玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

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期待の重さ

2005年09月13日 | 政治・外交
選挙から一夜明けて行われた小泉総理の記者会見、ほとんど笑顔を見せず淡々と語り続ける姿が印象的だった。
古い話だが、86年の「死んだふり解散」(←どうでもいいがひどいネーミングだ)で自民党が300議席を獲得したとき、ときの中曽根総理が得意満面だったことを思い出す。私は中曽根氏がキライなので偏見込みで言わせてもらうが、「いい気になりやがってこの俗物が」と思ったものだった。

思いもよらない空前の大勝利に小泉さんも自民党執行部の人たちも浮かれた様子を見せていないのは結構なことである。多くの有権者からの期待を受けて、うかつな真似をすれば、いやベストを尽くしても有権者の期待を満たせなければたちまち失望を与え憎まれることになりかねない。もし小泉総理が運命を思いのままに動かせるとしたら「自民党300議席と民主党110議席」よりも「自民党250議席と是々非々で話のできる民主党160議席」を望んだような気がする。かえってそのほうが小泉自身の思うままに動きやすかっただろう。改革への期待を一身に負うことになった小泉が頑なに「自分の任期は来年9月まで」と繰り返すのも無理はない。これは「本人にやる気がない」というよりも「過大な期待はすぐに不満に変わる」という人間心理を見据えたリアリズムだ。
小泉さんはときに「人蕩しの名人」とも呼ばれるが、人間を信頼しつつその限界を見失わない冷徹さが彼の凄みを生んでいるのだろう。
(*一部加筆しました)

参考にさせていただいた記事
■ Mの裏日記:選挙結果「日本的民主主義の終焉」
■ きょうのわたくし:After The Thrill Is Gone  選挙は終わったさ。
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2 コメント

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お久しぶりです (mo_ura)
2005-09-13 01:28:01
TBありがとうございます。
こちらこそ (玄倉川)
2005-09-14 01:30:21
mo_uraさん、良い記事を読ませていただきましてありがとうございました。

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