを始めたら、すぐ始めましょう。
 ◎コンビラックなどに座らせて支えてやれば、首がふらつかないようなら、果汁を始める時期です。
 ◎一口飲んでみて、味をみてから口を閉じて、飲みたくないと、意志表示ができれば与える時期です。

§4.離乳準備食の与え方
1) 離乳の準備食は、サラサラッとした液状のもの--果汁、みそ汁、おつゆ--を云います。
ポイントはスプーンになれることと、乳汁以外の味を覚えることです。うす味で一通りの味を教え、しだいに濃くします。自分の家の味を教えましょう。
 まず果汁からで、主にみかん(柑橘)類をしぼって、白湯で倍にうすめて、砂糖で酸味をけしておいしくして、与えます。砂糖を制限しないで下さい。市販のものは、避けましょう。果汁を勧めない医師がいますが、それは市販品を使うからです。市販の果汁は問題があるので、使わないで下さい。

2)おなかが少し空きかけた頃を見はからって、スプーンであげます。でもちょっと口を開けて、スプーンが口にさわると、すぐ口を閉じてしまいます。そしたら終わりにし、また翌日与えます。これを毎日繰り返していると、おいしい果汁が少しずつ口の中に入り、その味を覚え、欲しがるようになると、いやなスプーンをがまんして口を開け、硬いスプーンで果汁を飲むようになります。大体1週間以上かかります。
 果汁の量は、まず1さじから始めて、翌日の便が悪くなければ、あとは欲しがるだけ与えてよいです。
 みそ汁は、倍にうすめて味噌のままで飲ませます。(味噌に栄養があります。)
 鍋物や煮物、うどんなどのつゆも、うすくして、飲ませましょう。
 スープは家族が飲む時に、あげればよく、わざわざ赤ちゃん用の野菜スープを作る必要はありません。みそ汁もおでんも英語では、スープです。ふだん家庭で食べていない物を与える必要はないのです。


§5. 離乳食を始めましょう
1) 離乳食を始める時期は--
 ◎生後3~4か月、または体重が7kgを超えるようになったら始めましょう。カロリー不足になります。
 ◎母乳やミルクを飲んだ後も、指をしゃぶるようなら、始めてみましょう。母乳やミルクだけでは物足りないのです。
◎赤ちゃん用のいすに座らせて、首を横に向けて、いやいやができるようになれば、与える時期です。
 ◎必ず、果汁でスプーンになれてから、始めましょう。

2) 離乳食は、ドロドロッとした、半固形食からを云います。
 トロトロッとしたウースターソース状から→→ドロドロッとしたとんかつソース状→→プリン状→→おろしたリンゴ状→→ベタベタしたつぶしたバナナ状
 それから、つぶつぶや、細かく刻んだものへと進めていきます。
 飲み込めるていどに小さく切ったものや、歯ぐきでつぶせるものが食べられると、離乳は、ほぼ終わりです。いつも同じものを食べさせず、毎週少しずつ固くして、ならしていくのです。
 ドッグフードしか食べずに育った犬は、骨を食べません。こどもの性格にもよりますが、やわらかい物しか与えないと、固い物を食べないことがあります。固い物を食べないと、かむことをしなくなり、よくかまないと食べられない物を嫌がるようになります。かむとおいしい物を与えるのがその対策です。

3)早く始める離乳食は、果物から野菜へ進めます。バナナやりんごは、生後1ヵ月か
ら消化できますが、重湯、十倍がゆ、おかゆなどの穀類は、4ヵ月過ぎてからでないと消化できません。また重湯から始める必要もありません。赤ちゃんが食べてくれればよいのです。そのために、果物でつぶつぶに慣らしてから、つぶしがゆに進めるとうまく行き、楽です。

4) まず果物から--フルーツがゆ、果実がゆ--
 バナナやりんごなど。りんごソース(アップルパイを液状にしたもの)から。
 りんごソースの作り方は--りんごをおろして、湯ざましと砂糖を加えて煮ます。
 おいしくすることがこつです。
初めは、お湯を多くして、時間をかけてトロトロッとするまでよく煮込み、なれたら、しだいにお湯の量を減らし、煮る時間も減らしてザラザラが残るようにし、最後はおろしただけで与えます。
 バナナは、フォークの脊でよくつぶして、どろどろにして与えます。
 慣れたら、だんだんつぶし方に手をぬいて、つぶつぶが残るようにしていきます。初めは変な顔をしますが、いつもの味だと食べてしまいます。
 果物は、いちご、メロン、すいか、桃などやわらかくつぶれて、赤ちゃんが食べられるものならなんでもよいですが、いちごやみかん類は酸味が強いので、砂糖を足さないと食べません。

5) 消化しているかいないかは、翌日の便で判断します。
 食べさせる量は、新しいものは、2日間は1~2さじにして、2日目の便を見て、悪くなっていなければ、あとは赤ちゃんが欲しがるだけ、あげてよいです。もし便が悪くなったら、離乳食をやめて2日たてば元の便に戻ります。

6) 果物から、野菜へ進めましょう。回数もふやします。
 野菜は、緑黄野菜を中心にし、マッシュポテト(バターを使ってよい)などで、最初からつぶしただけでよく、どうしても嫌がった時だけうらごしにします。面倒なうらごしは、できるだけやめましょう。
 バナナの様な、いつも食べているもので、しだいにつぶつぶにならしていきます。野菜の煮つぶしになれたら、細かくきざんで与えます。
 できるだけ、大人や上の子の食事の一部を利用して作りましょう。手をかけずに作るのがよいです。食べなければ、また作るからいいや、と思うのです。
 手をかけると、食べてくれないと、がっかりして作りたくなくなります。

7) バナナや野菜のつぶつぶになれ、四ヵ月すぎたら、おかゆを始めてよいです。おかゆ、パンがゆなどの穀類は、満四ヵ月すぎてからにして下さい。重湯、十倍がゆは、余り喜ばないし、与える必要もありません。
 おかゆは、母乳かミルクに果物野菜の食事では、カロリーが不足する赤ちゃんが、喜んで食べますが、足りていると食べません。だから、一般に男の子、よくふとった赤ちゃん、のべつ休まず動いている赤ちゃん、が喜ぶことが多く、女の子、小さい赤ちゃん、おとなしい赤ちゃんは喜びません。喜ばない時は、五~六ヵ月すぎまでのばします。

8) おかゆを食べるようになったら、たいていのつぶつぶ状のものが食べられます。
  五ヵ月過ぎたら、そろそろ肉を始めましょう。鉄分と良質の蛋白質を供給します。 牛のひき肉をつぶして野菜にまぜて煮込みます。牛肉から、鷄肉へ進めます。
 果汁1回。←フルーツがゆ1回。←野菜1回。←おかゆ1回とだんだん回数を増す。
1日3~4回にふやすと共に、しだいにいろいろな種類のものをふやします。

9) 魚は、ほぐしたのが食べられるようになったら、与えましょう。
 白身の魚と赤身の魚の違いはありませんから、白身の魚にこだわることはありません。亡くなった詫摩武人という元東大小児科の教授が、戦後まもなく、白身も赤身も違いがないという論文を書いていますが、知っている人は少ないようです。

10) 離乳は早いと6ヵ月、遅いと9ヵ月頃には終わります。赤ちゃんが自分で決めたペースで進めて下さい。赤ちゃんが欲しがっているのに、離乳食を与えないで、母乳またはミルクを沢山飲まそうとはしないで下さい。赤ちゃんが可愛そうです。離乳食の方が、栄養的価値が高いから、進めるのです。

11) 離乳期のミルクは、離乳食が充分与えられない発展途上国で必要ですが、先進国では必要ないです。一般に日本の小児科医の離乳指導が遅いので、離乳が進んでいない場合は、離乳期のミルクが必要ですが、ここに書かれているやり方で、早めに離乳を進めていけば、必要ありません。

12) アレルギー性湿疹やアトピー性皮膚炎をさける為に
 最近、食事アレルギーが騒がれていますが、本当の食事アレルギーは食べなければ絶対に症状が出ません。2週間食べずにいてよくならなければ、原因とは言えません。
 食事アレルギーで、一番多いのが卵(特に卵白)、二番目が牛乳、次が大豆です。乳児期には、卵アレルギーが約5%あり、成長と共に減少し、大人では1%以下です。牛乳アレルギーは1%以下です。
 加熱処理しない生の蛋白質が、一番アレルギーを起こしやすいので、三才までは生の蛋白質を与えない方が安全です。
だから生卵は、こどもの食べ物ではありませんし、半熟の卵もさけましょう。牛乳は、必ずわかして(沸騰させて)さます。暖めただけの牛乳は生です。刺身や、納豆も3才までは、さけた方が安全です。
① 赤ちゃんの両親つまり母親(あなた)と父親(夫)の家系(血縁の親戚)に、
気管支喘息、じんましん、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などにかかったことのある人がいますか?
--「いいえ」の人は②へ、「はい」の人は③へ
 ②アレルギーの病気の人がいなければ、卵は6ヵ月から始めます。硬ゆでで黄身だけ与えます。ほぐして何かにまぜてあげればよいです。白身は1才過ぎてから与えます。
 ③アレルギーの病気の人がいれば、1才までは卵を与えてはいけません。1才過ぎてから、硬ゆでで黄身だけにします。卵の白身は3才までは与えないようにします。
卵が沢山含まれている食品もさけた方がよいですが、わずかなものは構いません。

13) 甘い物を好きにしない為に
 糖分は、子どもの栄養に必要です(グルコースが脳の代謝に必要なため)から、食事の途中や中休みにそれとなく、与えましょう。糖分を制限すると、かえって欲しがります。充分満ち足りていると、それ程欲しがらないものです。
 子どもの食事の基本は、お子様ランチで、ワンセットになっているものの中から、どれを先に食べても良いです。お菓子やデザートを先に食べ、次がおかずで、最後にご飯を食べてもよいです。好きな順に食べさせましょう。じっと見ていると、最後に白いご飯をもくもくと食べていたりします。
 ご飯を先に食べさせようとすると、「もうお腹いっぱいだから、デザートを食べて言い」と言い、デザートを食べてもお腹いっぱいになっていなくても、ご飯をたべる訳にはいかずに食べず、結果として小食になる傾向になります。これをさけるために、食べたい時に、食べたい物を食べさせて下さい。

14) 3才までに覚えた味が、好みの基本になりますから、3才までは、食事として必要のない、チョコレートなどのし(嗜)好食品や、し好飲料の味を教えないようにしましょう。
 飲み物はお茶類や果汁類を与えましょう。合成飲料や、コーラ、炭酸飲料、スポーツドリンクなどは、化学的に合成し着色した飲料が多く、糖分が多く、特にコーラは成分が企業秘密で、何が入っているか分からず、こどもに飲ませたくない飲み物です。低糖分のコーラは合成甘味料を使っていますから、子どもに飲ませたくありません。
 コカ・コーラはコカが入っていて、精力減退しますからアメリカの兵隊用の飲み物です。ベトナム戦争の時に若い米兵が持って歩いて飲んでいました。
乳酸菌飲料は、飲ませてよいですが、ビフィズス菌が腸内に定着してくれる証拠はありません。腸内にいる間だけ働きます。それで今は、「毎日飲ませましょう」と宣伝しています。毎日飲む飲料なのです。腸内を通過して、その間に働くようです。
15) 赤ちゃんに、食べる楽しさを、教えましょう。
 一人で食べる、もぐもぐする、ちゅうちゅう吸ったり、なめたり、つぶしたり、コップやスプーンを使ったり、麺類をツルツルッと飲み込んだり、みんな楽しいことなのです。
1才前後になると、手でこねたり、つぶしたり、握ったり、たたいたり、かきまわしたり、食べ物をいろいろなことをしながら、食べます。それでも、食べている間は、やらせてあげて下さい。どんな性質なのか確かめているのです。遊び専門になったら片付けて構いません。
固いものを食べさせたければ、固いがかんでいるとおいしい食べ物を与えるしかないのです。おいしいと、かんで食べるようになります。

16)  生の牛乳は、僅かずつ腸管から出血を起こすので、食事を余り食べずに、牛乳を生のままで(暖めただけで)大量に(一日 600ml以上)飲みますと、貧血がでます。
でも三食しっかり食べていれば、貧血にはなりませんが、カロリーが過剰になり、肥満になりやすいです。生後六ヵ月過ぎれば、生の牛乳を消化はできますが、アレルギーの問題は分かっていません。出血は変わりません。

17) こどもでは、ムラ食い、まとめ食いは当たり前です。矯正してはいけません。長い期間で見ると、栄養のバランスのとれた食事を、自分で選んで食べているのです。こどもの自然の食欲に任せておけばよいのです。この事は、「スポック博士の育児書」に「デービス博士の実験」として出ています。
いろいろな食べ物を、バイキング方式にして、子どもに好きな物を食べさせてみると、その時その時でいろいろと食べます。しかし、その量を測っていて1か月合計してみると、ちゃんと必要な量を必要なだけ食べていました。ですから、子どもの食べたい物を食べたいだけ与えてよいのです。むしろ、バランスよく食べさせなさいという栄養士の言うことは間違っていたのです。
 最新のやり方は、バランスのとれた食事を用意し、どれを食べるかは赤ちゃんが自分で決めます。いやだというものを、無理に食べさせようとすると、その食べ物をまるで敵のように思い込んで、大嫌いになってしまいます。好き嫌いを作らないで下さい。
 また、それが食べものアレルギーを作る原因だと私は思います。食べものアレルギーは、遺伝的要因と環境要因で作られます。親がそうだとなりやすいですが、ならないように育てることも必要です。

18) 病院勤務の時に、入院してくる子どもに、病院食を与えていました。好き嫌いのある子どもも、食べるものがないとお腹がすくので、何でも食べるようになります。別に強制はしません。おなかがすくし、家から持ってきてもらえるものに制限がありますから、食べるしかないのです。何でも食べるようになります。でも、家に帰るとたべなくなります。今の日本は、食料が豊富ですから、好きな物を選んで食べられるからです。
 食べるものがなくなれば、何でも食べるようになりますから、好きな物をたべさせてあげて下さい。

19)最近、小児科医の間で問題になっていることは、子どもにスポーツドリンクやイオン飲料、野菜ジュース、オレンジジュース類を、飲ませ過ぎることで、子どもが病気になることです。たまに、少量飲ませても問題はありませんが、毎日沢山飲ませることが問題を生じます。できるだけ、飲ませないようにしましょう。
スポーツドリンクは、スポーツをする時の飲み物で、塩分と糖分が入っていて、純粋な水分ではありませんから、かえってのどがかわきます。与えてはいけない飲み物の代表です。マラソン選手は別に自分にあった飲み物を作って飲んでいます。
スポーツをしたことがありますか。私は昔陸上ホッケーをしていましたが、私の先輩の中に、汗をかいて、汗が水分を蒸発させて塩のように白くなっているのを見たことがあります。そのような時のための飲み物です。
イオン飲料は、子どもの腎臓が処理できずに、身体の電解質(塩分などの)バランスを崩します。野菜やみかん類は、ジュースでなく、そのものを食べさせましょう。

19)最後に、うまくいかなかったら、相談して下さい。
 本やパンフレットに書いてあることには、うそがありますが、生きている赤ちゃんは真実です。目の前にいる子どもを信じて下さい。
 気楽に、困ったら考え、考えがまとまらなかったら相談して下さい。
 私は、患者さんの子どもたちから、多くのことを教えられて成長し、一人前の小児科医になれました。
 あなたも、子どもたちと一緒に育っていきましょう。子どもたちと一緒に学んでいきましょう。
 私の一番の先生は子どもたちでした。
                        
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