水兵本部広報局

明治時代の大日本帝国海軍 海兵隊について、これまで調べた事等を紹介するブログです。

海兵隊夏服について

2017-05-17 21:44:59 | 服制
今日は人生で初めて国立公文書館に行ってきました。
いやぁ、凄いですね。
明治時代の原本を素手で触れるんですから。
写真を撮っている間、ニヤニヤが止まりませんでしたよ。
海兵隊服制のカラー版と、明治3年陸海軍服制、アジ歴には掲載されていなかった海兵隊服制に関する法令など、予想以上の収穫でした。
カラー版が手に入ったことだし、これで士官についても語れます。
というわけで、本日の話題は海兵隊夏服についてです。

こちらはおなじみ海兵隊服制下より、海兵隊曹長夏服です。

曹長に限らず、海兵下士以下夏服は腋章(袖の山型模様)が階級ごとに変わるだけで他は共通です。
この海兵下士以下夏服、以前から肩章の色が気になって仕方が無かったのです。
服制図では肩章は水色の線で描かれています。
服の輪郭も同じ色で描かれていることから、恐らく肩章も白色だろうと見当は付いていたのですが、確実な資料が無く、断言する事ができませんでした。
ですがその答えは、海兵隊旗を調べるためにたまたま請求した資料に載っていました。
明治7年6月8日に布告された文書より一部抜粋します。

~以下、資料より抜粋(但:前記事ニ同ジ)~
海兵士官炎暑の際は、略服に白リンネルを用ゆ。下士以下は肩章も白色を用ゆ。
当省海兵士官、一般夏服の儀、上服「紺薄色」相用い候ところ、炎熱の間は略服に白リンネル相用い申し候。
下士官以下夏服肩章、浅萌色相用い候ところ、前条の如く白服を用い候間は、肩章も白色相用い申し候。
~中略~
砲歩兵隊ならびに楽隊へ従前相渡し候夏服肩章、浅黄色に候ところ、自今白紐に相改め候。
~以下略~

これで、夏服肩章が白紐である事が証明されただけでなく、礼常略服の肩に付いている赤黄色の物体が肩章であるという証明にもなりました。

そして海兵士官以下は夏季の間、日焼け帽子のため常帽に帽覆いを着用するのですが、明治9年5月14日布告の別資料により、その覆いに「帽垂れ」が追加されている事が判明しました。
とはいえ、年代的に見て実際に着用していたかは分かりませんが。


幕府陸軍伝習隊に似た雰囲気ですね。

さて、抜粋をよく読んで下さった方はお気付きかと思いますが、この文書にはなんと海兵士官の夏服についての記述も存在しているのです!

さて、そもそもの海兵士官略衣は、陸軍の肋骨服に似た形をしておりますが、生地が紺羅紗製なのです。
つまり、真夏にはとても着れた物じゃないという代物だったのです。
そこで、「海兵士官にも猛暑日用の夏服を作りましょう」ということになったのです。
その夏服がこちら

ちくしょう また しろくろ じゃないか!
まあ、普通に考えて飾り紐も白色でしょうけどね。

以上、海兵隊夏服についてでした。
今度公文書館に行くときは、時間のある日に行きたいですね。(午前中は大学でした)
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 海兵隊で使用していた小銃に... | トップ | 手に入らないものは・・・ »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

服制」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL